受審後の実務

兵庫県西宮市の工事の入札参加資格と経審|市内業者の格付に使う総合数値・主観数値の加減点・申請の受付時期

兵庫県西宮市の建設工事の入札参加資格で、経審の結果がどう使われるかを、格付を受けられる市内業者の範囲、総合数値の組み立て、主観数値の加点と減点、土木・建築などの等級の基準、通知書の有効期限、次回の申請の受付時期の順に、市の格付基準と案内ページから整理します。

西宮市 建設工事の指名競争入札・業者格付
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

西宮市は、市内に本店がある業者を、経審の総合評定値に市の主観数値を加減した「総合数値」で格付します。格付の基準日は毎年4月1日で、有効期間はその年度末までです。申請は年度ごとで、年度の途中の随時受付はありません。

この記事は、西宮市の「工事請負指名競争入札における業者格付基準(令和8年4月1日適用)」と、市の競争入札参加資格の案内ページを原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。資料の確認日は2026年10月11日です。兵庫県の制度は兵庫県の入札参加資格と経審で説明しています。

格付を受けられるのは市内業者

格付基準が対象にするのは、指名競争入札に参加する、市内に本店(本社)がある者です。法人でない場合は、市内に住所と営業所がある者です。格付する工事は、土木、建築、電気、管、造園の5種類です。登録者が少ない工事は、格付を行わないことがあります。

格付を行わない業種では、総合評定値そのものが等級の代わりになり、総合評定値に応じた発注標準金額は定められていません。登録業種のうち、第2希望から第4希望に登録した業種は、格付が行われません。

西宮市の格付は、市内に本店がある業者の、第1希望の業種だけが対象です。

総合数値は総合評定値に主観数値を加減したもの

市長は、格付を受けようとする者の経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の総合評定値に、主観数値を加えるか減らした数値を、総合数値とします。総合数値を別表の区分に当てはめて、等級を決めます。市の案内ページも、通知書の点数に市内工事業者から受け付けた主観数値の点数を加えた総合点数等で格付していると書いています。

格付の基準日は当該年度の4月1日で、有効期間は年度末までです。P点の仕組みは経審のP点の計算の仕組みで説明しています。

主観数値の加点と減点の項目

主観数値は、登録者が次の要件を満たした場合に定める点数です。令和8年4月1日適用の基準の項目は次のとおりです。

主観数値の項目と点数(格付基準 第2条第5項から)
項目点数
ISO9000シリーズ(ISO9001)の認証取得10点
環境認証(ISO14001またはエコアクション21)10点(重複加算なし)
障害者の雇用状況(法定雇用数の達成、または報告義務がない事業者の雇用)10点(重複加算なし)
災害対応・危機管理(市との災害時応援協定または津波避難ビルの協定は10点、兵庫県の協定の団体への加入は5点)10点または5点(重複加算なし)
その他の社会・地域貢献(暴力追放の講習、防災パトロール、防災訓練、消防協力、宅地防災工事、清掃活動、地球温暖化防止の登録、男女共同参画、子育て応援、協力雇用主など10項目)各2.5点、最大20点
西宮市の指名停止を受けた場合翌年度の1年間、指名停止の月数に10点を掛けた点数を減点(複数事案は合算)

市の案内ページは、主観数値の点数を、市内工事業者から受け付けたものと書いています。受け付けの方法と時期は、確認した資料にはありませんでした。

土木・建築などの等級と発注標準金額

令和8年度以降の別表は、総合数値の区分、等級、発注標準金額を、工事の種類ごとに定めています。発注標準金額は、契約規則で定めた予定価格です。

等級と発注標準金額(格付基準の別表・令和8年度以降)
工事総合数値等級発注標準金額
土木820点以上A3,500万円以上1億5,000万円未満
640点以上820点未満B1,000万円以上3,500万円未満
640点未満C1,000万円未満
建築710点以上A5,000万円以上1億5,000万円未満
600点以上710点未満B1,000万円以上5,000万円未満
600点未満C1,000万円未満
電気700点以上A1,000万円以上1億5,000万円未満
700点未満B1,000万円未満
管750点以上A1,000万円以上1億5,000万円未満
750点未満B1,000万円未満
造園660点以上A800万円以上1億5,000万円未満
660点未満B800万円未満

表の注として、制限付き一般競争入札の対象工事の入札参加資格要件は、案件ごとに別に定めると書かれています。等級の見方は経審のP点と入札の等級で説明しています。

通知書の有効期限と申請の受付時期

市の令和8年度の名簿のページは、工事について、経営事項審査の結果通知書の有効期限が過ぎても新しい通知書を提出しないときは、その間は入札に参加できないと注意しています。通知書が切れる時期から逆算して受審日を決める考え方は、経審の有効期間と逆算で説明しています。

令和8年度の競争入札参加資格審査申請は、工事、業務委託、物品購入の受付が令和8年1月9日で終わりました。年度の途中の随時受付は行っていません。次の令和9年度の入札に参加するための申請の日程は、令和8年10月末ごろに市が知らせる予定と書かれています。

令和9年度の受付の日程は、令和8年10月末ごろに市が案内する予定です。受審の時期は、この案内を待たずに通知書の期限から決められます。

この記事で確認できなかった点

  • 令和9年度の申請の期間と提出方法。市は令和8年10月末ごろに知らせるとしていますが、記事の確認日の時点では案内が出ていませんでした。
  • 令和8年度の申請で求められた提出書類の一覧。受付が終わったため、案内の本文を確認できませんでした。
  • 業者指名基準(令和3年4月1日適用)の中身。この記事では格付の基準だけを扱っています。

確認した一次資料

この記事は、西宮市の公式資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 格付の対象は、市内に本店がある業者の第1希望の業種。土木・建築・電気・管・造園の5種類を、経審の総合評定値に主観数値を加減した総合数値で決める。
  2. 土木のAは820点以上、Bは640点以上、Cは640点未満。建築のAは710点以上、Bは600点以上、Cは600点未満。
  3. 主観数値は、ISO9001の10点、障害者雇用の10点などで加点し、指名停止は月数に10点を掛けて減点する。
  4. 令和8年度の受付は終了し、随時受付はない。令和9年度の日程は令和8年10月末ごろに市が案内する予定。

よくある質問

西宮市の工事の格付は、どう決まりますか?
市内に本店がある業者の、第1希望の業種が対象です。経審の総合評定値に主観数値を加減した総合数値で決まり、土木はAが820点以上、Bが640点以上、Cが640点未満です。
西宮市の主観数値には、どんな項目がありますか?
ISO9001の認証取得が10点、環境認証が10点、障害者の雇用が10点、災害時の協定が10点または5点などです。指名停止を受けると、翌年度の1年間、月数に10点を掛けた点数を引きます。
西宮市の格付の基準日と有効期間は、いつですか?
基準日は当該年度の4月1日で、有効期間は年度末までです。
西宮市の入札参加資格は、年度の途中でも申請できますか?
令和8年度は、令和8年1月9日で受付が終わり、年度の途中の随時受付は行っていません。令和9年度の日程は、令和8年10月末ごろに市が知らせる予定です。
経審の通知書の有効期限が切れると、西宮市の入札はどうなりますか?
工事については、新しい通知書を提出しないと、その間は入札に参加できないと、市の名簿のページが注意しています。

P点から国交省・関東地方整備局の等級目安を確認(無料・登録不要):入札参加資格ランクの目安計算を使う

他の都道府県・政令指定都市のガイドを探す(地域別ガイド一覧)

専門書で詳しく確認したい場合

広告

下記書籍の紹介による報酬の有無は、記事の内容に影響しません。制度の背景や申請実務を書籍でまとめて確認したい方向けです。

本ツールは事業者ご自身が入力・利用する試算です(申請の代行・作成支援は行っていません)。個別のご相談は承っておりません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。数値は概算であり、実際の申請前に専門家へご確認ください。算定方法・出典・免責