受審後の実務

広島市の工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|総合数値の等級表・地元業者の優先発注・有効期間(令和9・10年度)

広島市の工事の入札参加資格で、経審の総合評定値(P)が等級の格付にどう使われるかを、市の手引と要綱から整理します。

広島市 令和9・10年度 建設工事 競争入札参加資格審査(新規・一斉更新)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

広島市の工事の等級は、経審の総合評定値(P)に、市が独自に評価する事項の点数を足した「総合数値」で決まります。土木一式と建築一式は、総合数値1,200点以上がA等級です。

この記事は、広島市が公開している令和9・10年度の一斉更新の手引と、建設工事競争入札取扱要綱を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。申請の入力期間は令和8年10月26日から11月13日です。確認できなかった点は、最後の節にまとめています。

提出する結果通知書の条件

建設工事を希望する場合、手引は経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の提出を求めています。条件は次のとおりです。

結果通知書の条件(手引の記載から)
通知書で見る所手引の条件
審査基準日申請(入力)日から1年7か月以内。申請日の直前の事業年度終了日を基準日とするもの
総合評定値(P)申請する工種の総合評定値の記載があること
年間平均完成工事高記載があり、0でないこと
経審を受けていない、審査基準日から1年7か月を超えている、総合評定値の記載がない、年間平均完成工事高が0のとき、市は認定しないと手引に書かれています。1年7か月の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。

認定の後も、新しい結果通知書が届いたら、工事契約課へ写しを出します。1年7か月以内の経審が確認できないと、通常型指名競争入札では指名を避けられることがある、と手引は書いています。社会保険については、手引は、建設業の許可を持つ者は適正に加入しているものとして扱う、と書いています。通知書の社会保険の欄そのものを条件にしているかは、確認できていません。通知書の読み方は経審の結果通知書の見方で説明しています。

総合数値と等級の境目

広島市は、経審の総合評定値(P)と、広島市評価事項の評価点の合計を「総合数値」とし、総合数値に応じて等級を格付けしています。確認できた範囲では、経審の中で使うのは総合評定値(P)です。完成工事高そのものは格付の点数ではなく、年間平均完成工事高が0でないことが申請の条件になります。

等級と総合数値(建設工事競争入札取扱要綱 別表)
工種ABCD
土木一式・建築一式1,200点以上900点以上1,200点未満600点以上900点未満600点未満
電気・管1,000点以上800点以上1,000点未満600点以上800点未満600点未満
舗装(3等級)1,000点以上600点以上1,000点未満600点未満なし

等級を設けているのは、土木一式、建築一式、電気、管、舗装の5工種です。その他の工事には等級がありません。広島市評価事項の点数は、手引の別表に載っています。この表は要綱の令和7年3月25日最終改正の内容です。申請の前に最新の要綱を確かめてください。

P点と入札ランクの関係の一般的な考え方はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、広島市の等級を決めるものではありません。

地元業者の定義と優先発注

要綱で「地元業者」は、有資格業者のうち、建設業法上の主たる営業所を広島市の区域内に置くものと定義されています。市内か市外かは、本店の登記ではなく、建設業許可上の主たる営業所で決まります。

市の入札・契約制度の概要は、地元業者に優先して発注する工事の範囲を示しています。土木一式と建築一式は税込2億円未満、電気と管は税込1億5,000万円未満で、市内に建設業法上の本店を有する者が対象です。この範囲は制度の概要のページの記載で、入札ごとの公告で確かめる必要があります。「準市内」という区分は、確認した資料には見つかりませんでした。

受付・結果通知・有効期間

令和9・10年度の建設工事の一斉更新
項目内容
入力期間令和8年10月26日(月)から11月13日(金)。8時30分から17時15分
書類の提出期限令和8年11月30日(月)必着
結果の通知令和9年5月上旬の予定。認定通知書を、契約者のEメールアドレスへ電子メールで送る
有効期間令和9年5月上旬の予定から令和10年度の末日まで。令和11年度も、次の資格の開始日の前日までは引き続き有効

現行の令和7・8年度の資格は、令和9・10年度の資格の開始日の前日まで有効です。結果通知書が紙で届くのではなく、電子メールで届く点は、受付前に連絡先のメールアドレスを確かめておく理由になります。

この記事で確認できなかった点

  • 結果通知書の社会保険の欄を、認定の条件として見ているかどうか。
  • 広島市評価事項の個々の点数。手引の別表で確かめます。
  • 令和9・10年度の一斉更新の後に行う追加受付の日程。

確認した一次資料

この記事は、広島市の手引と要綱を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 広島市の等級は、経審の総合評定値(P)と市の評価事項の点数を足した総合数値で決まる。
  2. 通知書は、審査基準日が申請日から1年7か月以内で、P点の記載と、0でない年間平均完成工事高が必要。
  3. 土木一式・建築一式は1,200点以上がA。電気・管は1,000点以上がA。
  4. 地元業者は、建設業許可上の主たる営業所が市内にある者。結果は電子メールで届く。

よくある質問

広島市の工事の等級は、何で決まりますか?
経審の総合評定値(P)と広島市評価事項の評価点を合計した総合数値で決まります。土木一式と建築一式は、1,200点以上がA、900点以上1,200点未満がB、600点以上900点未満がC、600点未満がDです。電気と管は、A 1,000点以上、B 800点以上、C 600点以上です。
広島市に出す経審の結果通知書に、条件はありますか?
審査基準日が申請(入力)日から1年7か月以内で、申請する工種の総合評定値の記載があり、年間平均完成工事高が0でないことが条件です。当てはまらないと認定されないと手引に書かれています。
広島市の地元業者とは、どの会社ですか?
要綱は、有資格業者のうち、建設業法上の主たる営業所を広島市の区域内に置くものを地元業者としています。土木一式と建築一式は税込2億円未満、電気と管は税込1億5,000万円未満の工事で、市内に建設業法上の本店を有する者への優先発注が示されています。
広島市の令和9・10年度の資格は、いつから有効ですか?
結果の通知は令和9年5月上旬の予定で、有効期間もその日から令和10年度の末日までです。令和7・8年度の資格は、令和9・10年度の資格の開始日の前日まで引き続き有効です。
広島市の令和9・10年度の申請は、いつ受け付けますか?
申請の入力は令和8年10月26日から11月13日です。書類の提出期限は令和8年11月30日必着です。

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