受審後の実務

千葉県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|総合点数・主観点数・等級区分・随時申請(令和8・9年度名簿)

千葉県の建設工事の入札参加資格で、経審の総合評定値に主観点数を足す総合点数、主観点数の9項目、土木一式・建築一式などの等級区分と発注金額、令和8年度の随時申請の受付期間と名簿登載日を、県の公式資料から整理します。

千葉県 建設工事の入札参加資格(令和8・9年度名簿の随時申請)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

千葉県は、経審の総合評定値を「客観点数」とし、工事成績や技術者数などの「主観点数」を足した「総合点数」で、業種ごとに等級を格付します。令和8・9年度の当初申請は終わっていて、いまは随時申請です。2026年10月15日までに窓口で受け付けられた申請は、12月1日に名簿へ登載される予定です。

この記事は、県の令和8・9年度の申請ページ、資格審査基準、審査内容及び変更点の資料、等級区分の資料、随時申請の日程の資料を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。千葉市の資格は別の制度で、千葉市の入札参加資格と経審で説明しています。

総合点数の組み立て

県の資格審査基準は、建設工事の等級を次の流れで決めています。

  • 客観点数は、経審の結果(総合評定値)による(第4条)
  • 主観点数は、9項目の評価点の和(第5条)
  • 客観点数と主観点数の合計点数で、別表の等級区分に格付する(第6条)
千葉県の総合点数=経審の総合評定値(客観点数)+主観点数です。格付に使う経審の結果は、格付の基準日の時点で審査基準日から1年7か月を経過していないものです。受付時に新しい通知書がなく、古い通知書しかない場合は、客観的事項が格付に反映されないと県は説明しています。

格付の基準日は、当初申請が2026年1月1日でした。随時申請は、受付を行った翌月1日です。P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、千葉県の格付を決めるものではありません。

主観点数の9項目

令和8・9年度の審査内容の資料にある、主観点数の項目は次のとおりです。

主観点数の項目(令和8・9年度名簿の審査内容及び変更点から)
項目点数
工事成績(基準日前2年以内に竣工検査が終わった県工事。平均点から65を引き、年間平均県工事完成高に応じた係数を掛け、65を足す)最大155点
技術者数(1級技術者5点、1級技士補4点、基幹技能者3点、2級技術者2点)最大60点
安全対策(県の業界団体への加入。災害と研修の区分ごとに、重複は加点しない)団体ごとに10〜25点
品質管理(ISO9000シリーズの認証)3点
環境対策(ISO14001は3点、エコアクション21は2点。重複はISO14001のみ)2〜3点
障害者雇用(法定雇用率の達成など)20点
優良工事等表彰(優良建設工事1件10点、難工事1件5点)最大20点
企業連携(県の名簿に載る者同士の合併・営業譲渡。過去3年は30点、4〜5年は15点)15点または30点
担い手確保(県内に本店がある場合。新規卒業者の雇用、子育てサポート、女性活躍推進、若者の雇用管理、協力雇用主登録、CCUS登録)最大20点
  • 経審とのつながりが深いのは、技術者数です。経審で技術職員名簿に載せた職員のうち、工種ごとに定めた資格を持つ人を数えます
  • 担い手確保は、県内に本店がある申請者だけが対象です。新規卒業者の雇用は1人につき5点で2人までです。ほかの5項目は各5点で、合計の上限は20点です。基準日は2025年9月1日です
  • 令和8・9年度は、優良工事等表彰と担い手確保の項目が変更されています

工事成績の評価点は、県工事で1件500万円以上のものが対象で、工事成績平均点が80点以上でも80点として計算します。県工事の実績がない場合の工事成績の評価点は55点です。

等級区分と発注金額(令和8・9年度)

県は、申請業者数などを考えて、令和8・9年度の等級区分を決めました。総合点数の区切りは、前の期から改正がありません。

等級区分の総合点数(令和8・9年度。県の資料から)
業種ABCD
土木一式1,130点以上820〜1,129点730〜819点729点以下
建築一式1,110点以上900〜1,109点770〜899点769点以下
ほ装860点以上650〜859点649点以下なし
電気920点以上810〜919点809点以下なし
管、その他840点以上730〜839点729点以下なし

等級に応じた発注金額は、物価変動を踏まえて令和8年4月1日から引き上げられました。

等級に応じた発注金額(令和8年4月1日施行。県の資料から)
業種ABCD
土木一式8,000万円以上2,500万円以上8,000万円未満600万円以上2,500万円未満600万円未満
建築一式1億円以上2,500万円以上1億円未満600万円以上2,500万円未満600万円未満
ほ装3,000万円以上1,500万円以上3,000万円未満1,500万円未満なし
電気2,000万円以上600万円以上2,000万円未満600万円未満なし
管3,000万円以上600万円以上3,000万円未満600万円未満なし
その他2,500万円以上600万円以上2,500万円未満600万円未満なし

たとえば土木一式の発注金額は、Aが7,000万円から8,000万円へ、Bの下限が2,000万円から2,500万円へ、Cの下限が500万円から600万円へ上がりました。県は、設計金額2,000万円以上の建設工事を原則として一般競争入札にしています。令和7年度から、一般競争入札の全工事で、開札後に落札候補者だけの資格を確認する事後審査を行っています。入札案件ごとの条件は、入札公告で確認してください。

随時申請の受付期間と経審の条件

令和8年度の随時申請は2026年4月9日から2027年3月31日まで受け付けています。原則として、月の15日ごとの区切りまでに共同受付窓口で受け付けた申請が、翌々月の1日に名簿へ登載されます。今後の区切りは次のとおりです。

令和8年度の随時申請の受付期間と名簿登載予定日(今後の分)
申請受付期間名簿登載予定日
2026年9月16日から10月15日まで2026年12月1日
2026年10月16日から11月16日まで2027年1月1日
2026年11月17日から12月15日まで2027年2月1日
2026年12月16日から2027年1月15日まで2027年3月1日
2027年1月18日から2月15日まで2027年4月1日
2027年2月16日から3月15日まで2027年5月1日
2027年3月16日から3月31日まで2027年6月1日
  • 申請は、ちば電子調達システムの入札参加資格申請システムで入力し、出力した申請書に必要書類を付けて、千葉県電子自治体共同運営協議会の共同受付窓口に出す。建設・不動産業課では書類を受け取らない
  • 受付期間は、窓口で必要書類を受け付けた日で数える。書類に不備があったり、個別審査で補正が生じたりすると、予定日に載らないことがある
  • 資格の有効期間は、名簿登載日から2028年3月31日まで
  • 資格審査基準は、健康保険、厚生年金保険、雇用保険の届出の義務を果たしていない者を不適格としている
  • 社会保険の加入確認は、2026年7月1日以降の経審の申請から、経審の審査項目から社会保険加入の有無が削除されるため、入札参加資格の申請でも不要になった

経審の有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。名簿の登録事項に変更があった場合は、変更申請が必要です。

この記事で確認できなかった点

  • 随時申請の受付期間の区切りが2027年度以降にどうなるか。
  • 安全対策の団体ごとの点数のうち、この記事の表に載せていない団体の詳細。県の資料で確認してください。
  • 令和10・11年度の名簿の日程と等級区分。

確認した一次資料

この記事は、千葉県の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 千葉県の総合点数は、経審の総合評定値(客観点数)に、工事成績や技術者数などの主観点数を足したもの。
  2. 令和8・9年度の土木一式の等級は、総合点数でAが1,130点以上、Bが820〜1,129点、Cが730〜819点。発注金額はAが8,000万円以上。
  3. 随時申請は2027年3月31日まで。2026年10月15日までの受付分は12月1日に登載予定。
  4. 格付に使う経審は、格付の基準日に審査基準日から1年7か月を経過していないもの。

よくある質問

千葉県の総合点数は、どう計算しますか?
客観点数(経審の総合評定値)に、工事成績・技術者数・安全対策などの主観点数を足した点数です。
千葉県の土木一式のAは、何点からですか?
令和8・9年度の等級区分では、総合点数1,130点以上がAです。Bは820〜1,129点、Cは730〜819点です。
千葉県の令和8・9年度の申請は、いつまで受け付けていますか?
当初申請は終わっていて、随時申請を2027年3月31日まで受け付けています。
千葉県で格付に使われる経審は、いつのものですか?
格付の基準日の時点で、審査基準日から1年7か月を経過していない結果です。随時申請の基準日は、受付を行った翌月1日です。
千葉県の主観点数で、技術者数は何点まで加点されますか?
最大60点です。1級技術者は5点、1級技士補は4点、基幹技能者は3点、2級技術者は2点です。

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