受審後の実務

千葉県松戸市の工事の入札参加資格と経審|A〜C級の点数・主観点の加点項目・随時申請(令和8・9年度)

千葉県松戸市の建設工事の入札参加資格で、経審の点数(客観点)に市の加点(工事成績・災害協定・ISO・建災防など)を足した合計が、A〜C級にどう使われるかを、市の資格審査基準と令和8・9年度の随時申請の案内から整理します。工種ごとの点数の区切り、加点項目の点数、申請方法と名簿の有効期間も確認できます。

松戸市 令和8・9年度 建設工事の入札参加資格
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

松戸市の建設工事の等級は、経審の点数(客観点)と、市の資格審査基準が定める加点・減点(主観点)の合計で、工種ごとにA・B・Cの3段階に決まります。土木工事のA級は830点以上、B級は580点以上830点未満、C級は580点未満です。工種によって区切りが異なります。

この記事は、松戸市の「入札参加業者資格審査基準」(第5条〜第8条と別表)と、「令和8・9年度松戸市入札参加資格審査申請のお知らせ」のページを原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。千葉県全体の制度は千葉県の建設工事の入札参加資格と経審で説明しています。

格付けの仕組み(客観的事項と主観的事項)

資格審査基準の第3条は、建設工事の資格審査を「適格審査」と「施工能力審査」で行うと定めています。施工能力審査は、第5条のとおり客観的事項と主観的事項ごとに付与点数を出す方法で行い、第8条で、2つの点数の合計により、建設工事の種別ごとに等級を格付けします。

  • 客観的事項は、国土交通省の経営事項審査の事務取扱いの通知の例により算出した点数です(第6条)。
  • 主観的事項は、市が定める加点と減点です(第7条)。
  • 共同企業体は、主観的事項に点数を付けません(第5条ただし書き)。
  • 建設工事を新規に申請した業者は、過去2年間の工事完成高などの格付けに必要な項目が確認できる場合を除き、最下級に格付けされます(第10条)。

総合評定値の仕組みは経審のP点の計算の仕組みで説明しています。

主観的事項の加点・減点の項目

第7条の主観的事項は7つの号に分かれ、次の表では災害協定の2号とISOの2規格を別の行にしています。最も配点が大きいのは、市発注工事の工事成績です。

松戸市の主観的事項の項目と点数(資格審査基準 第7条・別表)
項目点数
市発注の工事を前2年度に請け負って完了した(工事成績に応じる)30〜70点
市と緊急時の災害協定等を結んでいる、または協定団体に加盟している5点
上の業者で、前2年度に協定に基づく災害復旧を行った1〜5回は5点、6回以上は10点
ISO9001の登録証の写しを提出した5点
ISO14001の登録証の写しを提出した5点
建設業労働災害防止協会の加入証明書の写しを提出した5点
経営規模等評価結果通知書で、新規若年技術職員の育成及び確保が該当5点
登録年度の4月1日現在で、過去2年間に市から指名停止を受けた期間が合計3か月以上1か月につきマイナス10点

工事成績の点数は、前2年度の成績評定が2件以上なら平均点(小数点以下第1位を四捨五入)で見ます。別表は65点以上だけが対象です。

工事成績の点数と付与点数(別表)
工事成績の点数付与点数
81点以上70点
79〜80点65点
77〜78点60点
75〜76点55点
73〜74点50点
71〜72点45点
69〜70点40点
67〜68点35点
65〜66点30点
主観的事項のうち、経審の結果通知書の内容と直接つながるのは、「新規若年技術職員の育成及び確保」の1項目だけです。経営規模等評価結果通知書のその他の審査項目(社会性等)で該当していれば、5点が足されます。

たとえば、土木工事で経審の点数が800点、市発注工事の成績が75点(付与点数55)、ISO9001の登録証を出した場合の合計は800+55+5で860点です。これは表を当てはめた計算例で、特定の会社の実績ではありません。

工種ごとのA〜C級の点数の区切り

第8条第2項が定める、等級に応じた点数の区分は、別に「等級別点数表」としてまとめられています。区切りは工種ごとに異なります。

松戸市の建設工事の等級別点数表(資格審査基準の別表)
工種A級B級C級
土木830点以上580点以上830点未満580点未満
建築780点以上580点以上780点未満580点未満
舗装750点以上550点以上750点未満550点未満
電気690点以上550点以上690点未満550点未満
管810点以上570点以上810点未満570点未満
とび土工730点以上550点以上730点未満550点未満
造園740点以上560点以上740点未満560点未満
その他670点以上520点以上670点未満520点未満
A級の区切りが最も高いのは土木の830点、最も低いのは「その他」の670点です。同じ総合点数でも、工種が違うと等級が変わります。たとえば合計が780点なら、建築はA級、土木はB級、管もB級です。

P点が入札ランクにどう使われるかの一般的な考え方は、別の記事で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、松戸市の等級を決めるものではありません。

この資格審査基準は、市が令和8・9年度の名簿とあわせて公表しているものです。

申請方法・期間・名簿の登載日

松戸市の建設工事、測量・コンサルタント、物品、委託の入札に参加するには、「松戸市入札参加業者資格者名簿」に登録されている必要があります。令和8・9年度は「随時申請」として受け付けられています。

令和8・9年度の随時申請(市の案内ページ・2026年5月15日更新)
項目内容
受付期間令和8年4月9日から令和9年3月31日まで
申請方法ちば電子調達システムによる電子申請と、申請書類の提出
書類の提出先千葉県電子自治体共同運営協議会の共同受付窓口(松戸市は直接受け付けない)
名簿の有効期間名簿登載日から令和10年3月31日まで

受付期間は複数の期間に区切られ、期間ごとに名簿登載の予定日が決まっています。たとえば令和8年9月16日から10月15日までに共同受付窓口に届いた申請は、令和8年12月1日が名簿登載の予定日です。名簿への登載は、審査の完了が条件です。

市は、従業員数1名のみの業者など、履行期間中の体制が整っているか確認が必要な申請について、「事業所の適正化に向けて」の資料と、建設工事の社会保険等の未加入業者の取扱いの資料を案内しています。申請前に、この2つの資料を確認してください。

受付期間や提出書類は変更されることがあります。申請前に、市の案内ページと「令和8・9年度入札参加資格審査申請マニュアル」の最新版を確認してください。

確認した一次資料

この記事は、松戸市の資格審査基準と案内ページを整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市と共同受付窓口の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 松戸市の建設工事の等級は、経審の点数と市の主観的事項の加点・減点の合計で、工種ごとにA〜Cの3段階に決まる。
  2. A級の区切りは、土木830点、建築780点、舗装750点、電気690点、管810点、とび土工730点、造園740点、その他670点。
  3. 主観的事項は、工事成績(30〜70点)、災害協定、ISO、建災防、若年技術職員の育成などで各5点前後。指名停止は1か月につきマイナス10点。
  4. 令和8・9年度の随時申請は令和9年3月31日まで。名簿の有効期間は名簿登載日から令和10年3月31日まで。

よくある質問

松戸市の建設工事の等級は、何で決まりますか?
経営事項審査の点数(客観的事項)と、市の資格審査基準が定める加点・減点(主観的事項)の合計で、建設工事の種別ごとにA・B・Cの3段階に格付けされます。共同企業体は主観的事項の点数が付きません。
松戸市のA級・B級・C級は、何点で分かれますか?
土木はA級830点以上、B級580点以上830点未満、C級580点未満です。建築はA級780点以上、舗装750点以上、電気690点以上、管810点以上、とび土工730点以上、造園740点以上、その他670点以上で、工種ごとに区切りが異なります。
松戸市の主観的事項では、何に点数が付きますか?
市発注工事の工事成績(65点以上で30〜70点)、市との災害協定等(5点)、協定に基づく災害復旧(5点または10点)、ISO9001・ISO14001(各5点)、建災防の加入証明(5点)、新規若年技術職員の育成及び確保(5点)です。指名停止は1か月につきマイナス10点です。
松戸市で新規に申請した業者は、どの等級になりますか?
資格審査基準の第10条により、過去2年間の工事完成高などの格付けに必要な項目が提出資料で確認できる場合を除き、最下級に格付けされます。
松戸市の入札参加資格の申請は、いつまで受け付けていますか?
令和8・9年度の随時申請は、令和8年4月9日から令和9年3月31日までです。ちば電子調達システムで電子申請し、紙の書類は千葉県電子自治体共同運営協議会の共同受付窓口へ送ります。名簿の有効期間は、名簿登載日から令和10年3月31日までです。

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