受審後の実務

福島県相馬市の工事の入札参加資格と経審|令和9・10年度の受付期間と総合評点760点の階層

福島県相馬市の工事の入札参加資格で、経審の通知書がどこで使われるか、令和9・10年度の受付期間と審査基準日、市内本社の加点項目、指名業者選定基準の総合評点760点の階層を、市の公式ページと受付要項から整理します。

相馬市 令和9・10年度の受付(2026年11月2日から30日)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

相馬市の建設工事の入札参加資格は、令和9・10年度分の申請を2026年11月2日から30日まで受け付けます。経審の結果通知書の写しを出し、市の指名業者選定基準では総合評点760点を境に階層が分かれます。

この記事は、相馬市財政課の「令和9・10年度相馬市入札参加資格審査申請受け付け」のページ、同じ名前の建設工事の受付要項(PDF)、「工事等指名業者選定基準(令和8年度)」のページを原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。

令和9・10年度の受付期間と審査基準日

市は、令和9・10年度の建設工事・測量等委託・物品購入などの入札参加資格の申請を受け付けます。建設工事の受付要項の内容は次のとおりです。

令和9・10年度 建設工事の受付要項から
項目内容
受付期間2026年11月2日(月)から11月30日(月)まで。土曜日・日曜日・祝日は除く
審査基準日2026年10月1日
資格の有効期間2027年4月1日から2029年3月31日まで(2年間)
申請方法郵送(原則としてレターパックライト)、電子申請(Logoフォーム)。市のページには持参も書かれていて、持参の受付は11月2日から18日まで
送付先相馬市役所財政課(福島県相馬市中村字北町63番地の3)

申請は2026年11月30日の消印まで有効です。郵送の申請は、要件が満たされていれば市が申請受領票を返送します。電子申請は、Logoフォームから届く回答完了通知メールで受領となります。

審査基準日は2026年10月1日なので、この日の直前の営業年度に当たる経審の結果通知書が、申請の中心になります。通知書がまだ届いていない申請中の場合の扱いは、要項に定めがあります。次の節に書きます。

経審の有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。

経審の通知書の扱いと申請できない場合

要項の必要書類一覧には、「経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の写し」が入っています。備考には次の2点があります。

  • 審査基準日の直前営業年度に係る通知書を出す。
  • 申請中の場合は、受付済みの総合評定値請求書の写しと、前回の通知書の写しを出す。

要項は、通知書で社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)への加入状況も確認するとしています。通知書の読み方は経審の結果通知書の見方で説明しています。

申請できない場合として、要項には次の4つが書かれています。

  • 地方自治法施行令第167条の4の第1項または第2項に該当する場合。
  • 税金に滞納がある場合。
  • 審査基準日から直前2年分の実績がない場合。
  • 社会保険に加入していない場合。ただし、2027年3月31日までに加入する予定の者も受け付ける。

そのほか、書類には「経営事項審査申請業種と入札参加申込業種の平均完成工事高対応表」が入っています。経審で受けた業種と、市に申し込む業種の対応を、完成工事高の平均で示す書類です。様式は任意とされています。

市内本社の主観的事項の加点

相馬市内に本社がある者は、主観的事項の評価項目で評点に加点されます。対象の業種は、土木一式、建築一式、電気、管、舗装の5業種です。

主観的事項の評価項目と加点(令和9・10年度の受付要項から)
評価項目必要書類加点
障がい者を雇用している直近の障がい者雇用状況報告書、または障がい者手帳と健康保険証の写し10点
福島県次世代育成支援に取り組む企業の認証(「働く女性応援」または「仕事と生活の調和」の認証)認証証明書の写し10点
相馬市消防団登録事業所の認定消防団登録事業所認定書の写し10点
相馬市と除雪契約を締結している直近の除雪業務委託契約書の写し10点
更生保護の協力雇用主の登録協力雇用主登録証明書の写し10点

5項目とも10点です。この表の加点は、5業種を持つ市内本社の会社に限られ、市外の会社は対象外です。提出書類は、12番目の「主観的事項の評価項目に関する提出書類」に当たり、市内本社の者のみ、写しで出せます。

この加点が、経審のP点とどう合算されるかは、要項に書かれていません。手元のP点に加点を足した数字が、市の評点になるとは限りません。

指名業者選定基準と総合評点760点

市は、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律の規定に基づき、指名競争入札で指名する者の選定基準を公表しています。令和8年度の基準では、一般土木工事・建築工事・舗装工事で、総合評点によるA・Bの階層が定められています。

選定階層(工事等指名業者選定基準 令和8年度から)
工種階層総合評点設計額指名範囲業者数
一般土木工事A760点以上1,000万円以上A・B8
B760点未満1,000万円未満A・B6
建築工事A760点以上2,500万円以上A・B8
B760点未満2,500万円未満A・B5
舗装工事A760点以上500万円以上A・B6
B760点未満500万円未満A・B5

電気設備・機械設備・造園・塗装等の工事は、総合評点による階層を置かず、設計額が500万円以上で6社、500万円未満で5社を指名すると定めています。

760点が境になるのは、一般土木・建築・舗装の3工種です。電気設備・機械設備・造園・塗装等には、総合評点の境目は書かれていません。

業者選定の順位(地域的範囲)は、市内本社業者、市内営業所等業者、相双建設事務所管内業者、県内業者、県外業者の順です。注意書きとして、上下の各階層(指名範囲)から、上限の2分の1を超えない範囲で補充できるとあります。

基準の「総合評点」が、経審の総合評定値(P点)なのか、市の主観的事項の加点を足した数字なのかは、この基準のページに書かれていません。P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係、入札ランク目安ツールは目安であり、相馬市の階層を決めるものではありません。

この記事で確認できなかった点

  • 760点の「総合評点」が、P点そのものか、市の加点を含む数字か。
  • 主観的事項の加点を、どの数字に足すのか。
  • 相馬方部衛生組合、相馬地方広域市町村圏組合の申請の中身(この記事は市の建設工事だけを扱っています)。

確認した一次資料

この記事は、相馬市の公式ページと受付要項を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 令和9・10年度の受付は2026年11月2日から30日、審査基準日は2026年10月1日、有効期間は2027年4月1日から2029年3月31日。
  2. 経審の結果通知書・総合評定値通知書の写しを出す。申請中なら、受付済みの請求書の写しと前回の通知書の写しで足りる。
  3. 市内本社は、障がい者雇用、消防団登録事業所など5項目で、各10点の加点を受けられる。
  4. 指名業者選定基準では、一般土木・建築・舗装で総合評点760点がA・Bの境目。

よくある質問

相馬市の令和9・10年度の入札参加資格は、いつ申請しますか?
2026年11月2日(月)から11月30日(月)までです。土曜日・日曜日・祝日は除き、郵送は11月30日の消印まで有効です。資格の有効期間は2027年4月1日から2029年3月31日です。
相馬市の建設工事の審査基準日はいつですか?
2026年10月1日です。審査基準日の直前の営業年度に係る経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の写しを提出します。
経審の結果通知書がまだ届いていない場合、相馬市に申請できますか?
申請中の場合は、受付済みの総合評定値請求書の写しと、前回の通知書の写しを提出する扱いです。受付要項の必要書類一覧に書かれています。
相馬市の主観的事項の加点には、どんな項目がありますか?
市内に本社がある者が対象で、障がい者の雇用、福島県の次世代育成支援の認証、消防団登録事業所の認定、除雪契約の締結、協力雇用主の登録の5項目です。各10点で、対象は土木一式・建築一式・電気・管・舗装の5業種です。
相馬市の指名業者選定基準で、総合評点760点はどう使われますか?
一般土木工事・建築工事・舗装工事で、760点以上をA、760点未満をBとする階層が定められています。指名範囲はいずれもA・Bで、設計額によって指名する業者数が決まります。

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