受審後の実務

東京の区の入札参加資格を5区で比較(練馬・世田谷・杉並・葛飾・江戸川の受付・経審の使い方・有効期限)

東京の複数の区で工事を狙うときに、区ごとに違う点を5区の公表資料から並べます。受付の仕組み、経審の総合評定値Pの使われ方、区内の営業所や本店の条件、有効期限や適用期間を比べ、申請の前に何を確かめるかが分かります。

練馬区・世田谷区・杉並区・葛飾区・江戸川区の公表資料
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

東京の区の入札参加資格は、練馬区・世田谷区・杉並区・葛飾区が東京電子自治体共同運営の電子調達サービスで申請します。違いは、経審の総合評定値Pの使い方、区内の営業所や本店の条件、等級の決め方にあります。

この記事は、各区の公式ページと告示・公示・公表資料を別々に原文で確認した内容を、一つの表に並べたものです。各区の詳しい内容は、区ごとの記事へ進んで確かめられます。

5区の比較表

5区の入札参加資格(工事)の比較
区経審のP点の使われ方受付と申請有効期限・適用期間
練馬区区の要綱で、予定価格ごとに参加できる共同格付(A〜E・格無)が決まる共同運営サービスで随時受付。毎月25日締め申請月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の月の末日。毎年1回の継続申請
世田谷区申請に必要な種類のPが前提。客観等級と主観等級の低いほうが等級共同運営サービスで随時受付。毎月25日までに承認されると翌月1日から有効申請月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の月の末日
杉並区Pがそのまま客観点数。客観等級と主観等級の低いほうが等級共同運営サービスで申請。ICカード電子証明書が必要申請月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の月の末日
葛飾区Pがそのまま客観点数。最高完成工事経歴が主観等級のもと共同運営サービスで申請。ICカード電子証明書が必要申請月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の月の末日
江戸川区Pに工事成績・入札参加実績などの加点・減点を合わせて等級(A〜E)を格付区内に本店がある事業者、または区内に支店があり区の格付を持つ事業者が対象の格付審査。審査期間のあとの新規登録は随時申請で最下位の等級令和7年10月1日から令和9年9月30日まで(令和7・8年度の格付)

表の「共同運営サービス」は、東京電子自治体共同運営の電子調達サービスです。杉並区と葛飾区の公示には、受付が随時か定期かを定めた文言を確認できなかったため、受付の時期は区とサービスの案内で確かめます。

5区に共通すること

  • 世田谷区・杉並区・葛飾区・江戸川区では、経審の総合評定値Pが等級や格付の出発点になる。
  • 有効期限は、練馬区・世田谷区・杉並区・葛飾区で同じ数え方(直前の決算月の翌月から1年8か月後の月の末日)。
  • 経審を必要とする業種では、健康保険・厚生年金保険・雇用保険への加入が前提(世田谷区・杉並区・葛飾区の告示・公示で確認)。
経審を受け直してP点が変わると、世田谷区・杉並区・葛飾区・江戸川区では等級や格付に影響します。決算変更届と経審の時期は、有効期限とあわせて逆算します。

区ごとに違うこと

同じP点でも、区によって等級の決め方が違います。

  • 杉並区・葛飾区:Pがそのまま客観点数になり、主観等級(最高完成工事経歴)と比べて低いほうが等級。葛飾区は、請負金額2,500万円以上の官公庁工事の経歴にコリンズの登録を求めます。コリンズとはで登録の基本を確認できます。
  • 世田谷区:客観等級と主観等級の低いほうが等級。工事では、優先業種区分の登録が必要な場合があります。
  • 練馬区:予定価格1,000万円以上は制限付き一般競争入札、1,000万円未満は希望制指名競争入札。予定価格ごとに参加できる共同格付が決まります。
  • 江戸川区:区内に本店がある事業者を中心に、Pに工事成績などの加点・減点を合わせて格付します。区内に支店だけの準区内業者は、点数から出た等級より一つ下になります。
区ごとの等級の点数の境目や、入札で参加できる格付の範囲は、年度や告示の改正で変わります。申請前に、各区の最新の資料で確かめてください。

申請の前に確かめる順番

  1. 狙う区の経審の位置づけ(Pが客観点数か、加点・減点があるか)を、上の表と各区の記事で見る。
  2. 区内の営業所や本店の条件を確かめる(世田谷区は優先業種区分の登録で区内の営業所などが条件、江戸川区は本店の所在で等級が変わる)。
  3. 有効期限を計算し、継続申請の期間から逆算して、決算変更届と経審の時期を決める。
  4. ICカード電子証明書の準備をする。購入から使えるまでの期間は認証局で確かめる。

自社のP点の見込みはP点シミュレーター、点数ごとの入札ランクの目安は入札ランク目安ツールで見られます。ただし、どちらも区の等級を決めるものではありません。

確認した一次資料

この記事は、各区の公表資料を整理したものです。受付や要件、等級の判定は、各区と東京電子自治体共同運営サービスの最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 練馬区・世田谷区・杉並区・葛飾区は共同運営サービスで申請し、有効期限の数え方が同じ。
  2. 杉並区・葛飾区はPがそのまま客観点数、江戸川区はPに加点・減点を合わせて格付する。
  3. 練馬区は予定価格ごとの共同格付、世田谷区は優先業種区分、葛飾区はコリンズ登録の条件が、それぞれの特徴。
  4. 申請前に、区内営業所・本店の条件、有効期限、決算変更届と経審の時期を確かめる。

次に知りたいこと:東京の区の「区内扱い」を7区で比較、北区の入札参加資格、地域別の経審の活用一覧、東京都の入札参加資格と経審、コリンズとは。

よくある質問

東京の区の入札参加資格は、区ごとに申請先が違いますか?
練馬区・世田谷区・杉並区・葛飾区は、東京電子自治体共同運営の電子調達サービスで申請します。江戸川区は区の等級格付の審査があり、運用が異なります。
区の入札参加資格の有効期限は、どの区も同じ数え方ですか?
練馬区・世田谷区・杉並区・葛飾区は、申請月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の月の末日です。江戸川区の令和7・8年度の格付は、令和7年10月1日から令和9年9月30日までです。
経審のP点は、どの区でも等級に使われますか?
世田谷区・杉並区・葛飾区・江戸川区の資料では、P点が等級や格付の出発点になります。杉並区と葛飾区はPがそのまま客観点数で、江戸川区は工事成績などの加点・減点を合わせます。
江戸川区は区内に本店がないと不利ですか?
区内に支店だけがある準区内業者は、点数から出た等級より一つ下の等級になります。区内に本店がある事業者を中心に格付する仕組みです。
複数の区に申請するとき、最初に何を確かめればよいですか?
狙う区ごとに、経審のPの使われ方、区内の営業所や本店の条件、有効期限を確かめます。期限から逆算して、決算変更届と経審の時期を決めます。

P点から国交省・関東地方整備局の等級目安を確認(無料・登録不要):入札参加資格ランクの目安計算を使う

事業者ご自身が入力する概算の試算です。申請の代行・作成支援や個別相談は行っていません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。算定方法・出典・免責