千葉市の工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|市内・準市内の区分と総合点数・等級(令和8・9年度)
千葉市の工事の入札参加資格で、経審の総合評定値が総合点数と等級にどう使われるか、市内業者・準市内業者の定義、土木などの等級の点数、随時申請の日程を、市の審査基準と公告から整理します。
千葉市 令和8・9年度 建設工事の入札参加資格(随時申請)千葉市の総合点数は、経審の総合評定値(客観点)に、市が決める発注者別評価点を足した数値です。等級はこの総合点数で、土木・建築・電気・管・舗装・造園の6種類についてAとBの2つに分かれます。
この記事は、千葉市の「入札参加者資格審査基準」(令和8年4月1日施行)と、令和8・9年度の随時申請の公告を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。確認できなかった点は、最後の節にまとめています。
市内・準市内・市外の区分
千葉市は、審査基準の第8条で、資格を認められた者に地区区分を認定します。区分は3つです。
| 区分 | 定義 |
|---|---|
| 市内 | 法人は、千葉市内に本店または本社等を有する者。建設工事では、建設業法の許可を受けた「主たる営業所」。個人事業者は、市内に住民登録と主たる事業所がある者 |
| 準市内 | 市外に本店等を有する者のうち、市内に支店または営業所等を有する者 |
| 市外 | 市内と準市内以外の者 |
市は、発注では市内業者を原則としています。高度な技術力が必要で市内業者だけでは競争性が確保できないおそれがあるときに限り、準市内業者、市外業者の順に広げます。令和7年度の建設工事は、市内業者が417件(94.1%)・約241億円(83.5%)、市外業者が26件(5.8%)・約48億円(16.5%)です。
市内と準市内の認定の細かい要件は、別に「認定要領」が定めています。この記事では、その本文を確認できていません。
経審の結果の扱いと基準日
公告は、建設業の許可を受けていない者と、経営事項審査を受けて総合評定値の通知を受けていない者を、入札に参加できない者にしています。建設工事は、健康保険・厚生年金保険・雇用保険の届出の義務も条件です。
| 項目 | 基準日 |
|---|---|
| 資格審査全般 | 資格審査の申請日 |
| 建設工事の客観的事項(経審の審査項目) | 資格者名簿の登載日の属する月の前月の初日 |
| 千葉市税の完納の確認 | 資格審査の申請日の属する月の前月の初日 |
たとえば名簿の登載日が2026年11月1日なら、客観的事項の基準日は2026年10月1日です。申請の期間によって登載日が決まるので、基準日の時点でどの通知書が有効かを、申請の前に確かめます。通知書の読み方は経審の結果通知書の見方、有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。
総合点数の組み立て
建設工事の点数審査は、次の式です。
- 総合点数=客観点+発注者別評価点
- 客観点は、建設業法第27条の23の経営事項審査で付いた総合評定値です。
- 発注者別評価点は、市が別に定める方法で計算します。
公告は、施工能力の審査に、主観的事項として過去の工事成績と技術者数を挙げています。ただし、発注者別評価点の項目と点数は、確認できた資料に出ていません。発注者別評価点を出せないので、手元の総合評定値から総合点数を正確に計算することはできません。
P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、千葉市の等級を決めるものではありません。
等級の点数と発注の金額
等級を格付けする工事は、土木一式、建築一式、電気、管、舗装、造園の6種類です。いまはAとBの2等級で、以前あったCは廃止されています。
| 工事の種類 | Aの総合点数 | Aの設計金額 | Bの設計金額 |
|---|---|---|---|
| 土木 | 900点以上 | 5,000万円以上 | 5,000万円未満 |
| 建築 | 900点以上 | 6,000万円以上 | 6,000万円未満 |
| 電気 | 900点以上 | 3,000万円以上 | 3,000万円未満 |
| 管 | 900点以上 | 4,000万円以上 | 4,000万円未満 |
| 舗装 | 850点以上 | 3,500万円以上 | 3,500万円未満 |
| 造園 | 820点以上 | 3,000万円以上 | 3,000万円未満 |
Bは、Aの点数に届かない者の等級です。この点数は総合評定値そのものの基準ではなく、発注者別評価点を足した総合点数の基準です。
市長が特に必要と認めたときは、格付の調整ができます。特殊な機械や技術が必要な工事、難易度の高い工事、災害時の応急復旧工事などは、この金額の基準によらないことがあります。営業を承継したときは、新しい等級の格付は原則として行いません。
随時申請の日程と名簿の期間
令和8・9年度の資格者名簿の有効期間は、名簿の登載日から2028年3月31日までです。市のページは、名簿の期間を2026年4月1日から2028年3月31日までとしています。いま受け付けているのは、月ごとの随時申請です。
| 申請期間 | 名簿の登載日 |
|---|---|
| 2026年9月16日〜10月15日 | 2026年12月1日 |
| 2026年10月16日〜11月16日 | 2027年1月1日 |
| 2026年11月17日〜12月15日 | 2027年2月1日 |
| 2026年12月16日〜2027年1月15日 | 2027年3月1日 |
| 2027年1月18日〜2月15日 | 2027年4月1日 |
| 2027年2月16日〜3月15日 | 2027年5月1日 |
| 2027年3月16日〜3月31日 | 2027年6月1日 |
申請は、ちば電子調達システムで電子申請をしたうえで、必要な書類を千葉県電子自治体共同運営協議会(共同受付窓口)へ送ります。千葉市契約課では受け付けていません。申請書類が申請期間内に共同受付窓口へ届いたものだけが有効で、名簿への登載は審査が終わってからです。
名簿に載っても、市の案件に必ず指名されるわけではなく、名簿は履行能力や資力を保証するものでもないと、市は書いています。
この記事で確認できなかった点
- 発注者別評価点の項目と点数(審査基準では「別に定める」とされている)。
- 市内・準市内の「認定要領」の本文。
- 令和10年度以降の名簿の作成日程。
- 制限付一般競争入札で、案件ごとに付く地域要件。
確認した一次資料
- 千葉市「千葉市入札参加者資格審査基準」PDF点数審査、等級の格付、等級別発注制限基準、地区区分(2026-10-09確認。令和8年4月1日施行)
- 千葉市公告第252号(令和8・9年度の随時申請の入札参加資格)PDF資格審査の基準日、申請期間と名簿登載日、名簿の有効期間(2026-10-09確認。公告日2026年3月16日)
- 千葉市「令和8・9年度千葉市入札参加資格審査申請(随時申請)」申請手続き、名簿の有効期間、社会保険等の加入要件(2026-10-09確認。更新日2026年5月11日)
- 千葉市「入札契約制度」市内業者への発注の考え方と令和7年度の発注状況(2026-10-09確認)
この記事は、千葉市の審査基準と公告を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。
まとめ
- 総合点数は、経審の総合評定値に発注者別評価点を足した数値。評価点の中身は確認できた資料にない。
- 建設工事の市内は建設業許可の主たる営業所が市内、準市内は市外に本店等があり市内に支店・営業所等がある者。
- 土木・建築・電気・管は総合点数900点以上がA。舗装は850点、造園は820点。
- 経審の基準日は名簿登載日の前月の初日。申請は月ごとの随時申請で、共同受付窓口へ送る。
よくある質問
- 千葉市の入札参加資格で、市内業者と準市内業者はどう違いますか?
- 建設工事の市内業者は、建設業法の許可を受けた主たる営業所が千葉市内にある法人です。準市内業者は、市外に本店等があり、市内に支店または営業所等がある者です。
- 千葉市の等級に、経審のどの点数を使いますか?
- 経営事項審査の総合評定値を客観点とし、市が定める発注者別評価点を足した総合点数で等級を格付けします。発注者別評価点の項目は、確認できた資料に出ていません。
- 千葉市の土木のA等級は、何点からですか?
- 審査基準では、土木は総合点数900点以上がA、900点未満がBです。Aの設計金額の目安は5,000万円以上で、舗装は850点、造園は820点以上がAです。
- 千葉市の資格審査で、経審の審査基準日はいつですか?
- 建設工事の客観的事項の基準日は、資格者名簿の登載日が属する月の前月の初日です。登載日が2026年11月1日なら、基準日は2026年10月1日です。
- 千葉市の令和8・9年度の資格は、今から申請できますか?
- 月ごとの随時申請で受け付けており、申請の最終期間は2027年3月16日から3月31日までです。名簿の有効期間は、登載日から2028年3月31日までです。
公開日: 2026-10-09
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広告下記書籍の紹介による報酬の有無は、記事の内容に影響しません。制度の背景や申請実務を書籍でまとめて確認したい方向けです。
本ツールは事業者ご自身が入力・利用する試算です(申請の代行・作成支援は行っていません)。個別のご相談は承っておりません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。数値は概算であり、実際の申請前に専門家へご確認ください。算定方法・出典・免責
