受審後の実務

富山県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|定期受付・総合評定値の取り方・総合数値と等級(令和9・10年度)

富山県の令和9・10年度の定期受付と令和7・8年度の随時受付について、申請に使う経営事項審査の総合評定値の選び方、県独自の項目を足す総合数値、土木一式のA〜D・ほか4業種のA〜Cの等級の決め方を、県の公式資料から整理します。

富山県 建設工事入札参加資格(令和9・10年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

富山県は、経営事項審査(経審)の総合評定値に、県工事の成績や技術職員数などの県独自の項目を足して「総合数値」を出し、総合数値の高い順に等級を分けます。令和9・10年度の定期受付は、令和8年10月1日から始まり、県内業者は12月18日まで、県外業者は12月11日までです。

この記事は、県の申請案内ページ(令和9・10年度と令和7・8年度)と入札参加資格審査要領を原文で確認し、経審の結果の使い方に関わる部分を整理します。経審のP点そのものの見方はP点と入札ランクの関係で説明しています。

定期受付と随時受付の時期

建設工事の受付期間
区分県内業者県外業者
令和9・10年度の定期受付令和8年10月1日から12月18日(文書持参は土日祝日を除く)令和8年10月1日から12月11日(当日消印有効)
令和7・8年度の随時受付令和7年4月1日から令和8年12月25日令和7年4月1日から令和8年12月25日
令和9・10年度の随時受付令和9年4月1日から開始
  • 申請は、文書での持参・郵送のほか、富山県電子申請サービスで電子申請をして別送書類を郵送または持参する方法がある
  • 県内業者の提出先は管轄の土木センター企画管理課業務班、県外業者は土木部管理課入札・契約係
  • 令和9・10年度の定期受付では、従来3月末に郵送していた資格認定の通知書をやめ、令和9年3月下旬ごろに、とやま電子入札共同システムの「富山県入札情報サービス」へ名簿を公表することで通知に代える
通知書が郵送されなくなります。令和9・10年度の定期受付では、結果は名簿の公表で確認します。

使う経審の総合評定値の選び方

入札参加資格審査要領の第5条は、経審の項目(客観的項目)に使う総合評定値を、次のように定めています。

  • 入札参加資格の有効期間の開始日の前日から起算して1年7月以内の期間に含まれる営業年度の終了日における事実に基づき、許可行政庁から総合評定値の通知がなされたもの
  • 該当するものが2つ以上あるときは、有効期間の開始日の前日の属する月の前月の末日に最も近い日のもの
  • 総合評定値の内訳(工事種類別年間平均完成工事高、自己資本の額と平均利益額、経営状況、技術力、その他の審査項目)は、経審の告示の定めによる
基準になるのは申請日ではなく、資格の有効期間の開始日です。該当する経審が2つ以上あるときは、前月末日に最も近い決算日のものが選ばれます。

総合数値に足す県独自の項目

要領は、経審の項目のほかに「県独自の補足的項目」を審査し、数値を付けるとしています。

県独自の補足的項目と減点
区分内容
工事実績県工事(土木部・農林水産部の発注)の業種別の工事成績の平均値、県と企業局の優良工事表彰
技術力・経営力業種別の技術職員数(県外に主たる営業所がある者は対象外)、新分野進出企業表彰
品質管理申請日にISO9001(建設業に関連するもの)を、入札参加資格を得ようとする営業所で取得していること
地域・社会貢献除雪業務などの受託実績など
減点建設業法に基づく指示や営業停止など

各項目の配点は要領の別表にあります。この計算は県の基準を写したものであり、自社の点数を示すものではありません。入札ランク目安ツールの結果は目安であり、富山県の等級を決めるものではありません。

経審の点数が同じでも、県工事の実績や技術職員の数で総合数値は変わります。県外に主たる営業所がある会社は、技術職員数の項目が対象外です。

等級の決め方と随時受付の扱い

  • 総合数値を出したもののうち、土木一式、建築一式、電気、管、舗装の5業種を格付する
  • 県内業者は、総合数値の高い順に、土木一式がA・B・C・Dの4等級、建築一式・電気・管・舗装がA・B・Cの3等級に分ける
  • 等級は、申請者の数や発注工事の規模別件数を勘案し、競争性の確保を考慮して決める。点数の固定の線引きではない
  • 県外業者は、県内業者の各等級の総合数値の範囲に合わせて格付する
  • 随時受付で申請した県内業者の格付は、県外業者の例による
定期受付を逃すと、県内業者でも県外業者と同じ決め方になります。等級の線は申請者の分布で決まるので、事前に自社の点数だけで等級を確定できません。

この記事で確認できなかった点

  • 令和9・10年度の審査要領。確認した要領は、県の「入札に関する要領・基準」のページに掲載されたPDF(ファイル名に2024年8月の日付)で、令和9・10年度に改正された内容までは読めていません。県は主観点数の審査基準を改正したと案内しています。
  • 各項目の配点と、等級ごとの総合数値の範囲(要領の別表)。
  • 令和9・10年度の資格の有効期間の具体的な日付。

確認した一次資料

この記事は、富山県の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 令和9・10年度の定期受付は、令和8年10月1日から。県内業者は12月18日、県外業者は12月11日まで。
  2. 経審は、資格の有効期間の開始日の前日から1年7月以内に終わった営業年度の総合評定値が使われる。
  3. 総合数値は、経審に県工事の成績や技術職員数などの県独自の項目を足し、指示や営業停止の減点を引いて出す。
  4. 土木一式はA〜Dの4等級、ほか4業種はA〜Cの3等級。随時受付の県内業者は県外業者の例で格付される。
  5. 令和9・10年度の定期受付では、結果は郵送ではなく名簿の公表で知る。

よくある質問

富山県の令和9・10年度の定期受付は、いつまでですか?
令和8年10月1日から始まり、県内業者は12月18日、県外業者は12月11日までです。
富山県の入札参加資格に使う経審は、どの決算日のものですか?
資格の有効期間の開始日の前日から1年7月以内の期間に含まれる営業年度の終了日の総合評定値です。複数あるときは、開始日の前日の属する月の前月の末日に最も近いものです。
富山県の総合数値は、どう決まりますか?
経審の項目に、県工事の成績、優良工事表彰、技術職員数、ISO9001、除雪業務などの県独自の項目を足し、指示や営業停止の減点を引いて出します。
富山県の随時受付で申請した県内業者の等級は、どう決まりますか?
県外業者の例により格付されます。県外業者は、定期受付の県内業者の各等級の総合数値の範囲に合わせて格付されます。

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