受審後の実務

福島県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|申請時期・総合点・格付け(令和9・10年度)

福島県の建設工事の入札参加資格で、令和9・10年度の基本受付の予約期限と審査基準日、提出する経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の範囲、客観点と主観点の組み立て、A~D(またはA~C)の格付け、資格の有効期間を、県の公式資料から整理します。

福島県 建設工事の入札参加資格(令和9・10年度の基本受付)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

福島県の令和9・10年度の建設工事の入札参加資格は、2年に1回の基本受付で、審査日の予約を県内業者が令和8年8月21日まで、県外業者が9月18日までに出す方式でした。審査基準日は令和8年7月1日、有効期間は令和9年4月1日から令和11年3月31日までです。県の審査では、経営事項審査の評点を県の工事種別に組み替えた客観点に、県内業者だけ主観点を足した総合点で、工事種別ごとにA~D(またはA~C)へ格付けします。

この記事は、県の入札監理課の申請ページ、基本受付の概要、申請の手引き(令和9・10年度入札参加資格用)を原文で確認し、経審の結果の使い方に関わる部分を整理します。経審のP点そのものの見方はP点と入札ランクの関係で説明しています。

申請の時期と審査基準日

令和9・10年度の基本受付のスケジュール
項目内容
審査日程の予約票の提出期限県内業者は令和8年8月21日、県外業者は9月18日、経常建設共同企業体は令和9年2月19日(いずれも当日消印有効)
審査の実施期間県内業者は令和8年9月~10月、県外業者は令和8年10月~11月
審査基準日令和8年7月1日
有効期間令和9年4月1日から令和11年3月31日まで
登録通知令和9年3月中(予定)。認定日は登録通知した日
  • 審査を受けるには事前の予約が必要で、予約票を出さないと申請を受け付けない場合がある
  • 県内業者の審査は各建設事務所で対面または書面、県外業者の審査は入札監理課ですべて書面で行う
  • 組織変更などによる再認定を除き、随時の受付はなく、定期の受付だけを行う
審査日の予約を出し忘れると、その回の審査を受けられないことがあります。次の回は、基本受付が2年に1回、追加受付が半年ごとです。

提出する経審の通知書と資格を失う場合

建設工事の申請書類には、経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の写しと、その申請書の控え(副本)の写しがあります。通知書を申請中の場合は、総合評定値の請求書類の写しを出します。手引きでは、入札参加資格の審査基準日の直前営業年度に係る通知書を出すこととされ、基本受付で認められるのは、経営事項審査の審査基準日が令和7年7月1日から令和8年6月30日までの間にあるものです。

  • 建設業の許可がない者、県税や消費税・地方消費税を滞納している者は、審査を受けられない
  • 審査基準日の直前1年の営業年度に完成工事高のない者は、審査を受けられない。完成工事高は、入札参加申込の工事種別ごとに必要
  • 健康保険・厚生年金保険・雇用保険に加入していない者は、審査を受けられない(適用除外を除く)
  • 認定後に、建設業の許可または経営事項審査の有効期限が切れた場合は、資格を喪失する

最後の点は、更新のたびに経審を受け直す必要があることを意味します。経審の有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。

総合点の組み立てと格付け

  • 総合点は、客観点と主観点の合計。主観点は県内業者だけに付ける
  • 入札参加資格の認定のあと、工事の発注種別ごとにA~D(またはA~C)へ格付けする
  • 客観点は、経営事項審査の審査事項を県の18の工事種別に組み替えたもの
客観点が経営事項審査のどの項目に対応するか
区分県の審査項目経営事項審査との対応
経営規模工事種類別の年間平均完成工事高、自己資本額、利払前税引前償却前利益完成工事高を18の工事種別に組み替える。自己資本と利益はX2の評点を使う
経営状況純支払利息比率ほか8指標経営状況の評点(Y)を使う
技術力工事種類別の技術者数、元請完成工事高技術者数を18の工事種別に組み替える
その他の評価項目社会性等その他の評価項目の評点(W)を使う

県の工事種別に振り分けられない完成工事高は、「その他の工事」として整理されます。主観点には、県発注工事の工事成績、優良工事、技術職員の数、建設業法に基づく処分、入札参加資格の制限、次世代育成支援企業の認証、障がい者の法定雇用、除雪・維持補修の実績、新卒者の常用雇用、健康経営優良事業所の認定などがあり、配点は手引きの表で決まっています。この記事では配点の数値までは扱っていません。

経審の評点がそのまま県のランクになるのではなく、完成工事高や技術者数を県の工事種別に組み替えて点数をつけ直す点が、県の仕組みの特徴です。入札ランク目安ツールは目安であり、福島県の格付けを決めるものではありません。

新規申請者と前回C・Dランクの上限

手引きは、総合点の調整として、次の2つを定めています。

  • 合併等の特例措置:合併等により調整の適用を受けた場合は、本来の等級より1等級上に格付ける。ただし、合併前より上位の等級またはAランクになる場合は対象外
  • ランクの調整:前回名簿(令和7・8年度)で工事種別ごとにCまたはDランクだった者と、新規申請者は、Bランクを上限として点数を調整する。新規申請者は、令和7・8年度名簿に登録されていない者

たとえば、令和7・8年度の名簿に載っていない会社は、経審の点数が高くても、令和9・10年度の名簿ではBランクが上限になります。

資格の有効期間と追加受付

受付区分ごとの資格の有効期間(手引きの表)
受付区分資格の有効期間
基本受付審査基準日の翌年度4月1日から2年後の3月31日(2年間)
第1回追加認定を受けた日から翌々年の3月31日(約1年6か月)
第2回追加認定を受けた日から翌々年の3月31日(約1年)
第3回追加認定を受けた日から翌年の3月31日(約6か月)

追加受付は半年ごとに、2年間で計3回です。基本受付を逃した場合は、追加受付で申請することになり、受付回が遅いほど有効期間は短くなります。追加受付ごとの受付月と審査基準日は、手引きの表で確認してください。

この記事で確認できなかった点

  • 各工事種別のA~Dランクを分ける総合点の区切り。手引きの本文は一部しか確認できず、点数の基準は記事に書いていません。
  • 発注金額ごとの参加できるランクの範囲。条件付一般競争入札の要綱と各工事の公告で決まります。
  • 主観点の配点の数値と、市町村の入札参加資格との関係。

確認した一次資料

この記事は、福島県の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 令和9・10年度の基本受付は予約制で、審査基準日は令和8年7月1日、有効期間は令和9年4月1日から2年間。
  2. 審査基準日の直前営業年度の経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の写しが必要で、認定後に経審の有効期限が切れると資格を喪失する。
  3. 総合点は客観点と主観点の合計で、経審の評点を県の18の工事種別に組み替えて格付けする。
  4. 新規申請者と前回C・Dランクの者は、Bランクが上限になる。

よくある質問

福島県の令和9・10年度の審査日の予約は、いつまでですか?
県内業者は令和8年8月21日まで、県外業者は9月18日までです(いずれも当日消印有効)。審査基準日は令和8年7月1日です。
福島県の入札参加資格の有効期間は、いつまでですか?
基本受付の資格は、令和9年4月1日から令和11年3月31日までです。
福島県の総合点は、どう決まりますか?
客観点と主観点の合計です。主観点は県内業者だけに付き、工事の発注種別ごとにA~D(またはA~C)へ格付けします。
福島県で新規に申請すると、ランクはどうなりますか?
手引きでは、令和7・8年度名簿に登録されていない新規申請者と、前回C・Dランクの者は、Bランクを上限に調整するとされています。

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