建退共の電子ポイント方式|退職金ポイントの購入・就労日数の登録・証紙貼付との違い
建設業退職金共済(建退共)の掛金は、共済証紙を貼る方法のほかに、電子申請専用サイトで納める電子ポイント方式でも納められます。電子ポイント方式の仕組み、退職金ポイントの購入と就労日数の登録の流れ、証紙貼付方式との違い、手帳の更新との関係を、建退共の公式ページから整理します。
建退共 公式サイトこの記事は、掛金を電子で納める電子ポイント方式の中身を扱います。証紙を貼る方式の事務は『建退共の事業主の事務』、公共工事を受注したときの元請・下請の事務は『公共工事を受注したときの建退共の事務』が担当です。
電子ポイント方式とは
建退共の公式ページは、電子ポイント方式を次のように説明しています。月に一度、共済契約者が就労日数を電子申請専用サイトに報告し、あらかじめペイジーまたは口座振替で購入しておいた退職金ポイント(電子掛金)を、就労日数に応じて掛金として充当して納付する方式です。
共済証紙の代わりに退職金ポイントを使うので、金融機関の窓口で証紙を買う必要がありません。社内のパソコンから専用サイトにログインして、ポイントを購入します。
この記事で言う専用サイトは、建退共の「電子申請専用サイト」のことです。公式サイトの「電子申請利用の方」のページから入れます。
利用の流れ(基本情報の登録からポイントの充当まで)
公式ページは、利用の流れを次の3段階で示しています。
- 基本情報の登録。専用サイトにログインし、被共済者(掛金を納める対象の労働者)の情報と、工事の情報を登録します。
- 退職金ポイントの購入。専用サイトで、必要な退職金ポイントをペイジーまたは口座振替で購入します。
- 就労実績の入力と掛金の充当。被共済者ごとの毎月の就労日数を専用サイトに入力し、承認すると、掛金が充当されます。
充当の手続きが終わると、専用サイトから「掛金充当書」が発行されます。公式ページは、申請した内容と充当された内容に相違がないかを確認するよう案内しています。
証紙貼付方式との違い
公式ページが電子ポイント方式のメリットとして挙げている点を、証紙貼付方式と並べます。
| 事務の場面 | 電子ポイント方式 | 証紙貼付方式 |
|---|---|---|
| 掛金のもとになるもの | 専用サイトで買う退職金ポイント | 金融機関の窓口で買う共済証紙 |
| 共済手帳への記録 | 証紙の貼付・消印は不要 | 証紙を貼り、消印をする |
| 下請の労働者の分 | 自社と下請の就労日数を専用サイトに登録し、専用サイト上で納付できる。下請への証紙の現物交付は不要 | 下請への証紙の現物交付が必要 |
| 帳簿・在庫 | 共済証紙受払簿の作成や在庫管理は不要。ポイントの購入額と充当額は専用サイトで自動管理される | 共済証紙受払簿を作り、在庫を管理する |
電子ポイント方式と証紙貼付方式は、あわせて使うこともできます。併用する場合の手帳更新の扱いは、後の節で説明します。
公共工事の現場では、電子ポイント方式を使う現場に「電子申請方式適用工事現場標識」の掲示が必要です。標識や元請・下請の書類は『公共工事を受注したときの建退共の事務』にまとめています。
退職金ポイントの種類と購入
退職金ポイントには、赤ポイントと青ポイントの2種類があります。赤ポイントは、労働者が300人以下、または資本金が3億円以下の中小事業主に雇われる労働者のためのものです。青ポイントは、労働者が300人を超え、かつ資本金が3億円を超える大手事業主に雇われる労働者のためのものです。
購入は3,000円分以上から、10円単位です。支払いは、ペイジー(インターネットバンキングや金融機関のATMで払えます)か、口座振替で行います。
公式ページには、口座振替を扱う事業者の変更により、令和8年11月から一部の信用組合等を除き、ほとんどすべての金融機関で口座振替が可能になるとの案内があります。使う金融機関が対応しているかは、公式ページの最新の案内で確かめてください。
手帳の更新と掛金助成の扱い
電子ポイント方式(証紙貼付との併用を含む)の場合、手帳の更新手続きのときに、証紙貼付日数(掛金免除欄を含む)と、更新手続きの日までに充当された退職金ポイントの合計が250日分に達していると、掛金助成の算定が行われます。このとき、証紙で付与された分が優先されます。
退職金ポイントで付与された掛金助成分(50日から、証紙で付与された掛金助成日数分を引いた日数)は、電子申請専用サイトに返還されます。
手帳の更新が必要になる時期、様式、提出先は『建退共の手帳更新』に整理しています。経審用の加入・履行証明を申請する前に、更新が必要な手帳がないかを確かめる順番も、そちらにあります。
建設キャリアアップシステムとのデータ連携
公式ページは、建設キャリアアップシステム(CCUS)から就業履歴(就労実績)をデータ連携すると、「就労実績の入力」の作業を省略でき、事務を効率化できると案内しています。ただし、データ連携には、CCUS側での別途の設定が必要です。
CCUSの就業履歴の仕組みは『CCUSの現場登録・カードリーダーと就業履歴』で説明しています。
連携の設定の画面や手順は、この記事では確認していません。実際に使うときは、建退共とCCUSそれぞれの公式のマニュアルを見てください。
次に知りたいこと
- 証紙の購入・貼付や、掛金の日数の数え方など、事業主の事務の全体:『建退共の事業主の事務』
- 手帳を更新するときの申請書と提出先:『建退共の手帳更新』
- 建退共に加入すると経審でどれだけ加点されるか:『経審の建退共加点は15点』
確認した一次資料
- 建退共「電子ポイント方式とは」方式の定義、証紙の貼付・消印・現物交付が不要な点、受払簿と在庫管理が不要な点、自社と下請の就労日数の登録
- 建退共「掛金納付方法 電子ポイント方式」利用の3段階、赤ポイントと青ポイント、購入単位、支払い方法、掛金充当書、手帳更新時の掛金助成の算定、CCUSとのデータ連携
まとめ
- 電子ポイント方式は、あらかじめ買った退職金ポイントを、毎月の就労日数に応じて掛金に充当する方式。
- 流れは、基本情報の登録、ポイントの購入、就労実績の入力と充当の3段階。終わると掛金充当書が発行される。
- 証紙の購入・貼付・消印、下請への現物交付、証紙受払簿の作成が不要になる。
- ポイントは赤と青の2種類で、3,000円分以上から10円単位。支払いはペイジーか口座振替。
- 手帳更新のときは、証紙の日数とポイントの合計が250日分に達すると掛金助成が算定される。
この記事は公式ページの整理です。手続きや仕組みは変更されることがあります。実際の事務は、建退共の最新の案内と支部の指示に従ってください。評点表・算式の転記元は一次資料・出典にまとめています。
よくある質問
- 建退共の電子ポイント方式とは何ですか?
- 月に一度、共済契約者が就労日数を電子申請専用サイトに報告し、あらかじめペイジーまたは口座振替で購入した退職金ポイントを、就労日数に応じて掛金として充当して納付する方式です。共済証紙の代わりに退職金ポイントを使います。
- 電子ポイント方式では、共済証紙の貼付は要りますか?
- 要りません。共済手帳への証紙の貼付・消印や、下請への現物交付が不要で、共済証紙受払簿の作成や在庫管理も不要と案内されています。
- 退職金ポイントの赤と青は、どう違いますか?
- 赤ポイントは、労働者が300人以下または資本金が3億円以下の中小事業主に雇われる労働者のため、青ポイントは、労働者が300人を超え、かつ資本金が3億円を超える大手事業主に雇われる労働者のためのものです。3,000円分以上から10円単位で購入できます。
- 退職金ポイントは、どうやって支払いますか?
- 電子申請専用サイトで申請したあと、ペイジー(インターネットバンキングや金融機関のATM)か口座振替で支払います。
- 電子ポイント方式の手帳更新では、何が変わりますか?
- 証紙貼付日数と、更新手続きの日までに充当された退職金ポイントの合計が250日分に達したときに、掛金助成の算定が行われます。退職金ポイントで付与された掛金助成分は、電子申請専用サイトに返還されます。
公開日: 2026-10-28
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