受審後の実務

倉敷市の工事の入札参加資格と経審|毎年1〜2月の郵送受付・経審の条件・受理しない7つの場合

倉敷市の建設工事の入札参加資格について、毎年度の受付期間と郵送のルール、経営事項審査(経審)の通知書の条件、申請を受理しない場合、希望できる業種数、1,000万円で分かれる入札の方式を、市の案内ページと申請要領から整理します。

倉敷市「令和8年度入札参加資格審査申請書の提出について」・申請書提出要領
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

倉敷市は、建設工事の入札参加資格を毎年度、郵送で受け付けています。令和8年度分の受付は令和8年1月13日から2月27日で、すでに終わっています。随時受付はありません。

この記事は、市の案内ページ(令和8年3月12日更新)、令和8年度の申請書提出要領、「建設工事等 入札・契約制度の概要」を原文で確認して整理します。県の制度は岡山県の入札参加資格と経審、隣の岡山市は岡山市の入札参加資格と経審で説明しています。

受付期間・郵送のルール・名簿の適用期間

令和8年度の工事・コンサルの申請は、次の条件で受け付けられました。

令和8年度の申請(倉敷市の案内ページと申請書提出要領から)
項目内容
受付期間令和8年1月13日(火)から2月27日(金)午後4時まで(必着)
提出方法所在地にかかわらず、原則として郵送
送付先倉敷市総務局総務部契約課(工事契約担当)
名簿の公表令和8年6月1日以降に市のホームページと情報公開室で公表
適用期間令和8年6月1日から令和9年5月31日まで
期間を過ぎた申請は一切受け付けられず、郵送の事故を理由とする期限の延長もありません。封筒には「入札参加資格審査申請書在中」と書き、受付票を返してもらうための返信用封筒(切手つき)を同封します。
  • 持参しても預かるだけで、その場で内容は確認されません。
  • 受付票が返ってこない、または不備の連絡がないときは、契約課に問い合わせます。
  • 書類の不備は、指定された期間内に直せないと受け付けられません。
  • 登録済みの通知書は発行されません。名簿で自分で確かめます。
  • 電子入札に参加するには、名簿への登載のほかに、岡山県電子入札共同利用システムの利用者登録が必要です。

令和9年度分の日程は、この記事の資料では確認できていません。毎年度の申請なので、市の最新の案内で確かめます。

申請できる業者と経審の通知書の条件

建設工事は、29業種のうち、契約を結ぶ営業所で建設業の許可を受け、総合評定値の通知を受けている業者が対象です。

経審の通知書の条件(令和8年度の申請書提出要領、1と別表1の2)
項目条件
審査基準日令和6年7月31日以降
完成工事高希望業種の完成工事高(2年ないし3年平均)が「0」ではないこと
社会保険通知書の「その他の審査項目(社会性等)」で、雇用保険・健康保険・厚生年金保険の加入が「有」または「除外」。「無」があるときは、加入が分かる別の書類が必要
名簿の公表日までに有効期間が切れるとき最新の通知書を遅滞なく提出する

通知書の写しも提出できます。希望する業種で完成工事高が0だと申請できないため、実績のない業種は希望に入れられません。経審の有効期間の考え方は経審の有効期間と逆算、通知書の読み方は経審の結果通知書の見方で説明しています。

建設業の許可は、許可証明書または許可通知書を添付します。許可の更新中のときは、受付印のある申請書などの控えを出し、後から正式な許可通知書を提出します。

申請書を受理しない7つの場合

申請要領は、次のどれかに当たると申請書を受理しないと定めています。

  1. 地方自治法施行令第167条の4第1項に当たる場合
  2. 申請書や添付書類に虚偽の事実がある場合
  3. 申請書の提出時点で、希望する業種の営業実績が2年未満の場合(営業を引き継いでいるときは、事前に契約課へ問い合わせる)
  4. 課されている国税、岡山県税、倉敷市税のどれかを完納していない場合
  5. 代表者や役員が暴力団員、またはこれらと社会的に非難される関係にある場合
  6. 雇用保険・健康保険・厚生年金保険に未加入の場合(建設工事のみ。加入義務のない業者を除く)
  7. 建設業退職金共済制度(建退共)などに入っておらず、退職金制度が整っていない場合(建設工事のみ)

社会保険の未加入が経審の点数に与える影響は社会保険の未加入が経審に与える影響、建退共と経審の関係は建退共の加入と経審の加点で説明しています。

希望できる業種数と提出書類

希望できる業種の数は、本社または本店の場所で変わります。主として行っている業種の順に申請書へ書き、年度の途中での変更や追加はできません。

建設工事で希望できる業種数(申請書提出要領の3)
区分本社・本店の場所業種数
市内業者倉敷市内5業種以内
県内業者倉敷市外の岡山県内3業種以内
県外業者岡山県外3業種以内

提出書類は、市のページに様式が並んでいます。工事で使う主なものは次のとおりです。

  • 様式1 申請書(本社が契約する場合と、支店などに契約の権限を任せる場合の記入例があります)
  • 経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書、様式2(経営規模等総括表)
  • 様式3 委任状(契約を任せる先は、希望業種の許可を持つ建設業法第3条の営業所であること)
  • 技術職員名簿(経審の申請時に添付したものの写し。直接かつ常時の雇用関係がある人だけ)
  • 建設業許可証明書または許可通知書、工事経歴書、納税証明書
  • 市内業者だけ:様式5-1(登録所在地調べ)、様式5-2(事務所付近見取図)。舗装を希望する市内業者は様式6(舗装業者表)も必要
雇用関係の確認書類に、健康保険証は使えません。要領は、従前の健康保険証は令和7年12月2日で失効したと書いています。

書類の一覧と備考は、要領の別表1にあります。申請前に、その年度の要領で確かめます。

入札の方式と入札参加資格の確認

「建設工事等 入札・契約制度の概要」は、設計金額で入札方式を分けています。入札は、岡山県電子入札共同利用システムによる電子入札です。

建設工事の入札方式(倉敷市「建設工事等 入札・契約制度の概要」)
設計金額入札方式
1,000万円以上一般競争入札(条件付)
1,000万円未満指名競争入札
  • 入札公告は、原則として金曜日(祝日のときは翌開庁日)に公表されます。
  • 一般競争入札は、開札後に落札候補者の入札参加資格を確認する事後審査です。申請をしない、または失格になると、指名停止の対象になることがあります。
  • 設計金額が1億円未満の建設工事は、予定価格を事前に公表します。1億円以上は事後公表です。
  • 契約課が入札を行う建設工事には、最低制限価格を設定しています。
  • 予定価格2億円以上の工事を3件落札した業者は、その年度の2億円以上の入札に参加できません。

最低制限価格の仕組みは最低制限価格の解説、公表された名簿の読み方は有資格業者名簿の見方のページを参照してください。

確認した一次資料

この記事は、倉敷市の令和8年度の申請の案内を整理したものです。令和9年度の受付の内容は、この記事の資料では確認できていないため、市の最新の案内を確かめてください。申請の可否や個別の判断は、市の審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 毎年度の申請で、令和8年度分は令和8年1月13日から2月27日の郵送のみ。適用期間は令和8年6月1日から令和9年5月31日。
  2. 経審の通知書は、審査基準日が令和6年7月31日以降で、希望業種の完成工事高が0ではないことが条件。
  3. 国税・県税・市税の滞納、社会保険の未加入、退職金制度の未整備などは、申請を受理しない理由になる。
  4. 希望業種は、市内業者5業種以内、県内・県外業者3業種以内。年度の途中の追加はできない。
  5. 設計金額1,000万円以上は条件付きの一般競争入札、未満は指名競争入札で、どちらも電子入札。

よくある質問

倉敷市の工事の入札参加資格は、いつ申請しますか?
毎年度、1月中旬から2月末までに申請します。令和8年度分は令和8年1月13日から2月27日の必着で、随時受付はありません。
倉敷市の申請は、持参でもできますか?
原則として郵送で提出します。持参しても預かるだけで、その場で内容は確認されません。受付票を返してもらうため、切手つきの返信用封筒を同封します。
倉敷市の申請に使える経審の通知書は、どのようなものですか?
令和8年度の申請では、審査基準日が令和6年7月31日以降のもので、希望業種の完成工事高が0ではないことが条件です。社会保険の加入が「有」または「除外」であることも求められます。
倉敷市で申請書を受理しない場合には、何がありますか?
国税、岡山県税、倉敷市税の滞納、社会保険の未加入、建退共などの退職金制度の未整備、希望業種の営業実績が2年未満の場合などです。虚偽の記載や暴力団との関係がある場合も受理されません。
倉敷市で希望できる業種は、いくつまでですか?
倉敷市内に本社がある業者は5業種以内、倉敷市外の岡山県内と県外の業者は3業種以内です。主として行っている業種の順に書き、年度の途中での追加はできません。

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