受審後の実務

高岡市の入札参加資格と経審(毎月15日締切の随時受付・総合数値の等級表)

富山県高岡市の建設工事では、経営事項審査の結果通知書を添えて電子申請し、工種ごとの総合数値でA〜Dなどの等級に格付けします。随時受付の締切と名簿の公開日、登録の要件、等級の境目を、市の公式ページと要綱から整理します。

高岡市「建設工事等入札参加者の資格審査及び選定等に関する要綱」
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

高岡市の入札に参加するには、市の入札参加資格審査を受けて名簿に載る必要があります。令和7・8年度の随時受付は電子申請で、毎月15日が締切、結果は翌月1日の名簿の公表で分かります。

この記事は、高岡市の随時受付の案内、競争入札参加資格者選定要綱、格付の要綱を原文で確認し、申請の流れと経審の結果の使われ方をまとめます。

随時受付の期間と手続きの流れ

市の案内では、令和7・8年度の随時受付の期間は令和7年4月1日から令和8年12月15日までです。紙や郵送の申請はできず、専用の電子申請サイト(BID-ENTRY)に申請書と書類をアップロードして申請します。

高岡市の随時受付の手続きの流れ(市の案内から)
順番日程内容
1事前市のホームページから申請書と様式をダウンロードして作成する
2事前電子申請サイトで利用者登録をする
3毎月15日締切申請書と提出書類をアップロードする。市外業者は利用料を支払う
4毎月20日頃まで市の審査で問題がなければ承認のメール。不備があれば差し戻しのメールが届くので修正して再申請する
5翌月1日(休日の場合はその翌日)入札参加資格者名簿の更新・公開

個別の結果通知はなく、名簿の公表が通知の代わりです。電子入札に参加するときは、名簿の公開後に「とやま電子入札共同サイト」で利用者登録をします。

システム利用料は、市内に本店がある業者と、市内に委任を受けた支店などがある業者は無料です。市外業者は工事・コンサル・業務委託・物品の業種ごとに、1業種あたり1,540円(税込)かかります。登録した後の変更申請には利用料がかかりません。

市の要綱では、定期受付は偶数年度の1月1日から31日まで、随時受付は定期受付年度の翌年度の4月1日から次の定期受付年度の12月15日までと定められています。令和8年12月15日の後の受付は、今回確認した資料には載っていません。申請の前に、市の入札参加資格申請のページで最新の案内を確かめてください。

建設工事の登録要件と提出書類

競争入札参加資格者選定要綱が定める建設工事の資格は、次のとおりです。

  • 建設業法第3条の許可を受けていること。
  • 建設業法第27条の23の経営に関する客観的事項の審査(経営事項審査)を受けていること。
  • 健康保険、厚生年金保険、雇用保険の届出を行っていること(届出の義務があるものに限る)。
経営事項審査を受けていることが、高岡市の建設工事の入札参加資格の要件の1つです。通知書の見方は経審の結果通知書の見方で確認できます。

提出書類には、建設業許可証明書、経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書(写し)、専任技術者証明書、工事経歴書、技術職員名簿、納税証明書などが挙げられています。市内に本社がある業者と市外に本社がある業者で提出書類の一覧が分かれているため、市のページの一覧で自社の区分を確かめてください。

市税などの滞納者、指名停止の期間中の者、暴力団員などは入札に参加できない者として要綱に定められています。市内の業者は、令和7・8年度の申請から市税の納税証明書の提出が不要になり、市内の建設工事の工種登録数の制限もなくなりました。

登録した後に商号や代表者、経営事項審査の更新などの変更があったときは、同じ電子申請サイトで業種ごとに変更の手続きをします。

総合数値による格付の等級表

格付の要綱では、業者の資格審査は別に定める方法で算定する総合数値によるとされ、工事の種別ごとに別表の基準で等級を決めます。業者の数が少ない業種は格付をしません。

高岡市の工種別の等級の境目(総合数値。要綱の別表第1)
等級土木建築電気管
A1,100点以上1,010点以上900点以上930点以上
B920〜1,099点830〜1,009点720〜899点790〜929点
C730〜919点829点以下719点以下789点以下
D729点以下なしなしなし

要綱には、工事の成績、工事の経歴、技術者の能力、納税の状況、経営の状況を考え、相当の理由があるときは、決まる等級の1つ上または下に格付できるという定めもあります。

この総合数値は、選定要綱の第5条によると、経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の総合評定値(経審の点)に、工事成績、工事表彰、除雪業務の受託実績、障害者雇用、ISO等の取得、災害協定、消防団、技術力などの市独自の加点(信用状況は減点)を足した点です。対象は、市内に主たる営業所がある業者のうち土木一式・建築一式・電気・管の登録を申請した者で、電気と管はA〜Cの3等級に格付されます。経審の総合評定値のもとになるP点は経審のP点の計算の仕組みで、等級の目安は入札ランク目安ツールで確認できます。ツールの結果は目安で、高岡市の格付を決めるものではありません。

等級と工事設計価格の対応

入札の参加者は、工事設計価格に応じて、対応する等級の有資格業者から選ばれます。要綱の別表第2の区分は次のとおりです。

高岡市の等級ごとの工事設計価格(要綱の別表第2)
等級土木一式建築一式電気・管
A2,500万円以上4,000万円以上2,000万円以上
B1,000万円以上2,500万円未満1,000万円以上4,000万円未満500万円以上2,000万円未満
C500万円以上1,000万円未満1,000万円未満500万円未満
D500万円未満なしなし

選ぶ業者の数は、設計価格が500万円未満で6業者以上、4,000万円以上で12業者以上のように、価格の区分ごとに決まっています。市内の有資格業者を可能な限り優先することも、要綱に書かれています。

確認した一次資料

この記事は、高岡市の公表資料を整理したものです。期間や点数、申請の可否は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 高岡市の建設工事の申請は電子申請で、令和7・8年度の随時受付は毎月15日が締切、結果は翌月1日の名簿で分かる。
  2. 要件は、建設業の許可、経営事項審査の受審、社会保険の届出。経審の結果通知書の写しを提出する。
  3. 等級は工種ごとの総合数値で決まり、土木はA〜Dの4等級、建築・電気・管は別表の境目で分かれる。
  4. 入札の参加者は、工事設計価格に対応する等級の有資格業者から選ばれる。

次に知りたいこと:富山県の入札参加資格と経審、近隣の例として富山市と金沢市。

よくある質問

高岡市の建設工事の随時受付の締切はいつですか?
市の案内では、毎月15日が締切で、結果は翌月1日(休日の場合はその翌日)の入札参加資格者名簿の公表で分かります。令和7・8年度の随時受付の期間は令和8年12月15日までです。
高岡市の入札参加資格の申請に、費用はかかりますか?
市内に本店がある業者と市内の支店業者は無料です。市外業者は、業種ごとに1業種あたり1,540円(税込)のシステム利用料がかかります。変更申請には利用料がかかりません。
高岡市の土木一式工事のA・B・C・Dの境目は何点ですか?
要綱の別表では、総合数値が1,100点以上でA、920〜1,099点でB、730〜919点でC、729点以下でDです。
高岡市の建設工事の登録要件は何ですか?
建設業の許可を受けていること、経営事項審査を受けていること、健康保険・厚生年金保険・雇用保険の届出を行っていること(届出の義務があるものに限る)です。

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