受審後の実務

福井県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|定期・追加申請・審査基準日・総合点数(令和9・10年度)

福井県の令和9・10年度の定期申請と追加申請について、申請期間ごとの審査基準日、経営事項審査の総合評定値を使う共通項目点数、県工事の成績などを足し引きする特別項目点数を、県の公式資料から整理します。

福井県 建設工事競争入札参加資格(令和9・10年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

福井県は、経営事項審査(経審)の総合評定値を「共通項目点数」とし、県工事の成績などの「特別項目点数」を足した「総合点数」で、資格の認定と格付けを行います。令和9・10年度の定期申請は令和8年11月1日から12月31日までで、審査基準日は令和8年10月1日です。

この記事は、県の令和9・10年度の案内ページと、競争入札参加者資格審査事務処理要領を原文で確認し、経審の結果の使い方に関わる部分を整理します。経審のP点そのものの見方はP点と入札ランクの関係で説明しています。

定期申請と追加申請の時期

県の案内ページ(2026年9月11日更新)は、令和9・10年度のスケジュールを次のように示しています。

令和9・10年度 建設工事の申請区分(予定)
申請区分申請受付期間審査基準日資格適用期間(予定)
定期令和8年11月1日から12月31日令和8年10月1日令和9年5月1日から令和11年4月30日
追加(県内業者に限る)令和9年5月1日から5月31日令和9年1月1日令和9年8月1日から令和11年4月30日
追加令和9年8月1日から8月31日令和9年4月1日令和9年11月1日から令和11年4月30日
  • 電子申請は「ふくe-ネット電子申請サービス」で、令和8年11月1日から受け付ける
  • 申請者区分は、県内に主たる営業所がある県内業者と、ない県外業者に分かれ、申請要領も別になっている
  • 追加申請の行は、案内ページの表のうち上の3区分だけを載せている。それ以降の区分は県の原文を参照
追加申請は、受付期間の月ごとに審査基準日が決まっています。自社の経審の決算日が、どの申請区分の審査基準日に合うかを、県の表で確かめます。

共通項目点数の経審の取り方

事務処理要領の第5条は、建設工事に係る資格の認定と格付けを、共通項目点数と特別項目点数を合計した総合点数を基準とすると定めています。第6条は、共通項目点数を次のとおりとしています。

  • 建設業法に基づく総合評定値で、告示が定める申請期間の末日の前1年7か月以内に終了する直前の決算日を基準とするもの

また、申請要領の書類には、健康保険・厚生年金保険・雇用保険について審査基準日前2年間に保険料の未納の期間がない旨の証明書があります。県内に営業所がない県外業者は、この証明書が不要とされています。

経審の総合評定値がそのまま土台になります。決算日が古すぎて1年7か月の範囲を外れると、その経審は共通項目点数に使えません。

特別項目点数の足し引き

特別項目点数は、告示が定める項目ごとの点数の和です。共通項目点数に割合を乗じて加減する方式が中心です。

特別項目点数の主な項目(要領第7条)
項目算定方法
工事成績審査基準日の直前2年間に完成検査が行われた県発注工事の総評点またはその平均点に基づき、共通項目点数に別表1の割合を乗じて加減点
優良工事表彰等優秀賞または特別賞は共通項目点数の3/100、優良賞は2/100、県の出先機関の優良工事表彰は1/100を加点。複数の表彰があっても重複しない
他の発注者の優良工事表彰・労働安全衛生の表彰それぞれ共通項目点数の1/100を加点
安全管理措置の不適切に基づく指名停止等審査基準日の直前2年間の警告、注意、指名停止について、1件につき別表2の割合を乗じて減点
安全衛生活動計画計画表を作成して労働基準監督署に届け出た場合、共通項目点数の1/100を加点
技術職員数経営事項通知書の技術職員の数に基づき、別表3の算定式の割合(15/100を上限)を乗じて加点
  • 県外業者と、構成員に県外業者を含む経常建設共同企業体は、特別項目点数を算定しない
  • 県内業者でも、告示が定める一部の工種以外は、特別項目点数を算定しない
  • 特別項目点数の端数は四捨五入する

この計算は県の基準を写したものであり、自社の点数を示すものではありません。入札ランク目安ツールの結果は目安であり、福井県の等級を決めるものではありません。

県外業者は、経審の総合評定値がそのまま総合点数になります。県内業者は、県工事の成績や表彰、技術職員の数で、経審の点数から上下します。

この記事で確認できなかった点

  • 令和9・10年度の格付けの基準点と技術者要件。県のページでは「後日掲載」とされており、確認した時点では公表されていません。
  • 特別項目点数が対象とする工種の一覧(告示の定め)と、別表1〜3の割合の数値。
  • 追加申請の4回目以降の区分。
  • 申請の説明会(集合説明会・講習会)の開催。県の案内ページ(2026-10-10確認)には、説明会の日程や開催の記載が見当たりません。申請方法は同ページの電子申請の案内と事務処理要領で確かめ、不明点は県の担当窓口へ問い合わせてください。

確認した一次資料

この記事は、福井県の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 令和9・10年度の定期申請は令和8年11月1日から12月31日、審査基準日は令和8年10月1日。
  2. 追加申請は月ごとに審査基準日が決まり、令和9年5月と8月にも受け付ける。
  3. 共通項目点数は、経審の総合評定値。申請期間の末日の前1年7か月以内に終わった直前の決算日のものを使う。
  4. 県内業者は、県工事の成績、表彰、技術職員数などの特別項目点数が加減される。県外業者には算定されない。
  5. 令和9・10年度の格付けの基準点は、確認した時点では未公表。

よくある質問

福井県の令和9・10年度の定期申請は、いつですか?
令和8年11月1日から12月31日までで、審査基準日は令和8年10月1日です。資格の適用は令和9年5月1日から令和11年4月30日の予定です。
福井県の共通項目点数には、どの経審を使いますか?
告示が定める申請期間の末日の前1年7か月以内に終了する直前の決算日を基準とする総合評定値です。
福井県の特別項目点数は、県外業者にも付きますか?
付きません。県外業者と、構成員に県外業者を含む経常建設共同企業体は、特別項目点数を算定しません。
福井県の令和9・10年度の格付けの基準点は、公表されていますか?
確認した時点では「後日掲載」とされており、公表されていません。

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