受審後の実務

千葉県市川市の工事の入札参加資格と経審|A〜C級の点数・工事成績の付与数値・随時申請(令和8・9年度)

千葉県市川市の建設工事の入札参加資格で、経審の総合評点(P)に市の工事成績の点数(主観点数)を足した合計が、A〜C級にどう使われるかを、市の資格審査基準と令和8・9年度の随時申請の案内から整理します。工種ごとの点数の区切り、工事成績の付与数値、申請方法と名簿の有効期間も確認できます。

市川市 令和8・9年度 建設工事の入札参加資格
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

市川市の建設工事の等級は、経審の総合評点(P)である客観点数と、市発注工事の工事成績から出す主観点数の合計「総合点数」で決まります。等級はA・B・Cの3段階ですが、C級があるのは土木一式だけです。土木一式のA級は750点以上、B級は650点以上750点未満、C級は650点未満です。

この記事は、市川市の「建設工事等入札参加業者資格審査基準」(別表第1・別表第2)と、「令和8・9年度入札参加資格審査申請(随時申請)のお知らせ」のページを原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。千葉県全体の制度は千葉県の建設工事の入札参加資格と経審で説明しています。

総合点数の仕組み(客観点数と主観点数)

資格審査基準の第3条は、審査を「適格審査」と、等級格付けのための「能力審査」で行うと定めています。建設工事の能力審査は、第6条のとおり客観的事項審査と主観的事項審査の点数の合計(総合点数)で行います。

  • 客観点数は、建設業法第27条の27の経営事項審査結果通知書にある総合評点(P)の数値です(第7条)。
  • 主観点数は、市発注工事の工事成績から出す点数です(第8条)。
  • 経常建設共同企業体の客観点数と主観点数は、構成員それぞれの点数を合計し、構成員数で割った値です。

総合評定値の仕組みは経審のP点の計算の仕組みで説明しています。

工事成績の付与数値と主観点数の出し方

主観点数は、申請があった年度の4月1日を基準日として、その前2年間に市が完成検査をした工事の評点から出します(第8条)。検査日が属する年度ごとに工事評点の平均点を出し、小数点以下を切り捨てて、別表第1で付与数値に直します。

工事成績の平均点と付与数値(資格審査基準 別表第1)
工事成績の平均点付与数値
82点以上100点以下170
81点165
80点160
75点135
70点110
65点85
64点以下マイナス20
実績なし25

表は一部の行だけを抜き出しています。別表第1では、66点から80点まで1点刻みで、1点上がるごとに付与数値が5ずつ増えます(66点は90、80点は160)。

  • 各年度の付与数値を足して2で割った数値が、その工種の主観点数です。
  • 基準日前の2年間で評点がある年度が1年度だけなら、その年度の付与数値が主観点数です。
  • 2年間とも工事実績がない場合は、25が主観点数になります。
  • 特定建設工事共同企業体で施工した工事は、各構成員の単独施工とみなして、それぞれに工事評点を付けます。

たとえば、前年度の平均点が80点(付与数値160)、前々年度の平均点が74点(付与数値130)なら、主観点数は(160+130)÷2で145です。これは別表第1の表を当てはめた計算例であり、特定の会社の実績ではありません。

工事成績が64点以下の年度は、付与数値がマイナス20になります。市発注工事の実績がない場合の25より低くなるため、成績が低いと、実績がないときより総合点数が下がります。

工種ごとのA〜C級の点数の区切り

等級は、工種ごとに別表第2の総合点数で決まります。区切りは工種によって異なり、C級があるのは土木一式だけです。

市川市の建設工事の等級(資格審査基準 別表第2)
級土木一式建築一式・舗装管その他
A級750点以上700点以上750点以上650点以上
B級650点以上750点未満700点未満750点未満650点未満
C級650点未満なしなしなし

建築一式・舗装、管、その他の工種は、A級の区切りに届かなければB級になります。表のC級の欄は、原文では「*****」と書かれています。

同じ総合点数でも、工種が違うと等級が変わります。たとえば総合点数が700点なら、土木一式はB級、建築一式・舗装はA級、管はB級、その他はA級です。

P点が入札ランクにどう使われるかの一般的な考え方は、別の記事で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、市川市の等級を決めるものではありません。

この資格審査基準は令和7年8月14日に改正され、改正後の規定は令和8年4月1日以後に発注する工事に適用されます。令和8・9年度の名簿の等級に当たる基準は、市のページに別の文書がなく、この基準だと読めます。

申請方法・期間・名簿の有効期間

市川市の建設工事などの入札に参加するには、「市川市入札参加業者適格者名簿」に登録されている必要があります。令和8・9年度の申請は、「随時申請」として次のように受け付けられています。

令和8・9年度の随時申請(市の案内ページ・2026年5月15日更新)
項目内容
受付の対象建設工事、測量・コンサルタント、物品、委託
受付期間令和8年4月9日から令和9年3月31日まで
申請方法ちば電子調達システムによる電子申請
書類の提出先千葉県電子自治体共同運営協議会の共同受付窓口(市川市は直接受け付けない)
名簿の有効期間名簿登載日から令和10年3月31日まで

受付期間は月ごとに区切られ、期間ごとに名簿登載の予定日が決まっています。たとえば令和8年9月16日から10月15日までに共同受付窓口に届いた申請は、12月1日が名簿登載の予定日です。名簿への登載は、審査の完了が条件です。

全ての業者は「暴力団等に該当しない旨の誓約書」(第61号様式)の提出が必要で、市内業者・準市内業者は届出書などの追加書類があります。令和9年4月1日以降の受付期間は、市が決まり次第知らせるとしています。

受付期間や提出書類は変更されることがあります。申請前に、市の案内ページと「令和8・9年度入札参加資格審査申請マニュアル」の最新版を確認してください。

確認した一次資料

この記事は、市川市の資格審査基準と案内ページを整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市と共同受付窓口の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 市川市の建設工事の等級は、経審の総合評点(P)と工事成績の主観点数の合計で、工種ごとに決まる。
  2. 土木一式はA級750点以上、B級650点以上750点未満、C級650点未満。建築一式・舗装は700点、管は750点、その他は650点がA級の区切りで、C級はない。
  3. 主観点数は、前2年度それぞれの工事成績の平均点を付与数値に直して平均する。64点以下の年度はマイナス20、実績がなければ25。
  4. 令和8・9年度の随時申請は令和9年3月31日まで。名簿の有効期間は名簿登載日から令和10年3月31日まで。

よくある質問

市川市の建設工事の等級は、何で決まりますか?
経営事項審査の総合評点(P)である客観点数と、市発注工事の工事成績から出す主観点数の合計「総合点数」で、工種ごとに決まります。等級の区切りは資格審査基準の別表第2に定められています。
市川市のA級・B級・C級は、何点で分かれますか?
土木一式はA級750点以上、B級650点以上750点未満、C級650点未満です。建築一式・舗装はA級700点以上、管はA級750点以上、その他はA級650点以上で、いずれもA級に届かなければB級です。C級があるのは土木一式だけです。
市川市の主観点数は、どうやって出しますか?
申請年度の4月1日から前2年間に市が完成検査をした工事の評点を、検査日の年度ごとに平均し、別表第1で付与数値に直します。2つの年度の付与数値を足して2で割った値が主観点数です。1年度しかなければその年度の付与数値、実績がなければ25です。
市川市の工事成績が低いと、点数はどうなりますか?
年度の平均点が64点以下だと、付与数値はマイナス20です。市発注工事の実績がない場合の25より低くなります。82点以上なら付与数値は170で、1点下がるごとに5ずつ下がります。
市川市の入札参加資格の申請は、いつまで受け付けていますか?
令和8・9年度の随時申請は、令和8年4月9日から令和9年3月31日までです。ちば電子調達システムで電子申請し、紙の書類は千葉県電子自治体共同運営協議会の共同受付窓口へ送ります。名簿の有効期間は、名簿登載日から令和10年3月31日までです。

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