岡山市の工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|市内・準市内の区分と総合数値・等級の点数
岡山市の工事の入札参加資格で、経審の総合評定値が総合数値と等級にどう使われるか、市内業者・準市内業者の定義、土木・建築などの等級の点数、新規申請の日程を、市の告示・要綱・申請案内から整理します。
岡山市 建設工事の入札参加資格(新規申請・令和8年用の要項)岡山市の等級は、業種ごとの最新の経審の総合評定値に、市が定める主観点数を足した「総合数値」で決まります。土木・とび土工・建築・大工・解体は5等級、その他の工事は4等級です。
この記事は、岡山市の「競争入札参加資格及び審査等に関する事項について」(市告示)と「建設工事競争入札参加資格要件の設定に関する要綱」、新規申請の案内ページを原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。確認できなかった点は、最後の節にまとめています。
岡山県が発注する工事の受付と格付けは、市とは別の制度です。岡山県の入札参加資格と経審で説明しています。
市内・準市内・市外の区分
区分は、要綱の第2条が定めています。
| 区分 | 定義 |
|---|---|
| 市内業者 | 岡山市内に主たる営業所を有する者 |
| 準市内業者 | 市内業者を除き、岡山市内に建設業法第3条第1項の許可を受けている従たる営業所を有する者 |
| 市外業者 | 上の2つ以外の者 |
準市内業者のうち、直近の法人市民税の確定申告での岡山市分の従業員数が50人以上、または10人以上の者は、別に区分されます。市民税を特別徴収している従業員数も条件です。発注の対象になる工事の範囲は、許容価格ごとに要綱の別表が定めています。
案内ページにある「市内扱業者」の制度は、建設工事の部門を除く準市内業者向けです。建設工事では使えません。
経審の結果の扱いと通知書の条件
告示の第3条は、資格を認める条件に経営事項審査を挙げています。通知書の扱いは、申請の種類で分かれます。
| 申請の種類 | 資格のない者 |
|---|---|
| 継続して申請する場合 | 申請時に有効な通知書で、平均完成工事高のない者 |
| 新規申請など、継続以外の場合 | 連続する2期分の通知書のどちらにも、平均完成工事高がない者 |
要綱の第3条は、同種工事について、建設業法施行規則第18条の2が定める期間内に経営事項審査を受けていることも求めています。通知書の読み方は経審の結果通知書の見方、有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。
申請する月の直前12月以降に創業または設立した者は、競争入札に参加できません(告示第2条)。
総合数値の組み立て
等級を決める総合数値は、次の式です。
- 総合数値=格付業種ごとの有効な最新の総合評定値+主観点数(小数点以下は切り上げ)
千葉市や川崎市のような「発注者別評価点」という呼び方ではなく、岡山市は「主観点数」を足します。告示で確認できた主観点数は、次のとおりです。
- ISO9000の登録証:総合評定値の4%
- ISO14000の登録証:総合評定値の2%
- 1級技術職員が30人以上:30点、20〜29人:10点、10〜19人:5点(業種ごとに上限50点)
- 建設業労働災害防止協会の会員:10点
- 障害者雇用、消防団協力事業所、SDGs推進パートナーズ:それぞれ4点
主観点数の細かい条件は、告示の原文で確認してください。P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、岡山市の等級を決めるものではありません。
等級の点数
告示の別表第1が、業種ごとの総合数値の境を定めています。ここでは、PDFから列の対応を確認できた土木工事と建築工事・大工工事の点数だけを載せます。
| 等級 | 土木工事 | 建築工事・大工工事 |
|---|---|---|
| 特A上 | 1060点以上 | 1120点以上 |
| 特A下 | 920点以上 | 900点以上 |
| A | 770点以上 | 750点以上 |
| B | 670点以上 | 650点以上 |
| C | 670点未満 | 650点未満 |
とび・土工・コンクリート工事の境は、土木と同じ1060・920・770・670点です。その他の工事は4等級で、点数の境は業種ごとに違います。別表第1は、等級ごとに「発注の基準となる金額」も定めていますが、列が複雑で、この記事では金額を載せていません。
施工実績の扱い
要綱の第4条は、発注する工事の許容価格に応じて、同種工事の施工実績を求めます。
| 許容価格 | 求められるもの |
|---|---|
| 6,000万円以上 | 同種工事の施工実績を示す書類。土木工事は、CORINSの登録内容確認書と図面等で確認できる場合に限る |
| 2,500万円以上6,000万円未満 | 施工実績の書類、または通知書の最新のものの同種工事の平均完成工事高が基準を満たすこと |
ISO9000シリーズの認証を取得した者は、1億5,000万円未満の工事で、施工実績の工種・金額の条件が免除されます。市長が定める具体的な基準の値は、確認できた範囲にありませんでした。
新規申請の日程と有効期間
新規申請は、年に4回(2月・5月・8月・11月)です。申請月の1日から15日(土日祝日を除く)に、原則として郵送で申請します。名簿への登載は、申請月の翌々月の1日です。掲載されている要項は「令和8年用」です。
資格の有効期間は、告示の第5条第4項が定めています。新規の場合は、申請月の2か月後の初日から、決算日の属する月の翌月から1年6か月を経過した月(更新期限月)の月末までです。更新期限を過ぎても、更新期限月の翌月から10か月目までは更新申請で受け付けています。
たとえば決算日が3月31日なら、更新期限月は、4月から1年6か月を経過した月にあたります。自社の更新期限月は、通知書の決算日から数えて確かめます。
この記事で確認できなかった点
- 経審の基準日の扱い(要項・申請書【建設工事】のPDFは、確認できていません)。
- 電気・管・舗装などの等級の点数と、等級ごとの発注金額の完全な表。
- 施工実績の「市長が定める基準」の具体的な値。
- 更新申請の現行の申請期間。
確認した一次資料
- 岡山市「競争入札参加資格及び審査等に関する事項について」PDF資格の条件、総合数値と主観点数、等級の点数、有効期間(2026-10-09確認。令和7年改正まで反映)
- 岡山市「建設工事競争入札参加資格要件の設定に関する要綱」PDF市内・準市内・市外の定義、施工実績の求め方(2026-10-09確認。令和7年4月1日適用)
- 岡山市「2.新規申請[入札参加資格審査申請]」新規申請の月と期間、名簿の登載月(2026-10-09確認。更新日2025年12月18日)
この記事は、岡山市の告示・要綱・申請案内を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。
まとめ
- 総合数値は、業種ごとの最新の総合評定値に、ISOや技術職員などの主観点数を足した数値。
- 市内は主たる営業所が市内、準市内は建設業の許可を受けた従たる営業所が市内にある者。
- 土木の特A上は1060点以上、特A下は920点以上、Aは770点以上、Bは670点以上。
- 新規申請は年4回、申請月の1日から15日。名簿の登載は翌々月1日。
よくある質問
- 岡山市の準市内業者は、どういう業者ですか?
- 市内業者を除き、岡山市内に建設業法第3条第1項の許可を受けている従たる営業所を有する者です。市内業者は、市内に主たる営業所を有する者です。
- 岡山市の等級に、経審のどの点数を使いますか?
- 業種ごとの有効な最新の総合評定値に、ISOや技術職員などの主観点数を足した総合数値で格付けします。小数点以下は切り上げです。
- 岡山市の土木の特A上は、何点からですか?
- 告示の別表第1では、土木工事の総合数値が1060点以上で特A上です。特A下は920点以上、Aは770点以上、Bは670点以上です。
- 岡山市で、通知書に平均完成工事高がないとどうなりますか?
- 継続申請では、申請時に有効な通知書で平均完成工事高のない者は資格がありません。新規申請などでは、連続する2期分の通知書のどちらにもない者が対象です。
- 岡山市の新規申請は、いつ受け付けていますか?
- 年4回(2月・5月・8月・11月)、申請月の1日から15日(土日祝日を除く)です。名簿への登載は申請月の翌々月の1日です。
公開日: 2026-10-09
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本ツールは事業者ご自身が入力・利用する試算です(申請の代行・作成支援は行っていません)。個別のご相談は承っておりません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。数値は概算であり、実際の申請前に専門家へご確認ください。算定方法・出典・免責
