受審後の実務

葛飾区の入札参加資格と経審(P点が客観点数になる・最高完成工事経歴の条件・コリンズ登録・有効期限)

東京都葛飾区の建設工事で、経審の総合評定値Pが客観点数になる仕組み、主観点数のもとになる最高完成工事経歴の条件(7年以内・指定地域・コリンズ登録)、無格付と同点の順位、有効期限を、区の公示から整理します。

建設工事等競争入札参加者の資格に関する公示(16葛総契第163号)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

葛飾区では、経審を必要とする業種の客観点数は経審の総合評定値P(P点)そのものです。さらに区の公示は、等級の元になる最高完成工事経歴に、コリンズへの登録を求める場合を定めています。

この記事は、葛飾区の公示(令和7年4月1日付、令和7年1月9日改正)を原文で確認し、申請の方法、経審の位置づけ、等級の決まり方、最高完成工事経歴の条件、有効期限をまとめます。杉並区の同じ仕組みは杉並区の入札参加資格と経審で確認できます。

申請の方法と前提

公示は、インターネットで東京電子自治体共同運営の電子調達サービスにアクセスし、申請書の画面に入力して送信するとしています。事前に電子入札コアシステム対応認証局のICカード電子証明書を購入し、サービスへ登録しておく必要があります。

経審を必要とする業種に申請するときの前提は、次の2つです。

  • 健康保険、厚生年金保険、雇用保険に加入していること。
  • 申請に必要な種類の経審の総合評定値Pを持っていること。

納税の条件もあります。法人は審査対象事業年度の法人税、法人事業税、消費税及び地方消費税を完納している必要があります。申請の送信後は、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)、財務諸表、納税証明書などの必要書類を、画面で指定された方法で郵送または電子送付します。

客観点数は総合評定値Pそのもの

公示の審査基準では、経審を必要とする業種の客観点数は、各業種の申請に必要とされる経審の総合評定値P(申請に有効な審査基準日の結果が複数あるときは直近のもの、該当する業種が複数あるときは最も高い点数のもの)とされています。

経審のP点が、そのまま区の等級を決める客観点数になります。経審を受け直してP点が変わると、区の等級にも影響します。

自社のP点の見込みはP点シミュレーター、点数ごとの入札ランクの目安は入札ランク目安ツールで見られます。ただし、ツールの結果は区の等級を決めるものではありません。

等級の決まり方・同点の順位・無格付

公示は、客観点数による客観等級と、主観点数による主観等級を出し、二つが違うときは低いほうをその業種の等級とします。

葛飾区の工事の等級区分(公示から)
業種等級
道路舗装、橋りょう、河川、水道施設、下水道施設、一般土木、建築A・B・C・D・Eの5等級(同じ等級内で順位)
電気、給排水衛生、空調A・B・C・Dの4等級(同じ等級内で順位)
上記以外の業種等級を定めず、順位のみ

同じ等級内の順位は、客観点数の高い順です。客観点数が同じときは、当該業種の完成工事高の高い順、次に自己資本額の高い順で決まり、それでも同じなら受付番号の若い順です。

主観的審査事項の最高完成工事(業務)経歴がない業種は「無格付」になり、等級も順位も付きません。P点が高くても、その業種の実績を申請できなければ等級は付きません。

最高完成工事経歴の条件(7年・指定地域・コリンズ登録)

主観点数のもとになる最高完成工事(業務)経歴には、公示が次の条件を定めています。

最高完成工事(業務)経歴の主な条件(公示から)
項目内容
業種施行内容が申請する業種に当たること
完成の時期審査基準日の属する月の末日以前7年間(橋りょう・河川・しゅんせつ埋立て・地下鉄は9年間)に完成させたもの
施行した場所東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県(山梨県または静岡県に本店がある者はこの両県を加える)。設計・測量・船舶・設備工事など一部の業種は除外
コリンズ登録都区市町村や他の官公庁と契約した請負金額が2,500万円以上の工事は、業種ごとに定めたコリンズの工種に登録されたものであること
共同企業体の工事請負金額に出資割合の比率を乗じた金額で申請
複数業種の工事申請する業種を施工した部分の金額だけで申請し、積算内訳書などを示せるようにしておく

コリンズの登録は、受注時登録かしゅん工時登録のどちらかがあればよいとされています。請負金額が2,500万円以上の工事を最高完成工事経歴にしたいときは、コリンズへの登録が済んでいるかを先に確かめます。登録の手順はコリンズとは、登録が必要かどうかはコリンズ登録の要否で確認できます。

一件の最高完成工事経歴を複数の業種に重ねて申請することはできません。ただし、シールド工事や推進工事など、公示が挙げる一部の組合せには例外があります。

有効期限と継続申請

資格の有効期限は、登録申請をした月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の末日までです。継続して資格を希望するときは、前回の登録申請の直後の決算月の翌月(申請した月が決算月なら、その翌月)から有効期限までに、登録申請をして承認を受ける必要があります。

適用年月日は、競争入札参加資格者名簿に登録された日です。承認されたあとは、受付票をサービスのサイトから自分で印刷して使います。

確認した一次資料

この記事は、葛飾区の公表資料を整理したものです。受付や要件、等級の判定は、区と東京電子自治体共同運営サービスの最新の案内と審査結果が優先されます。等級の点数の境目(別表)は、区の公示の原文で確かめてください。

まとめ

  1. 葛飾区では、経審を必要とする業種の客観点数は、経審の総合評定値Pそのもの。
  2. 客観等級と主観等級が違うときは低いほうが等級。同点なら完成工事高、自己資本額の順。
  3. 最高完成工事経歴は原則7年以内・指定地域内の工事で、請負金額2,500万円以上の官公庁工事はコリンズ登録が必要。
  4. 最高完成工事経歴がない業種は無格付で、等級も順位も付かない。
  5. 有効期限は、申請月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の末日。

次に知りたいこと:東京の区の入札参加資格を5区で比較、コリンズとは、杉並区の入札参加資格と経審。

よくある質問

葛飾区の入札参加資格で、経審の点数はどう使われますか?
経審を必要とする業種では、総合評定値P(直近の審査結果、該当業種が複数なら最も高い点数)がそのまま客観点数になり、客観等級を決めます。
葛飾区の等級は客観点数だけで決まりますか?
決まりません。客観点数による客観等級と主観点数による主観等級が違うときは、低いほうがその業種の等級になります。
葛飾区の最高完成工事経歴にコリンズの登録は必要ですか?
都区市町村や他の官公庁と契約した請負金額が2,500万円以上の工事は、業種ごとに定めたコリンズの工種に登録されたものである必要があります。受注時登録かしゅん工時登録のどちらかがあればよいとされています。
葛飾区で最高完成工事経歴がない業種に申請するとどうなりますか?
無格付となり、等級も順位も与えられません。経歴は原則として審査基準日の属する月の末日以前7年間に完成させたものが対象です。
葛飾区の入札参加資格の有効期限はいつまでですか?
登録申請をした月の直前の決算月の翌月から1年8か月後の末日です。継続するには、有効期限までに申請して承認を受ける必要があります。

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