受審後の実務

新潟市の工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|総合評点・格付の点数と通知書の条件

新潟市の工事の入札参加資格で、経審の総合評定値が総合評点と格付にどう使われるか、5工種の等級の点数、主観点、通知書の有効性の条件、施工実績の入力を、市の格付基準と申請の提出要領から整理します。

新潟市 建設工事の入札参加資格(令和7・8年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

新潟市の格付は、経審の総合評定値に主観点を足した「総合評点」で決まります。格付の対象は土木一式・建築一式・管・電気・造園の5工種で、確認できた主観点に市内業者かどうかの加点はありません。

この記事は、新潟市の「令和7・8年度 新潟市入札参加者の格付基準」と、建設工事の申請の提出要領を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。確認できなかった点は、最後の節にまとめています。

総合評点の組み立て

総合評点は、総合評定値通知書に記載された総合評定値(客観点)と、市の主観点の合計です。格付認定を行うのは土木一式、建築一式、管、電気、造園の5工種で、これ以外の工種は総合評点のみで、格付は行われません。

  • 総合評点=経営事項審査の総合評定値(客観点)+主観点
  • 格付基準は、定期申請の審査結果をまとめた後、2025年3月の審査委員会で決定されました
  • 一度格付されると、令和7・8年度中は変更されません
格付は2年度の間、固定されます。途中で経審を受け直して総合評定値が上がっても、その名簿の格付は動きません。次の定期申請で反映されます。

P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、新潟市の格付を決めるものではありません。

5工種の等級の点数

令和7・8年度の格付基準の、総合評点による等級です。

総合評点による等級(令和7・8年度 新潟市入札参加者の格付基準から)
等級土木一式建築一式管電気造園
S1100以上1000以上なしなしなし
A980〜1099800〜999720以上750以上850以上
B800〜979670〜799600〜719630〜749700〜849
C680〜799600〜669599以下629以下699以下
D679以下599以下なしなしなし

管・電気・造園はA・B・Cの3等級で、土木と建築だけがSとDを持ちます。同じ総合評定値でも、工種によって等級が変わります。自社の工種ごとの総合評点を、先にこの表に当てはめてみてください。

主観点の項目と点数

主観点(令和7・8年度 新潟市入札参加者の格付基準から)
項目点数条件
新潟市優良工事表彰20点令和5・6年度のいずれかの年度に表彰を受けた者(下請企業の表彰は除く)
障がい者雇用状況10点雇用義務があり法定雇用率以上、または雇用義務はないが1人以上を雇用している者
男女共同参画育児休業 5点、介護休業 5点それぞれの制度を就業規則等に規定している者
新潟市働きやすい職場づくり推進企業表彰10点名簿登載日より直近2回の同賞を受賞したことがある者
新潟市健康経営認定事業所シルバー 5点、ゴールド 10点認定期間中に名簿に登載される者
協力雇用主5点新潟保護観察所に協力雇用主として登録されている者

主観点に、市内に本店があることへの加点は見当たりません。工事成績の点数も、この基準には書かれていません。他市のように「市内業者かどうか」で総合評点が変わる前提で読むと、判断を誤ります。

通知書の有効性の条件

申請の提出要領は、経審の通知書について次の条件を挙げています。

経審の結果に関する条件(建設工事の申請の提出要領から)
条件内容
許可と営業年数希望する工種の建設業許可を受け、1年以上営業していること
通知の有無申請日時点で、経営規模等評価結果通知書と総合評定値通知書が通知されていること。初めて受審する場合など、結果が未通知の人は申請できない
有効期間経審の有効期間は審査基準日から1年7か月。切れると入札参加資格を失う
使う総合評定値申請日時点で有効かつ最新の総合評定値通知書の値。データは建設業技術者センターから入手し、通知書の写しを挙証資料として提出する
社会保険通知書の雇用保険・健康保険・厚生年金保険の加入状況がいずれも「加入」または「適用除外」であること

通知書が「未加入」だった後に「加入」または「適用除外」になった場合は、領収証書の写しなど、事実を証明する書類を提出します。経審の有効期間が名簿の期間の途中で切れると資格を失うため、受審の時期は、通知書の有効期間から逆算して決めてください。通知書の読み方は経審の結果通知書の見方、有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。

施工実績の入力

新潟市は、施工実績を点数にして格付に足す方式ではありません。一部の種目(種目コードが110以上のもの)を申請するときに、実績の入力が必要になります。

  • 「公共元請」「公共下請」「民間元請」のいずれかの代表的な1工事(税込)を入力する
  • 実績は、申請月の1日から起算して過去10年間に竣工したもの
  • 実績が必要な種目を「0円」で入力すると、その種目は受け付けられず、市で取り消される
  • 土木一式の下水道管更生は、指定の技術者を直接的かつ恒常的に雇用しているなど、所定の条件を満たせば、実績がなくても申請できる

どの種目が対象かは、提出要領の種目コード表で確認します。契約先は本社か支店・営業所等を選べますが、同じ工種を両方で登録することはできず、申請できる工種は合わせて5つまでです。

申請の時期と有効期間

令和7・8年度の名簿の有効期間は、各期とも2027年3月31日までです。2026年10月は、追加申請の5期の受付にあたります。

追加申請の日程(令和7・8年度。提出要領から)
期電子申請の期間書類の提出期限有効期間の開始日
4期2026年6月1日〜15日2026年6月30日2026年8月3日
5期2026年10月1日〜15日2026年10月30日2026年12月1日

追加申請は、定期申請をしていない人の新規申請と、すでに名簿にある人の工種追加申請を受け付けます。追加で登録した場合も、有効期間の終わりは同じ2027年3月31日です。一度登録した工種を削除すると、名簿の有効期間内に再び登録することはできません。

この記事で確認できなかった点

  • 市内業者・準市内業者の区分。申請の提出要領と格付基準には、この区分に関する記載を確認できませんでした。
  • 令和9・10年度の格付基準と、次の定期申請の日程。
  • 入札ごとの公告に書かれる、同種工事の施工実績の条件と、等級ごとの発注金額の目安。
  • 5工種以外の工種の入札で、総合評点がどう使われるか。

確認した一次資料

この記事は、新潟市の格付基準と申請の提出要領を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 総合評点は、経審の総合評定値に主観点を足した点数。格付は土木一式・建築一式・管・電気・造園の5工種で、令和7・8年度中は変わらない。
  2. 土木一式のSは1100点以上、Aは980点以上、Bは800点以上、Cは680点以上。
  3. 確認できた主観点に、市内業者への加点はない。
  4. 申請日時点で有効かつ最新の通知書が必要で、経審の有効期間(審査基準日から1年7か月)が切れると資格を失う。

よくある質問

新潟市で格付されるのは、どの工種ですか?
土木一式、建築一式、管、電気、造園の5工種です。これ以外の工種は総合評点のみで、格付は行われません。
新潟市の土木一式のAは、何点からですか?
令和7・8年度の格付基準では、土木一式のAは総合評点980点以上1099点以下です。1100点以上はSです。
新潟市の主観点に、市内業者への加点はありますか?
確認した格付基準の主観点には、市内業者への加点はありません。優良工事表彰、障がい者雇用、男女共同参画、働きやすい職場づくり推進企業表彰、健康経営認定、協力雇用主が項目です。
新潟市の申請で、経審の通知書はいつ時点のものが必要ですか?
申請日時点で有効かつ最新の総合評定値通知書です。経審の有効期間は審査基準日から1年7か月で、切れると入札参加資格を失います。
新潟市の格付は、途中で変わりますか?
変わりません。一度格付されると、令和7・8年度中は変更されません。

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