受審後の実務

相模原市の工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|総合点数と主観点・市内業者の加点

相模原市の工事の入札参加資格で、経審の総合評定値が総合点数にどう使われるか、工事成績などの主観点の項目と点数、市内本店と準市内(市内に支店)の扱いの違い、有効期間を、市の主観点の資料から整理します。

相模原市 工事の競争入札参加資格(令和7・8年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

相模原市は、経審の総合評定値(P点)に市独自の主観点数を足した「総合点数」を、入札参加条件と業者の格付に使います。主観点の加点は、市内に本店がある事業者だけが対象で、市内に支店がある準市内業者には付きません。

この記事は、相模原市の「工事の主観的事項の評価について」と、電子入札システムの団体個別主観点情報の案内を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。ランクの点数の区切りなど、確認できなかった点は最後の節にまとめています。

総合点数の組み立て

市の資料では、総合点数を次の式で示しています。

  • 総合点数=経審の総合評定値(P点)+主観点数
  • P点は建設業法上の評価、主観点数は相模原市独自の評価
  • 総合点数は、競争入札の参加条件と、業者の格付に使われる
毎年度、すべての業種を格付するわけではありません。市は登録事業者数や発注予定件数などを考慮し、一部の業種で総合点数によるランク付けを行うと説明しています。

P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、相模原市のランクを決めるものではありません。

市内・準市内・市外の扱い

区分は、電子入札システムに入力する「団体個別主観点情報」の案内に出てきます。

所在地による主観点の扱い(団体個別主観点情報の案内から)
区分内容入力のしかた
市内業者相模原市内に本店を有する事業者該当する項目だけ「あり」を入力する。「無し」にすると加点されず、申請後に「無し」から「あり」へは直せない
準市内業者相模原市内に支店がある事業者全項目を「無し」にする
市外業者上の2つ以外全項目を「無し」にする

準市内業者や市外業者が「あり」を入力すると、市から補正の指示が出ます。期限までに直さないと、不認定になる場合があります。市内に支店があるだけでは、市独自の加点は得られない点に注意してください。

主観点の項目と点数

令和7・8年度の評価項目です。令和9・10年度の資料でも、評価項目に変更はないと書かれています。

主観点の項目(令和7・8年度 工事の主観的事項の評価から)
項目点数条件
工事成績評価マイナス20点〜25点申請業種ごとに算定(次の節で説明)
市への貢献度10点相模原市と災害復旧の協定等を締結している事業者
労働災害への対応5点建設業労働災害防止協会に加入している事業者
優良工事表彰1年度あたり1回 5点、2回以上 10点(上限20点)認定審査の年度とその前年度に、市の優良工事表彰を受けた事業者。申請業種に加点
企業の社会的責任上限15点さがみはらSDGsビジネス認証 8点、障害者の雇用状況 3点、次世代育成支援の行動計画 2点、女性活躍推進の行動計画 2点
建設キャリアアップシステム5点事業者登録を行っている事業者
指名停止1月につきマイナス5点(上限マイナス80点)認定審査の年度とその前年度に、市の要綱に基づく指名停止を受けた事業者

指名停止の期間に1月に満たない部分があるときは、15日以上を1月に切り上げ、15日未満を切り捨てます。ジョイントベンチャーの工事成績は、各構成員の工事成績として反映されます。

工事成績の点数の計算

工事成績の対象は、令和4年度と令和5年度に完成して評価された工事です。同じ業種に評価点が複数あるときは平均値(小数第1位で四捨五入)を使い、計算結果の小数点以下は切り捨てます。

工事成績評価の計算方法(令和7・8年度 工事の主観的事項の評価から)
評価点計算方法点数の範囲
80点以上一律25点25点
75点から79点(評価点−65)×1.515点〜21点
65点から74点評価点−650点〜9点
55点から64点(評価点−65)÷2マイナス5点〜0点
50点から54点評価点−65マイナス15点〜マイナス11点
50点未満一律マイナス20点マイナス20点

評価点が65点を下回ると、この項目はマイナスになります。主観点の合計がどこまで積めるかを、申請の前に確かめてください。

有効期間と格付の時期

  • 令和7・8年度の総合点数の有効期間は、認定時から2027年3月末までです。
  • 令和9・10年度の申請では、有効期間は認定時から2029年3月末までと案内されています。
  • 格付(ランク付け)は、毎年度、一部の業種で総合点数によって行われます。

令和9・10年度の団体個別主観点情報の案内は、2026年9月30日付で更新され、令和9・10年度から一部変更があるため、必ず読むよう呼びかけています。申請を予定する場合は、市の案内ページの最新の資料を確認してください。経審の有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。

この記事で確認できなかった点

  • ランク(格付)ごとの総合点数の区切りと、対象になる業種。今回確認した市の資料には書かれていませんでした。
  • 経審の通知書の有効性の条件。申請は、かながわ電子入札共同システムの申請の手引きに従うため、手引きの原文で確認が必要です。
  • 施工実績の入力条件と、入札ごとの公告に書かれる同種工事の実績の条件。
  • 令和9・10年度の団体個別主観点情報で変わる部分の中身。

確認した一次資料

この記事は、相模原市の主観点の資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 総合点数は、経審のP点に市独自の主観点数を足した点数で、入札参加条件と格付に使われる。
  2. 主観点の加点は、市内に本店がある事業者だけ。市内に支店がある準市内業者には付かない。
  3. 工事成績は80点以上で25点、50点未満でマイナス20点。優良工事表彰や指名停止も点数になる。
  4. ランクの区切りと通知書の条件は、今回の資料では確認できていない。

よくある質問

相模原市の総合点数は、どう計算しますか?
経審の総合評定値(P点)に、市独自の主観点数を足した点数です。競争入札の参加条件と、業者の格付に使われます。
相模原市の準市内業者にも、主観点の加点は付きますか?
付きません。主観点は相模原市内に本店を有する事業者が対象で、市内に支店がある準市内業者は、団体個別主観点情報を全て「無し」にします。
相模原市の工事成績は、何点から加点されますか?
評価点が65点以上で0点以上になり、80点以上は一律25点です。65点を下回るとマイナスになり、50点未満は一律マイナス20点です。
相模原市の指名停止は、どう減点されますか?
指名停止の期間1月につきマイナス5点で、上限はマイナス80点です。1月に満たない期間は、15日以上を1月に切り上げます。
相模原市の総合点数は、いつまで有効ですか?
令和7・8年度の認定では、認定時から2027年3月末までです。

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