受審後の実務

京都市の工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|通知書の条件・市内本店の等級格付・登録期間(令和8年度)

京都市の工事の入札参加資格で、経審の結果通知書のどこを見られるか、等級格付に総合評定値がどう使われるかを、市の手引と格付資料から整理します。

京都市 令和8年4月資格更新・令和8年度格付ルール
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

京都市の等級格付は、市内に本店がある中小企業が対象です。経審からは総合評定値(P)を1倍で使い、京都市の工事成績などの点数を足して総合点数にします。等級の境目は固定されていません。

この記事は、京都市が公開している令和8年4月資格更新の申請の手引と、令和8年度の格付資料を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。確認できなかった点は、最後の節にまとめています。

結果通知書のどこを見られるか

令和8年4月の資格更新では、経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書を提出します。手引の条件は次のとおりです。

結果通知書の条件(手引の記載から)
通知書で見る所手引の条件
審査基準日令和6年4月1日以降。審査結果通知日が令和7年10月31日以前のもの
総合評定値(P)登録する工事種目の総合評定値の記載があること
完成工事高2年平均または3年平均が0でないこと
社会保険の欄雇用保険、健康保険、厚生年金保険の加入の有無の各欄が「無」でないこと。「無」のときは別の証明書類を添える
社会保険の3つの欄に「無」があると、通知書だけでは足りず、加入を示す別の書類が必要になります。通知書の読み方は経審の結果通知書の見方、社会保険の欄が点数に与える影響は社会保険未加入の影響で説明しています。

審査基準日の下限は、更新の回ごとに変わります。次の更新の下限は、次の回の手引で確かめてください。

等級格付の対象と使われる点数

京都市(市役所)が等級格付をするのは、主要7種目に登録し、京都市内に本店(建設業許可上の主たる営業所)がある中小企業です。対象の種目は、土木、建築、電気、管、舗装、造園、解体です。格付は1種目だけが原則で、土木・建築・舗装の組合せに限り複数の種目で格付できます。本店が市内にない会社を、どう扱うかは確認できていません。

総合点数に使われる点数(令和8年度格付の概要から)
種類内容
経営事項に係る点数前年度10月末に、国または京都府の結果通知書があり、有効期間(決算日から1年7か月)内の経審の総合評定値。総合評定値×1
京都市評価事項に係る点数京都市の工事成績、最高施工額、参加資格の継続年数、参加停止、SDGsの取組など

格付の概要には、通知書に関する注意が3つ書かれています。

  • 結果通知書が前年度11月1日以降の日付のときは、格付の申請に使えません。
  • 3月31日が決算の場合、経審の有効期間は1年7か月後の10月30日までで、10月末の時点では無効です。その直後の格付の申請には使えません。
  • 格付種目と同じ名称の「建設工事の種類」の評点が対象です。

有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。P点と入札ランクの関係の一般的な考え方はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、京都市の等級を決めるものではありません。

令和8年度の等級別の最低点

京都市は「等級ごとの総合点数の基準を定めず、毎年度、等級ごとの業者数を決定しています」と書いています。境目は年度ごとに動くため、次の表は令和8年度の結果です。

令和8年度 等級別の最低の総合点数
種目ABCDEF
土木1,2511,0981,000949837744
建築1,1691,080999841--
電気1,187979737---
管1,114907826---
舗装1,135997591---
造園1,130897691---
解体803-----

この点数は、経審のP点そのものではなく、京都市評価事項の点数を足した総合点数です。自社のP点が表の数字を超えていても、その等級になるとは限りません。市は、表より実際の等級が低くなる場合として、特定建設業許可がない場合、監理技術者数が不足している場合、前年度の在籍等級以上の入札での受注実績が6年7か月間にない場合、初めての格付(最下位等級)、2等級以上の昇格(1等級ずつ)を挙げています。

登録期間と次の受付

令和8年4月の資格更新の受付は、令和7年10月3日から11月13日でした。登録期間は令和8年4月1日から令和12年3月31日までの4年間です。令和8年10月の新規登録は、令和8年6月12日から7月10日が受付で、有効期間は同年10月1日から令和12年3月31日です。

令和9年4月の新規登録の案内は、令和8年11月中旬ごろに広報する予定とされています。令和9年度の等級格付の申請は、令和8年11月2日から13日です。この申請は、令和8年度の名簿に登録済みの種目が対象で、令和9年4月に種目の追加や変更をしたい場合は、令和8年11月中旬ごろの広報を待つと市は案内しています。

この記事で確認できなかった点

  • 中小企業の定義(資本金や従業員数)と、本店が市外の会社の格付での扱い。
  • 令和9年4月の新規登録の受付期間。市の広報を待つ状態です。
  • 水道を扱う上下水道局の格付の詳細。この記事は市役所の工事の資料に基づきます。

確認した一次資料

この記事は、京都市の手引と格付資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 京都市の通知書は、P点の記載と社会保険の3つの欄が「無」でないことを見られる。
  2. 等級格付は、市内に本店がある中小企業が対象。経審は総合評定値×1で使う。
  3. 等級の境目は固定されず、令和8年度の土木のA等級は最低1,251点。
  4. 登録期間は4年。令和9年度の格付の申請は令和8年11月2日から13日。

よくある質問

京都市の入札参加資格で、経審の結果通知書のどこを見られますか?
登録する工事種目の総合評定値(P)の記載、完成工事高が0でないこと、雇用保険・健康保険・厚生年金保険の加入の有無の各欄が「無」でないことです。「無」のときは別の証明書類を添えます。
京都市の等級格付に、経審のどの点数を使いますか?
経審の総合評定値を1倍で使います。これに京都市の工事成績などの点数を足して総合点数にします。前年度10月末に有効期間内の結果通知書が必要で、前年度11月1日以降の日付のものは使えません。
京都市の等級格付は、市外の会社も受けられますか?
市役所の工事の等級格付の対象は、主要7種目に登録し、京都市内に本店(建設業許可上の主たる営業所)がある中小企業です。本店が市外の会社の扱いは、この記事では確認できていません。
京都市の等級の境目は、決まっていますか?
決まっていません。市は等級ごとの総合点数の基準を定めず、毎年度、等級ごとの業者数を決めています。令和8年度の土木工事のA等級の最低点は1,251点です。
京都市の登録の有効期間はいつまでですか?
令和8年4月の資格更新の登録期間は、令和8年4月1日から令和12年3月31日までの4年間です。

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