経審結果通知書の見方|P・X1・X2・Y・Z・Wを確認する順番
経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書を受け取ったら、会社情報、審査基準日、業種別のP点、内訳の順に照合します。
令和8年7月改正後様式に対応経審の結果通知書には、会社全体に共通するX2・Y・Wと、審査対象の建設工事ごとに異なるX1・Z・Pが同じ紙面に並びます。最初から点数だけを見ると、別業種の列や別年度の通知書を読み違えます。手元の申請控えと並べ、上段の識別情報から下段の内訳へ進むと確認漏れを減らせます。
最初に用意する3点
結果通知書だけで正誤を判断せず、次の3点を横に並べます。
- 交付された結果通知書:経営規模等評価結果通知書と総合評定値通知書を兼ねる書面。
- 経営規模等評価申請書・総合評定値請求書の控え:許可番号、審査基準日、対象業種、完成工事高、技術職員、W項目の申請内容を照合する基準。
- 経営状況分析結果通知書:登録経営状況分析機関が通知したYの数値・評点を照合する書面。
紙面の項目配置は、国土交通省北海道開発局が公開する令和8年改正後の経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書様式で直接確認できます。
結果通知書を読む6ステップ
- 許可番号と商号を確認する大臣・知事、許可番号、法人・個人の識別、商号または名称を申請控えと照合します。複数社・複数許可の書類を扱う場合は、点数を見る前にここで取り違えを防ぎます。
- 審査基準日を確認する通常は決算日が基準です。入札参加資格で使用する通知書の年度や経審の有効期間を考える起点になるため、申請控えと一致するか確認します。
- 審査対象の建設工事を確認する土木一式、建築一式など、通知書の列見出しに並ぶ業種を確認します。申請したはずの業種があるか、読みたいP点がどの列かを先に特定します。
- 業種ごとの総合評定値Pを見るPは審査対象建設業ごとに表示されます。同じ会社でも完成工事高や技術職員の配置が違えば業種ごとのPは異なります。
- Pの業種別内訳X1・Zを確認するX1は工事種類別年間平均完成工事高、Zは工事種類別技術職員数と元請完成工事高に関する評点です。別業種の列と横ずれして読まないよう、列見出しから縦に追います。
- 会社共通のX2・Y・Wを確認するX2は自己資本額と平均利益額、Yは経営状況、Wはその他の審査項目(社会性等)です。さらに下段の数値等・点数を申請控えや分析結果通知書と照合します。
X1〜WとPの関係
| 記号 | 通知書で表すもの | 照合する主な資料 |
|---|---|---|
| X1 | 工事種類別年間平均完成工事高の評点 | 工事種類別完成工事高の申請控え |
| X2 | 自己資本額・平均利益額の評点 | 申請書と財務諸表の控え |
| Y | 経営状況の評点 | 経営状況分析結果通知書 |
| Z | 工事種類別技術職員数・元請完成工事高の評点 | 技術職員名簿、元請完成工事高の申請控え |
| W | その他の審査項目(社会性等)の評点 | 別紙三と確認書類の控え |
| P | X1・X2・Y・Z・Wを重み付けした業種別の総合評定値 | 上記5評点 |
Pの算式と各評点の重みを確認したい場合は経審P点の計算方法を参照してください。通知書のPは経審の総合評定値であり、発注者が認定する入札参加資格の等級そのものではありません。両者の違いはP点と入札参加資格ランクの関係で整理しています。
申請控えと照合する箇所
点数の高低を評価する前に、入力の前提が通知書へ正しく反映されているかを確認します。
| 確認箇所 | 照合のしかた | 食い違い時に切り分ける先 |
|---|---|---|
| 許可番号・審査基準日 | 申請書1枚目の控えと一致するか | 経営規模等評価の審査行政庁 |
| 対象建設業・X1・Z | 別紙一・別紙二と同じ業種列を追う | 経営規模等評価の審査行政庁 |
| X2・Wの数値等 | 申請書・別紙三と確認資料の控えを照合 | 経営規模等評価の審査行政庁 |
| Y | 登録分析機関の経営状況分析結果通知書と照合 | まず交付した登録経営状況分析機関 |
| P | 同じ業種列のX1・Zと共通評点X2・Y・Wを確認 | 前提項目に応じて上記の窓口を切り分け |
先に事実照合、後で改善検討:Pが想定より低いという理由だけで誤りとは判断できません。まず申請控えと通知書の項目・業種列が一致するかを確認します。
内容が申請と異なるとき
行政庁側の誤りにより結果通知書が申請内容と異なる場合、令和8年7月版の近畿地方整備局手引きは、結果通知書を受領した日から30日以内であれば再審査を申し立てられると案内しています。一方、申請者の記入漏れ・記入誤り・確認書類不足など、申請者側の責任に帰する案件は対象にならないとしています。
これは行政庁側の誤りに関する再審査の説明です。Yは登録経営状況分析機関が行う分析なので、Yの表示が分析結果通知書と合わない場合は、交付元の分析機関と審査行政庁のどちらへ確認する事項かを切り分けます。自己判断で申請控えを書き換えず、通知書の受領日、相違する項目、比較した控えを記録して早めに所管窓口へ確認してください。
相違時の取扱いは、近畿地方整備局「経営規模等評価申請・総合評定値請求」令和8年7月版の「再審査の申立について」に直接記載されています。知事許可業者は各都道府県の案内を確認してください。
通知書を確認した後の行動
- 有効期間を管理する:審査基準日を起点に次回受審の準備時期を確認します。空白期間を避ける逆算は経審の有効期間と受審時期で確認できます。
- 入札資格へ反映する:発注者ごとの資格審査で、必要な通知書、基準日、受付期間を確認します。
- 令和8年改正の再審査を検討する:改正前通知書を持つ対象者は、再審査と競争参加資格の再認定の違いを確認します。
- 次回の改善項目を特定する:業種別のX1・Zと会社共通のX2・Y・Wを分け、自社で実行可能な項目だけを検討します。
通知書の数値を使って現在のP点を再現したい場合は経審P点シミュレーター、国土交通省・関東地方整備局の等級目安を確認したい場合は入札参加資格ランクの目安計算を利用できます。
取引先や競合の公開結果を確認する場合は、CIIC経審結果公表の検索・照合手順で許可番号、審査基準日、目的業種を固定してください。
よくある質問
- 経審の結果通知書では最初にどこを見ますか?
- 最初に許可番号・商号・審査基準日を申請控えと照合し、次に審査対象の建設工事の列と業種別P点を確認します。その後、業種別のX1・Zと会社共通のX2・Y・Wを確認すると列の読み違いを防げます。
- P点は会社に1つだけですか?
- いいえ。総合評定値Pは審査対象の建設業ごとに表示されます。X1とZが業種別に異なるため、同じ会社でも業種ごとにP点が異なることがあります。
- 結果通知書のYは何と照合しますか?
- 登録経営状況分析機関から交付された経営状況分析結果通知書と照合します。Y以外のX・Z・Wは、経営規模等評価申請書や各別紙の控えと照合します。
- 結果通知書が申請内容と違う場合はどうしますか?
- 通知書の受領日、相違する項目、比較した申請控えを記録し、早めに審査行政庁へ確認します。行政庁側の誤りに関する再審査には受領後30日以内という案内があり、申請者側の記入誤りや資料不足は対象外とされています。
公開日: 2026-08-15 / 最終更新日: 2026-08-16
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本ツールは事業者ご自身が入力・利用する試算です(申請の代行・作成支援は行っていません)。個別のご相談は承っておりません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。数値は概算であり、実際の申請前に専門家へご確認ください。算定方法・出典・免責