受審後の実務

岡山県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|年4回の受付・審査基準日・土木一式と建築一式の格付け(令和8・9年度)

岡山県の令和8・9年度の建設工事の入札参加資格について、県内業者の年4回の受付期間、使える経営事項審査の審査基準日、通知書の写しの扱い、土木一式・建築一式の格付けの点数と発注金額を、県の要領と日程表から整理します。

岡山県 建設工事入札参加資格(令和8・9年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

岡山県の令和8・9年度の建設工事の入札参加資格は、格付けの有効期間が令和8年6月1日から令和10年5月31日までです。申請は年4回の受付に分かれ、回によって使える経営事項審査の審査基準日と、有効期間の始まりが変わります。

この記事は、県が公開している「入札参加資格申請(建設工事・コンサル)のスケジュール」のページと、「岡山県建設工事請負契約入札参加資格審査要領」を原文で確認し、経審の結果の使い方に関わる部分を整理します。同じ県内の岡山市の工事は、市の告示と要綱で別に決まるので岡山市の入札参加資格と経審で説明しています。経審のP点そのものの見方はP点と入札ランクの関係を参照してください。

年4回の受付期間と有効期間

県のスケジュールのページは、県内業者の令和8・9年度の受付を次のとおり示しています。格付けの有効期間は、どの回も終わりが令和10年5月31日です。

令和8・9年度 建設工事(県内業者)の受付
回提出期間格付有効期間の始まり
第1回(新規)令和8年2月16日まで令和8年6月1日
第2回(新規)令和8年8月3日から8月10日令和8年12月1日
第3回(新規+業種追加)令和9年2月4日から2月15日令和9年6月1日
第4回(新規)令和9年8月2日から8月10日令和9年12月1日
  • 県外業者の受付は、県内業者と提出期間が異なる(第3回は令和9年2月16日から2月26日)
  • 県のページは第1回と第2回を「受付終了」と表示している(2026-10-09確認)
  • 業種追加を受け付けると示されているのは、第3回
受付は6月1日始まりと12月1日始まりが交互にあり、提出が遅れると有効期間の始まりも半年ずれます。第3回を逃すと、次の第4回は令和9年8月で、格付けは令和9年12月1日からです。

使える経審の審査基準日

県のスケジュールは、回ごとに対象となる経審の審査基準日の範囲を示しています。

対象経審の審査基準日(県内業者)
回審査基準日の範囲
第1回・第2回令和6年8月1日から令和7年7月31日
第3回・第4回令和7年8月1日から令和8年7月31日

要領の第4条は、県内業者について、有効期間の初日が属する年の前々年の8月1日から翌年の7月31日までの審査基準日に係る総合評定値の請求を行っていることを求めています。上の表の範囲と同じ考え方です。県外業者は、前々年の8月1日以降の審査基準日であれば足りるとされています。

決算日が8月1日をまたぐと、使える回が変わります。例えば審査基準日が令和7年9月30日の経審は、第1回・第2回の範囲には入らず、第3回・第4回の範囲に入ります。

経審に関わる申請の要件と通知書

  • 建設業法の許可を受け、経営事項審査を受け、総合評定値の請求を行っていること(要領第4条)
  • 申請する業種について、直前の経営規模等評価の年間平均完成工事高が500万円以上であること。県外業者は1億円以上(要領第4条)
  • アスファルト舗装工事は、別に定める舗装業者工事施工能力審査を受けていること(要領第4条)
  • 総合評定値通知書の写しを添付する。ただし、経営事項審査の指定審査時に、岡山県知事の許可を受けた業者として申請する場合は不要(要領第5条)
  • 県税の完納証明書、消費税及び地方消費税の完納証明書、市町村税の完納証明書、退職金共済の加入証明書、労災保険と社会保険の届出の書類なども添付する(要領第5条)

格付けは、総合評定値、県工事の施工状況、指名停止の状況などを総合して点数を付けて決まります(要領第6条)。経審のP点そのものが、県の格付けの点数になるわけではありません。入札ランク目安ツールの結果は目安であり、岡山県の格付けを決めるものではありません。

通知書の写しが必要かどうかは、許可の区分と経審の受け方で変わります。知事許可の業者が指定審査時に申請するなら不要で、それ以外は写しを出します。

土木一式・建築一式の格付けと発注金額

要領の別表は、土木一式と建築一式の工事について、点数の区分と工事設計金額(消費税額と地方消費税額を含む)を次のように定めています。AAとAは、特定建設業の許可を受けている者に限られます(要領第6条)。

土木一式・建築一式の格付けと発注金額
級別点数工事設計金額
AA1050点以上3億円以上
A800点以上1050点未満1億2千万円以上3億円未満
B710点以上800点未満6千万円以上1億2千万円未満
C600点以上710点未満1千5百万円以上6千万円未満
D600点未満1千5百万円未満

この表は、令和8年6月1日から令和10年5月31日を有効期間とする審査から適用される改正後の要領によるものです。他の業種(とび土工、電気、管など)は、点数の区分と金額が別に定められています。

この記事で確認できなかった点

  • 土木一式・建築一式以外の業種の発注金額。別表をPDFから読み取った表の並びが崩れており、行と金額の対応を確かめられなかったため扱っていません。
  • 点数の計算の基準(総合評定値と施工状況などをどう点数にするか)。要領は「知事が別に定める基準」としており、その原文は確認していません。
  • 県外業者向けの手引きの詳細と、舗装業者工事施工能力審査の内容。

確認した一次資料

この記事は、岡山県の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 令和8・9年度の県内業者の受付は年4回で、格付けの有効期間の終わりは令和10年5月31日。
  2. 使える経審は、第1回・第2回が審査基準日令和6年8月から令和7年7月、第3回・第4回が1年後の範囲。
  3. 総合評定値通知書の写しを添付する。知事許可の業者が指定審査時に申請するときは不要。
  4. 土木一式・建築一式は、1050点以上がAA(3億円以上)、600点未満がD(1千5百万円未満)。
  5. 他の業種の金額と、点数の計算基準は、この記事では扱っていない。

よくある質問

岡山県の令和8・9年度の格付けの有効期間は、いつまでですか?
どの回も終わりは令和10年5月31日です。始まりは、第1回が令和8年6月1日、第2回が令和8年12月1日、第3回が令和9年6月1日、第4回が令和9年12月1日です。
岡山県の第3回受付で使える経営事項審査は、いつの審査基準日のものですか?
県内業者は、審査基準日が令和7年8月1日から令和8年7月31日のものです。
岡山県の申請で、総合評定値通知書の写しは必要ですか?
必要です。ただし、経営事項審査の指定審査時に、岡山県知事の許可を受けた業者として申請する場合は不要です。
岡山県の土木一式で、Aに格付けされる点数はいくつですか?
800点以上1050点未満で、工事設計金額は1億2千万円以上3億円未満です。AAとAは特定建設業の許可を受けている者に限られます。

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