受審後の実務

千葉県八千代市の工事の入札参加資格と経審|A〜D級の点数・工事成績の加減点・随時申請(令和8・9年度)

千葉県八千代市の建設工事の入札参加資格で、経審の点数(客観点)に市の加減点(工事成績・災害協定)を足した合計が、A〜D級にどう使われるかを、市の資格審査基準と令和8・9年度の随時申請の案内から整理します。工種ごとの点数の区切り、等級別の発注の目安、申請方法と名簿の有効期間も確認できます。

八千代市 令和8・9年度 建設工事の入札参加資格
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

八千代市の建設工事の等級は、経審の点数(客観点)と、市の工事成績などの加減点(主観点)の合計で、工種ごとにA・B・C・Dの4段階に決まります。土木一式のA級は800点以上、B級は700点以上800点未満、C級は600点以上700点未満、D級は600点未満です。造園だけ区切りが50点低くなっています。

この記事は、八千代市の「工事請負等入札参加業者資格審査基準」(令和8年4月1日施行)と、「令和8・9年度 競争入札参加資格審査申請(随時申請)の受け付け」のページを原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。千葉県全体の制度は千葉県の建設工事の入札参加資格と経審で説明しています。

格付けの仕組み(客観点と主観点)

資格審査基準の第3条は、入札参加資格の審査を「適格審査」と「施行能力の審査」の2つで行うと定めています。施行能力の審査は第6条のとおり、客観点数と主観点数の合計(総合点数)で行います。

  • 客観点数は、経営事項審査の結果の総合評定値(P)そのものです(第7条)。
  • 主観点数は、市が定める評価項目の合計です(第8条)。
  • 等級は、総合点数に基づき工種ごとに別表1で格付けされます(第9条)。
  • 随時登録の業者は、申請書の提出日を基準日として客観的事項を審査し、主観的事項は審査から除かれます(第6条ただし書き)。

最後の点は、随時申請で登録する業者には市の加減点が付かず、P点だけで格付けされるという意味です。総合評定値の仕組みは経審のP点の計算の仕組みで説明しています。

主観点の項目(工事成績と災害協定)

第8条の主観的事項は、工事成績と災害協定の2つです。松戸市のようにISOや建災防などの項目は、この基準には書かれていません。

工事成績は、審査基準日の属する年度の前2か年度に八千代市が引渡しを受けた、請負金額200万円を超える建設工事について、業種ごとに成績評定点の平均点を出して見ます。

八千代市の工事成績の平均点と評価点数(資格審査基準 第8条第2項)
成績評定点の平均点評価点数
80点以上プラス40点
75点以上80点未満プラス30点
70点以上75点未満プラス20点
65点以上70点未満プラス10点
60点以上65点未満0点
55点以上60点未満マイナス10点
50点以上55点未満マイナス20点
50点未満マイナス30点

もう1つは災害協定です。基準日の時点で、市と災害時の協力協定を結んでいる者、またはその協定を結んだ団体に加入している者には、全業種で20点が加算されます(第8条第3項)。

主観点は、工事成績で最大プラス40点・最低マイナス30点、災害協定でプラス20点です。工事成績がない業者は、災害協定の20点があるかどうかで差が出ます。

たとえば、土木一式で経審の点数が780点、市の工事成績の平均が76点(プラス30点)、災害協定ありの場合の総合点数は780+30+20で830点です。これは表を当てはめた計算例で、特定の会社の実績ではありません。随時登録の業者は主観点が審査から除かれるため、この足し算は主観点が付く登録の場合の例です。

工種ごとのA〜D級の点数と発注の目安

第9条は、適格と認められた業者のうち、別表1の工事の種類を申請した者を等級に格付けると定めています。別表1の工種は、土木一式・舗装・建築一式・管・電気・造園の6つです。別表1に掲げる工事の申請をしない業者は、適格審査だけが行われます(第3条ただし書き)。

八千代市の建設工事の等級別点数表(資格審査基準 別表1)
等級土木一式・舗装・建築一式・管・電気造園
A級800点以上750点以上
B級700点以上800点未満650点以上750点未満
C級600点以上700点未満550点以上650点未満
D級600点未満550点未満
5つの工種は同じ区切りで、造園だけがすべて50点低くなっています。同じ総合点数750点でも、造園はA級、土木一式はB級です。

等級ごとの発注の目安は、別表2に定められています。第10条は、各等級の発注基準額は別表2のとおりと定め、第11条は、災害時の応急復旧工事など特に必要と認めた工事は別表2によらないことができると定めています。

八千代市の等級別の発注基準額(資格審査基準 別表2)
等級土木一式・舗装・建築一式管・電気・造園
A級500万円以上(上限なし)200万円超(上限なし)
B級200万円超1億5,000万円未満200万円超5,000万円未満
C級200万円超5,000万円未満200万円超2,500万円未満
D級200万円超1,000万円未満200万円超500万円未満

P点が入札ランクにどう使われるかの一般的な考え方は、別の記事で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、八千代市の等級を決めるものではありません。

個々の工事の入札に参加できる等級は、その工事の公告に書かれます。この記事の表は、資格審査基準の別表の読み方です。

申請方法・期間・名簿の登載日

八千代市の建設工事、測量・コンサルタント、物品、委託の入札に参加するには、「八千代市競争入札参加資格者名簿」に登録されている必要があります。令和8・9年度は「随時申請」として受け付けられています。

令和8・9年度の随時申請(市の案内ページ・2026年7月1日更新)
項目内容
受付期間令和8年4月9日から令和9年3月31日まで(必着)
申請方法ちば電子調達システムによる電子申請と、必要に応じた申請書類の提出
書類の提出先千葉県電子自治体共同運営協議会の共同受付窓口(市は直接受け付けない)
名簿の有効期間名簿登載日から令和10年3月31日まで

受付期間は約1か月ごとに区切られ、期間ごとに名簿登載の予定日(毎月1日)が決まっています。たとえば令和8年9月16日から10月15日までに共同受付窓口に届いた申請は、令和8年12月1日が名簿登載の予定日です。次の期間の令和8年10月16日から11月16日までの申請は、令和9年1月1日が予定日です。

公告(八千代市公告第32号)は、建設工事の客観的事項の基準日を、資格者名簿の登載日の前月の初日と定めています。一方、基準日は原則として資格審査の申請日です。

受付期間や提出書類は変更されることがあります。申請前に、市の案内ページとちば電子調達システムの最新の申請マニュアルを確認してください。

確認した一次資料

この記事は、八千代市の資格審査基準と案内ページを整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市と共同受付窓口の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 八千代市の建設工事の等級は、経審の総合評定値と市の主観点の合計で、工種ごとにA〜Dの4段階に決まる。
  2. 土木一式・舗装・建築一式・管・電気はA級800点以上、B級700点以上、C級600点以上。造園はそれぞれ50点低い。
  3. 主観点は工事成績(プラス40点〜マイナス30点)と災害協定(プラス20点)の2つ。随時登録の業者には主観点が付かない。
  4. 令和8・9年度の随時申請は令和9年3月31日まで。名簿の有効期間は名簿登載日から令和10年3月31日まで。

よくある質問

八千代市の建設工事の等級は、何で決まりますか?
経営事項審査の総合評定値(客観点)と、市の資格審査基準が定める工事成績・災害協定の加減点(主観点)の合計で、工種ごとにA・B・C・Dの4段階に格付けされます。随時登録の業者は主観点が審査から除かれます。
八千代市のA級・B級・C級は、何点で分かれますか?
土木一式・舗装・建築一式・管・電気は、A級800点以上、B級700点以上800点未満、C級600点以上700点未満、D級600点未満です。造園はA級750点以上、B級650点以上、C級550点以上で、それぞれ50点低くなっています。
八千代市の主観点では、何に点数が付きますか?
市が引渡しを受けた200万円超の工事の成績評定の平均点(80点以上でプラス40点、50点未満でマイナス30点)と、市との災害時の協力協定の締結または協定団体への加入(全業種でプラス20点)です。
八千代市の等級ごとの発注の目安はいくらですか?
土木一式・舗装・建築一式は、A級が500万円以上、B級が200万円超1億5,000万円未満、C級が200万円超5,000万円未満、D級が200万円超1,000万円未満です。管・電気・造園は区切りが異なります。特例で別表によらない工事もあります。
八千代市の入札参加資格の申請は、いつまで受け付けていますか?
令和8・9年度の随時申請は、令和8年4月9日から令和9年3月31日までです。ちば電子調達システムで電子申請し、紙の書類は千葉県電子自治体共同運営協議会の共同受付窓口へ送ります。名簿の有効期間は、名簿登載日から令和10年3月31日までです。

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