受審後の実務

愛知県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|総合点数・等級の点数・随時受付(令和8・9年度)

愛知県の建設工事の入札参加資格で、経審の総合評定値が総合点数と等級にどう使われるか、成績評価点数の項目と計算、一般土木・建築などの等級の点数と発注基準、随時受付の時期、経審の結果通知書の有効性の条件を、県の申請要領と格付基準から整理します。

愛知県 建設工事の入札参加資格(令和8・9年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

愛知県は、経審の総合評定値に「成績評価点数」を足した総合点数で、業種ごとの等級を決めます。令和8・9年度の定時受付は終了していますが、随時受付が2028年1月31日まで続いています。随時受付では、申請日から1年7か月以内の審査基準日の経審の結果が必要です。

この記事は、愛知県の「令和8・9年度 入札参加資格審査申請要領(建設工事)」と「令和8・9年度入札参加資格者格付基準及び発注基準」を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。県内業者と県外業者を分ける区分など、確認できなかった点は最後の節にまとめています。

総合点数の組み立て

申請要領の別紙は、登録業種ごとに総合点数を算定し、等級を設定している業種はその点数から等級に格付する、と定めています。

  • 総合点数=経営事項評価点数(経審の総合評定値)+成績評価点数
  • 総合点数は名簿への登録時に決まり、資格の有効期限まで有効。原則として再認定は行われない
  • 審査結果は書面ではなく、電子調達システムの「格付結果照会」で見る

P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、愛知県の等級を決めるものではありません。

成績評価点数の項目と計算

成績評価点数の項目(申請要領の別紙から)
項目点数と条件
工事成績評定点数(工事成績の平均点−65)×6。関係6局庁が発注し、令和2年度から令和6年度に完了した、最終契約金額250万円以上の工事が対象。平均点は小数点以下を四捨五入
優良工事表彰点数1件10点。令和3年度から令和7年度の知事表彰または企業庁長表彰が対象で、各年度の最大は10点
地域貢献点数「愛知県公共土木施設防災安全協定」の締結業務等が1つで10点、2つで20点、3つで30点
社会的取組評価点数項目を満たすごとに10点、最大50点
建設キャリアアップシステム登録状況点数事業者登録をしていれば10点
指名停止等経歴点数(減点)過去2年間(2023年10月1日から2025年9月30日)の月数1か月につき5点の減点
工事成績が65点を下回ると、工事成績評定点数はマイナスになります。計算式が「平均点−65」に6を掛ける形のため、1点の差が6点の差になります。

等級の点数と発注基準

令和8・9年度の格付基準(2026年4月1日適用)のうち、一般競争入札の主な業種の等級の点数です。発注基準は入札の方式ごとに異なり、金額は指名競争入札で別の表になります。

一般競争入札の等級別の総合点数(令和8・9年度入札参加資格者格付基準及び発注基準から)
業種ABCD
一般土木工事1150点以上880点以上1150点未満690点以上880点未満690点未満
一般建築工事950点以上730点以上950点未満630点以上730点未満630点未満
ほ装工事1060点以上840点以上1060点未満720点以上840点未満720点未満
電気設備工事880点以上760点以上880点未満620点以上760点未満620点未満
管工事880点以上770点以上880点未満630点以上770点未満630点未満

一般競争入札の一般土木工事の発注基準は、Aが5,000万円以上、Bが1,500万円以上3億円未満、Cが6,000万円未満、Dが1,800万円未満です。指名競争入札の表には、鋼構造物工事、しゅんせつ工事、造園・植栽工事も載っています。一般土木と一般建築には、作業船を使用する港湾工事を除くという注記があり、電気と管の等級は建築設備工事に適用されます。

受付時期と有効期間

令和8・9年度の受付(県の案内ページと申請要領から)
項目内容
定時受付2026年1月5日から2月16日(受付は終了)
随時受付2026年4月1日から2028年1月31日。平日の午前8時から午後8時(12月29日から1月3日を除く)。電子調達システム(CALS/EC)で申請し、別送の書類は郵送
資格の有効期限名簿登録の日(定時受付分は2026年4月1日)から2028年3月31日まで。2028年4月1日以降も、新たに資格者を決めるまでは従前の資格が有効

随時受付の登録日は、申請日によって変わります。2026年4月10日から2028年1月31日の申請は、申請日の属する月の翌々月の最初の県庁開庁日に登録されます。別送の書類は、発行から3か月以内のものに限ります。

経審の結果通知書の有効性の条件

申請の要件は、希望する業種について経審の総合評定値の通知を受けていることです。経審を受けていない業種は申請できません。受付の種類で、使える審査基準日が違います。

経審の結果の条件(申請要領から)
受付審査基準日の条件
定時受付審査基準日が2024年7月1日から2025年6月30日の間にあるもの。合併・分割・事業譲渡による経審や決算期の変更では、例外がある
随時受付申請日の直前に受けたもので、申請日から1年7か月以内の日を審査基準日とするもの
電子調達システムは、送信時に結果通知と申請内容を自動で照合します。許可番号が結果通知と一致しない場合や、審査基準日の結果が存在しない場合は「仮受付」になり、補正の指示メールが届きます。経審の通知のあとで許可番号や許可区分(特定・一般)が変わったときは、必ず仮受付になります。

2026年7月1日から経審の審査基準が改正され、社会保険の有無の項目が削除されました。それ以降に申請した結果通知書にこの欄がない場合は、社会保険の別送書類は要りません。経審の有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。

この記事で確認できなかった点

  • 県内業者と県外業者(準県内)の区分。申請要領と格付基準の本文には出てきませんでした。契約営業所は、本店を含めたどれか1つの営業所で申請する、という扱いです。
  • 経審の完成工事高などを申請画面で入力する条件。確認できたのは、有資格者技術職員数と監理技術者資格者証の所持者数を、申請日現在の会社全体の人数で入力することまでです。
  • 発注者側の業者選定要領の運用。

愛知県に税の納税義務がある事業者は、県税の未納がないかを確認されます。納税義務がない事業者は、県税の確認で「はい」を選びます。

確認した一次資料

この記事は、愛知県の申請要領と格付基準を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。名古屋市の入札参加資格は名古屋市の入札参加資格と経審で説明しています。

まとめ

  1. 総合点数は、経審の総合評定値に成績評価点数を足した点数で、登録時に決まり原則として再認定されない。
  2. 工事成績評定点数は「(平均点−65)×6」。65点を下回ると減点になる。
  3. 随時受付は2028年1月31日まで。経審は申請日から1年7か月以内の審査基準日のものが必要。
  4. 県内業者の区分は、今回の資料では確認できていない。

よくある質問

愛知県の総合点数は、どう計算しますか?
経審の総合評定値(経営事項評価点数)に、成績評価点数を足した点数です。名簿への登録時に決まり、原則として再認定は行われません。
愛知県の工事成績評定点数は、どう計算しますか?
(工事成績の平均点−65)×6です。平均点は小数点以下を四捨五入し、65点を下回るとマイナスになります。
愛知県の一般土木工事のAは、何点からですか?
令和8・9年度の格付基準では、一般土木工事のAは総合点数1150点以上、Bは880点以上1150点未満です。
愛知県の入札参加資格は、今から申請できますか?
随時受付が2028年1月31日まで続いています。随時受付では、申請日から1年7か月以内の審査基準日の経審の結果が必要です。
愛知県の資格の有効期限は、いつまでですか?
名簿登録の日から2028年3月31日までです。2028年4月1日以降も、新たに資格者を決めるまでは従前の資格が有効です。

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