受審後の実務

兵庫県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|総合数値・技術社会貢献評価・令和8・9年度の追加受付

兵庫県の建設工事の入札参加資格で、経審の総合評定値に技術・社会貢献評価数値を足す総合数値、格付する6工種、入札参加要件点数、県内業者の特例範囲、令和8・9年度の追加受付の日程と経審の有効期間の条件を、県の公式資料から整理します。

兵庫県 建設工事の入札参加資格(令和8・9年度名簿の追加受付)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

兵庫県は、経審の総合評定値に「技術・社会貢献評価数値」を足した「総合数値」で、一般土木・建築一式・アスファルト舗装・造園・電気・管の6工種を格付します。令和8・9年度の名簿は、2026年10月1日から10月13日の追加受付が次の機会です。申請には、審査基準日から1年7か月以内の総合評定値通知書が必要です。

この記事は、県の追加受付のページと令和8・9年度の申請要領、建設工事入札参加者選定要綱、資格格付要領を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。神戸市の資格は別の制度で、神戸市の入札参加資格と経審で説明しています。

総合数値の組み立て

資格格付要領の第2条と第3条は、総合数値を次のように定めています。

  • 総合数値=建設業法に基づく総合評定値+技術・社会貢献評価数値
  • 技術・社会貢献評価数値は、技術評価数値、社会貢献評価数値、資格制限・指名停止数値を合算したもの
  • 入札参加を希望する工事に必要な建設業の許可業種が複数あるときは、そのうち最も大きい総合評定値を使う(例: 一般土木は土木工事業またはとび・土工工事業)
経審の総合評定値は、そのまま総合数値の土台になります。県の申請要領は、評価項目の加点を「希望する」と選んだうえで要件が確認できた場合だけ加点する、と定めています。審査に合格した後は、加点希望を変更できません。

加点の項目には、ISO9001やエコアクション21などの認証、CPD単位の取得者の在籍、建設キャリアアップシステムの利用、障害者の雇用、建設業暴力追放活動の受講などがあります。工事成績、資格制限、指名停止は、加点を希望する欄がなく、県が加点または減点します。P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、兵庫県の格付を決めるものではありません。

格付する工種と等級

選定要綱の第5条は、一般土木、建築一式、アスファルト舗装、造園、電気、管の6工種を、別表第2の格付換算表で格付点数に変え、等級区分に格付すると定めています。

格付する工種と等級(選定要綱の別表第3から)
工種等級
一般土木工事、建築一式工事AからEまでの5等級
アスファルト舗装工事、造園工事AからCまでの3等級
電気工事、管工事AからCまでの3等級
  • 等級ごとに、契約予定金額の「標準範囲」が定められている。県内業者には、このほかに「成績特例範囲」「上位特例範囲」「社会貢献評価特例範囲」がある
  • 6工種以外の工事は、格付をしない。その場合は、総合評定値が格付等級の代わりになり、契約予定金額の範囲は定められない
  • 等級の点数の区切りと金額の範囲は、工種ごとに表が分かれ、改定もあるため、この記事では載せません。選定要綱の別表第2と別表第3で確認してください

入札参加要件点数と県内業者の特例

県の申請要領には、一部の入札に「入札参加要件点数」があります。これは、技術・社会貢献評価数値の下限です。令和7年10月公告からの数字は、次のとおりです。

入札参加要件点数(技術・社会貢献評価数値。令和7年10月公告から)
工種入札区分要件点数
一般土木公募型一般競争入札(3.5億円以上)180点以上
制限付き一般競争入札 9.5千万円以上110点以上
制限付き一般競争入札 3千万円以上60点以上
制限付き一般競争入札 1.5千万円以上10点以上
建築一式公募型一般競争入札(6億円以上)100点以上
公募型一般競争入札 3億円以上40点以上
制限付き一般競争入札 1.5億円以上30点以上
制限付き一般競争入札 7千万円以上5点以上
電気・管公募型一般競争入札(3.5億円以上)80点以上
公募型一般競争入札 1.5億円以上70点以上
制限付き一般競争入札 7千万円以上30点以上
制限付き一般競争入札 2千万円以上20点以上

要件点数は技術・社会貢献評価数値だけで判定するため、経審の総合評定値が高くても、加点の申請を選ばなければ条件を満たせない入札があります。県は、制度改正で項目や点数が変わることがあるとも書いています。

選定要綱の第6条は、県内に主たる営業所がある業者の特例を定めています。

  • 平均工事成績が75点以上: 「成績特例範囲」の工事に参加できる
  • 社会貢献評価数値が40点以上: 「社会貢献評価特例範囲」の工事に参加できる
  • 格付点数が50点以上: 工事箇所を勘案して「上位特例範囲」の工事に参加できる

総合評価落札方式では、施工計画などに加えて、社会貢献評価数値などの取得状況が評価項目の一つになります。

令和8・9年度の追加受付と経審の条件

令和8・9年度の入札参加資格審査申請(追加受付)の日程
受付期間
令和8年10月受付(次回)2026年10月1日(木)午前9時から10月13日(火)午後5時まで
令和9年2月受付2027年2月1日(月)から2月10日(水)午後5時まで
令和9年7月受付2027年7月1日(木)から7月12日(月)午後5時まで
令和9年10月受付2027年10月1日(金)から10月10日(日)午後5時まで
令和10年2月受付2028年2月1日(火)から2月10日(木)午後5時まで

申請は電子申請で行い、添付書類は申請から3日以内に郵送します。初めて申請する場合は、受付の前にID・パスワードの発行申請が必要です。発行申請の期間は受付期間より前に設定されています。令和8・9年度の名簿から申請システムが変わり、システム内で別の利用者登録が要ります。

  • 申請日に、審査基準日(決算日)から1年7か月以内の有効な総合評定値通知書があること
  • 申請する工種に対応する通知書の完成工事高(年間平均)が0円でないこと
  • 通知書の「その他の審査項目(社会性等)」で、健康保険、厚生年金保険、雇用保険のどれかが「無」になっていないこと(「有」または「除外」なら受け付ける)
  • 県税、消費税及び地方消費税を滞納していないこと
  • 営業所調書に書く本社と営業所の全てに、希望する工種の建設業の許可があること

申請の後に新しい総合評定値通知書を受けても、許可の変更を伴う場合などを除き、申請先に写しを出す必要はありません。ただし、一般競争入札に参加するときは、経審の有効期間などを確認するため、発注者に通知書の写しを出します。経審の有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。

格付の適用期間と有効期間

  • 入札参加資格の有効期間は、登載日から2028年9月29日まで
  • 2026年10月と2027年2月の追加受付で申請した場合、その格付の適用期間は、登載日から2027年9月30日まで。2027年10月1日から2028年9月29日までの格付は、中間年更新で新たに格付される
  • 2027年7月、10月、2028年2月の受付で申請した場合は、登載日から2028年9月29日まで
  • 名簿に載っても、入札に参加する機会が約束されるわけではない。名簿の格付は、県が工事を発注するための独自の基準で、会社の社会的評価を表すものではない
  • 書類の重要な事項に虚偽があったり、重要な事実を書かなかったりしたことが分かると、資格が取り消されることがある

名簿に載ると、商号、希望工種、格付等級、格付点数、総合数値、経審総合評定値、年間平均完成工事高が、県のインターネットの入札情報サービスで公表されます。

この記事で確認できなかった点

  • 格付換算表(別表第2)と契約予定金額の範囲(別表第3)の数字。表の列の対応を原文のPDFから正確に取り出せなかったため載せていません。
  • 技術・社会貢献評価項目ごとの点数。申請要領の別表3にあります。
  • 令和10・11年度以降の名簿の日程。

確認した一次資料

この記事は、兵庫県の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 兵庫県の総合数値は、経審の総合評定値に技術・社会貢献評価数値を足したもの。
  2. 格付するのは一般土木、建築一式、アスファルト舗装、造園、電気、管の6工種。
  3. 一部の入札には技術・社会貢献評価数値の下限(入札参加要件点数)があり、加点の申請を選ばないと満たせない。
  4. 追加受付の次回は2026年10月1日から10月13日。申請には審査基準日から1年7か月以内の通知書が必要。

よくある質問

兵庫県の総合数値は、どう計算しますか?
経審の総合評定値に、技術評価数値・社会貢献評価数値・資格制限・指名停止数値を合算した技術・社会貢献評価数値を加えた数値です。
兵庫県で格付される工種は、どれですか?
一般土木、建築一式、アスファルト舗装、造園、電気、管の6工種です。
兵庫県の申請に使える経審は、いつのものですか?
申請日に、審査基準日(決算日)から1年7か月以内の有効な総合評定値通知書が必要です。
兵庫県の次の追加受付は、いつですか?
2026年10月1日から10月13日午後5時までです。その次は2027年2月1日から2月10日までです。
兵庫県の入札参加要件点数とは、何ですか?
一部の入札に定められた、技術・社会貢献評価数値の下限です。一般土木の公募型一般競争入札(3.5億円以上)では180点以上です。

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