北海道の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|総合評定数値・技術社会点・随時申請(令和7・8年度)
北海道(道)の建設工事の入札参加資格で、経審の結果が総合評定数値と格付にどう使われるか、技術点・社会点の項目と配点、一般土木などの格付基準点、令和8年の随時申請の受付時期、経審の結果の扱いを、道の公式資料から整理します。
北海道 建設工事等競争入札参加資格(令和7・8年度)北海道は、農業土木・水産土木・森林土木・一般土木・舗装・建築・電気・管の8資格で、経営事項審査の基準で算定した「客観点」に、工事成績や表彰などの「技術・社会点」を足した総合評定数値で格付します。一般土木のA等級は、さらにA1とA2に分かれます。
この記事は、道の「格付及び審査基準について」「格付基準点及び発注標準」「随時申請の受付について」「資格審査申請Q&A」を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。申請の手引きは圧縮ファイルで配布されており、中身は確認できていません。確認できなかった点は最後の節にまとめています。
総合評定数値の組み立て
- 総合評定数値=客観点+技術・社会点
- 客観点は、国土交通省告示(平成20年第85号)の審査項目と基準で算出する
- ただしX1評点は、道の資格の種類に対応する許可業種の完成工事高の合計で再算定する
- Z評点は、経審で算出された評点のうち、対応する許可業種の最高点を使う
- 格付は、8資格でA〜Cの3等級(舗装はA・Bの2等級)。一般土木のAはA1とA2に分ける
P点と入札ランクの一般的な関係はP点と入札ランクの関係で説明しています。入札ランク目安ツールは目安であり、道の格付を決めるものではありません。
技術点と社会点の主な項目
技術点は、道の工事施工成績の評定点の平均と、500万円以上の工事の履行実績から計算します。令和7・8年度の定期申請では、2023年1月1日から2024年12月31日までに完成した工事が対象です。工事施工成績の評定結果がない場合、技術点は0点です。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 表彰(上限20点) | 知事表彰は20点、建設管理部の優良企業表彰(振興局表彰)は10点 |
| 働き方改革推進企業認定(上限12点) | ゴールドまたはシルバーは12点、ブロンズは10点、ホワイトは5点 |
| 就労支援 | 女性の活躍支援3点、障がい者の就労支援3点、高年齢継続雇用対策2点 |
| 季節労働者通年雇用対策 | 10点 |
| 担い手の確保(上限12点) | 35歳未満の採用は12点、35歳以上の採用は6点 |
| 人材育成 | 技術者の育成5点、建設産業の普及啓発5点 |
| ゼロカーボン北海道への貢献 | ゼロカーボン・チャレンジャーは3点 |
| 環境への取組(上限3点) | エコアクション21、HES、北海道グリーン・ビズ認定制度は各3点 |
| 安全・安心への貢献(上限70点) | 道との災害協定20点、災害時の対応10点、事業継続力強化計画またはBCP策定10点、地域社会の維持への貢献は上限30点(道との契約30点、その他機関等との契約20点、自治会などとの契約10点)、地域の安全・安心への貢献は上限10点 |
表彰以外の項目は、申告があったものに配点されます。担い手の確保は、審査基準日の3か月前の日の直前2年間に、期間の定めのない雇用で新規に採用した人が1人以上いて、審査基準日に3か月を超えて継続して雇われていることが条件です。2人以上でも加点は増えません(資格審査申請Q&A)。
格付基準点(令和7・8年度)
| 資格 | 格付基準点 |
|---|---|
| 一般土木工事 | A1:1,330点以上/A2:1,170点以上/B:905点以上/C:905点未満 |
| 建築工事 | A:910点以上/B:770点以上/C:770点未満 |
| 電気工事 | A:830点以上/B:720点以上/C:720点未満 |
| 管工事 | A:830点以上/B:710点以上/C:710点未満 |
| 舗装工事 | A:1,050点以上/B:1,050点未満 |
| 農業土木工事 | A:1,120点以上/B:950点以上/C:950点未満 |
| 水産土木工事 | A:1,125点以上/B:950点以上/C:950点未満 |
| 森林土木工事 | A:1,180点以上/B:990点以上/C:990点未満 |
等級ごとに、道が発注する工事の金額の目安を示す「発注標準」が決まっています。金額の区切りは、道の「格付基準点及び発注標準」で確認してください。
随時申請の受付時期
令和7・8年度の定期申請は終わっており、令和8年は随時申請で受け付けています。申請は電子申請で、北海道市町村入札参加資格共同審査ポータルサイトから行います。道庁や振興局への持参や郵送はできません。
| 回 | 申請受理日 | 資格決定日 |
|---|---|---|
| 第9回 | 2026年9月11日から10月9日 | 10月30日 |
| 第10回 | 2026年10月13日から11月10日 | 12月1日 |
| 第11回 | 2026年11月11日から12月10日 | 12月28日 |
| 第12回 | 2026年12月11日から12月28日 | 2027年1月20日 |
申請受理日は、建設技術センターが形式審査を終えた時点の日です。受理や修正に時間がかかると、希望した資格決定日に決まらないことがあると、道の案内に書かれています。
経審の結果の扱い
- 道の資格の客観点は、経審の基準で算定する(上の「総合評定数値の組み立て」)
- 経審の結果通知書で社会保険の未加入があると申請できない。ただし審査基準日までに加入すれば申請できる(令和8年7月1日以前に経審を受けた場合の取扱い)
- 審査基準日までに加入したときは、健康保険・厚生年金保険の新規適用届出の控えまたは直近の保険料領収書、雇用保険の適用事業所設置届の控えまたは直近の保険料領収書を添付する
- 入札参加資格の内容を変えたときの変更届で、経営事項審査結果は届出が不要な事項の例に挙げられている
経審の有効期間の数え方は経審の有効期間と逆算で説明しています。
この記事で確認できなかった点
- 随時申請で必要な経審の結果の期限(審査基準日からの期間)。随時申請の手引きは圧縮ファイルで、中身を確認できていません。
- 令和9年度以降の資格の受付時期。
- 発注標準の金額の対応。表の読み取りに曖昧さがあるため、金額は載せていません。
- 北海道内の市町村の入札参加資格。道とは別の手続きです。
確認した一次資料
- 北海道「令和7・8年度 建設工事等競争入札参加資格 格付及び審査基準について」PDF総合評定数値の式、技術点と社会点の項目と配点(2026-10-09確認)
- 北海道「令和7・8年度 格付基準点及び発注標準」PDF資格ごとの格付基準点(2026-10-09確認)
- 北海道「令和7・8年度建設工事等競争入札参加資格の随時申請受付について」PDF令和8年の資格決定日と申請受理日(2026-10-09確認)
- 北海道「資格審査申請Q&A」PDF社会保険の未加入の扱い、担い手の確保の条件(2026-10-09確認)
- 北海道「建設工事等競争入札参加資格に関するページ」変更届が不要な事項の例(一覧ページ。2026-10-09確認)
この記事は、道の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、道の最新の案内と審査結果が優先されます。札幌市の入札参加資格は札幌市の入札参加資格と経審で説明しています。
まとめ
- 総合評定数値は、経審の基準で算定した客観点に、工事成績や表彰などの技術・社会点を足したもの。
- X1とZは道の資格の種類に合わせて再算定するため、経審のP点とは数字が違うことがある。
- 令和8年は随時申請のみ。電子申請で、資格決定日は月に1回ほど。
- 経審の結果が変わっても、道への変更届は不要。随時申請で必要な経審の期限は、今回の資料では確認できていない。
よくある質問
- 北海道の総合評定数値は、どう計算しますか?
- 経審の基準で算定した客観点と、工事施行成績や表彰などの技術・社会点を合計した数値です。
- 北海道の客観点は、経審のP点と同じですか?
- 同じとは限りません。X1は道の資格の種類に対応する許可業種の完成工事高で再算定し、Zは対応する許可業種の最高点を使います。
- 北海道の一般土木のA1は、何点からですか?
- 令和7・8年度の格付基準点では、一般土木のA1は1,330点以上、A2は1,170点以上、Bは905点以上です。
- 北海道の入札参加資格は、今から申請できますか?
- 令和8年は随時申請で受け付けています。申請受理日が2026年12月11日から12月28日の第12回まで予定されています。電子申請のみです。
- 北海道の資格で、経審の結果が変わったら変更届が要りますか?
- 道のページは、届出が不要な事項の例として経営事項審査結果を挙げています。
公開日: 2026-10-09
P点から国交省・関東地方整備局の等級目安を確認(無料・登録不要):入札参加資格ランクの目安計算を使う
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広告下記書籍の紹介による報酬の有無は、記事の内容に影響しません。制度の背景や申請実務を書籍でまとめて確認したい方向けです。
本ツールは事業者ご自身が入力・利用する試算です(申請の代行・作成支援は行っていません)。個別のご相談は承っておりません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。数値は概算であり、実際の申請前に専門家へご確認ください。算定方法・出典・免責
