建退共(建設業退職金共済制度)への加入は、経審のW点(社会性等)の加点項目です。「加入しているか、していないか」の二択で判定されるため、技術者の採用や売上増と違って、手続きだけで確実に点数になる数少ない項目です。この記事では、配点とP点への実際の効き方を、本サイトの計算エンジンの実測値で解説します。
建退共の配点は15点
経審のW1(建設工事の担い手の育成及び確保に関する取組の状況)のうち、「建設業退職金共済制度加入の有無」は、加入していれば15点、未加入なら0点です。中間の点数はありません。
W点の点数はそのままP点に足されるわけではありません。W1〜W8の合計点数に「10×175/200」を掛けたものがW評点になり、さらに総合評定値Pには重み0.15を掛けて反映されます。つまりW項目の15点は、W評点で約131点、P点換算では約19点に相当します。
P点にはどれだけ効くか(実測)
本サイトのモデルケース(年間完成工事高3億円・技術職員6名・営業年数15年の小規模建設業者)で、建退共だけを加入/未加入で切り替えて実測すると次のとおりです。
| 条件 | 総合評定値P(令和8年新基準) |
|---|---|
| 建退共に加入 | 719点 |
| 建退共が未加入 | 700点 |
| 差 | +19点 |
本サイトの計算エンジンで実測(評点テーブルは国土交通省の公式資料と照合済み)。
P点で19点というのは、たとえば完成工事高を数千万円積み増すのに匹敵する差です。加入手続きと掛金だけで得られる加点としては、W点の中でも費用対効果が際立っています。
同じ「加入するだけ15点」があと2つある
W1には、建退共と同じ「二択で15点」の項目が他に2つあります。
- 退職一時金制度もしくは企業年金制度の導入:15点
- 法定外労働災害補償制度への加入:15点
3つすべてに加入すればW1だけで45点になります。モデルケースの実測では、3つとも未加入の場合と比べてP点で+59点の差になりました(本サイトの計算エンジンで実測)。自社がどこまで加点を取れているかは、経審P点シミュレーターのW点入力欄で1項目ずつ切り替えて確認できます。
W点全体の構成は経審のW点(社会性等)とはを参照してください。
まとめ
- 建退共の加入はW1の加点項目で、配点は15点(加入か未加入かの二択)。
- モデルケースの実測では、P点で+19点の差になる。
- 退職一時金・法定外労災とあわせた「加入系3点セット」でW1の45点が取れる。
- 自社への効き方は、P点シミュレーターで項目を切り替えれば実測できる。