津市の工事の等級格付と経審|総合点はP点+工事成績、土木A1は850点以上
三重県津市の建設工事の入札参加資格で、経審の総合評定値(P点)が総合点にどう使われるか、工事成績・指名停止・施工体制の主観点数、工種ごとの格付基準、令和8〜11年度の受付と有効期間を、市の公表資料から整理します。
津市 令和8〜11年度 建設工事の入札参加資格津市の土木一式・建築一式・管・舗装の格付は、経審の総合評定値(P点)に、工事成績などの主観点数を足した「総合点」で決まります。格付の対象になるのは、市内に本店がある業者です。
この記事は、津市調達契約課の「令和8〜令和11年度入札参加資格審査申請」のページ、発注基準(別表第2・別表第3)、総合点の算出方法の資料を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。
受付の方法と有効期間(4年周期)
津市は、建設工事と測量・建設コンサルタント等の入札参加資格の審査を、三重県・各市町等と共同で受け付けています。今回の周期は令和8〜令和11年度の4年間です。
| 名簿の登載時期と有効期間 | 申請の受付期間 | 市内本店の格付に使う経審の審査基準日 |
|---|---|---|
| 令和8年6月1日から令和12年5月31日 | 令和8年1月6日から2月5日(17時必着) | 令和6年10月1日から令和7年9月30日 |
| 令和8年10月1日から令和12年5月31日 | 令和8年4月1日から8月末日 | 令和6年10月1日から令和7年9月30日 |
共同受付の提出先は公益財団法人三重県建設技術センターで、提出方法は郵送のみです。令和8年2月6日から3月31日までは受付がなく、4月1日に再開します。受付期間中に書類の不備なく審査が終わったものが、名簿に登載されます。
建設業許可がない、または経審を受けていない業者は、共同受付の対象外です。その場合でも津市内に本店があれば、市の独自受付(令和8年3月2日から3月25日。調達契約課へ持参または郵送)で申請できます。三重県の共同受付の仕組みは三重県の入札参加資格と経審で説明しています。
市のページには「市内に本店を有する事業者については、経営事項審査の内容等に基づき格付を行います」とあります。通知書の読み方は経審の結果通知書の見方、審査基準日と有効期間の関係は経審の有効期間と逆算を参照してください。
総合点の作り方(P点+主観点数)
津市の発注基準では、総合点を「客観点数と主観点数とを合計した数値」と定めています。令和8年6月以降に公告する工事の算出方法は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象業種 | 土木一式、建築一式、管、舗装の4業種 |
| 客観点数 | 経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の総合評定値(P点) |
| 主観点数A(工事成績) | 前年度(4月1日から翌年3月31日)に完成し検査が終わった工事の評点の平均点から算出 |
| 主観点数B(指名停止) | 前年度に措置が確定した指名停止の月数×10点を減点 |
| 主観点数C(施工体制) | 前年度の施工体制点検の結果に応じて減点 |
主観点数Aは、業種ごとの平均点(小数点以下は切り捨て)を次の表に当てはめて加減します。
| 平均点 | 点数 |
|---|---|
| 96点以上 | +60 |
| 91〜95点 | +50 |
| 86〜90点 | +40 |
| 81〜85点 | +30 |
| 76〜80点 | +20 |
| 65〜75点 | 0 |
| 60〜64点 | -20 |
| 57〜59点 | -30 |
| 54〜56点 | -40 |
| 51〜53点 | -50 |
| 51点未満 | -60 |
主観点数Cの減点は、技術者に変更があった場合と現場で是正措置が生じた場合が1回につき-4点です。現場確認で身分証明書の携帯、現場責任者の常駐、施工体制台帳の整備、施工体系図の掲示などが不履行だった場合は、1個につき-2点です。建設業許可の標識などが掲げられていない場合は、1個につき-1点です。
P点そのものの上げ方はP点の計算の仕組みで整理しています。
工種ごとの格付基準
発注基準の別表第2は、工種ごとに、格付の区分・対象になる設計金額・総合点・年平均完成工事高・技術者を定めています。土木一式の例です。
| 区分 | 設計金額 | 総合点 | 年平均完成工事高 | 許可・技術者 |
|---|---|---|---|---|
| A1 | 6,000万円以上 | 850点以上 | 1億5,000万円以上 | 特定建設業の許可、1級建設機械施工技士または1級土木施工管理技士(土木)3名以上 |
| A2 | 6,000万円以上1億5,000万円未満 | 800点以上 | 6,000万円以上 | 特定建設業の許可、同じ1級の技士2名以上 |
| B | 2,500万円以上6,000万円未満 | 700点以上 | 2,500万円以上 | 2級の技士(または同等以上)1名以上 |
| C | 750万円以上2,500万円未満 | 600点以上 | 750万円以上 | なし |
| D | 750万円未満 | 点数の要件なし | 上記以外で年平均完成工事高を有する者 | なし |
建築一式、管、舗装の基準は次のとおりです。
| 工種 | 区分 | 設計金額 | 総合点 | 年平均完成工事高 |
|---|---|---|---|---|
| 建築一式 | A | 6,000万円以上 | 800点以上 | 6,000万円以上 |
| B | 2,500万円以上6,000万円未満 | 650点以上 | 2,500万円以上 | |
| C | 750万円以上2,500万円未満 | 550点以上 | 750万円以上 | |
| D | 750万円未満 | なし | 年平均完成工事高を有する者 | |
| 管 | A | 1,500万円以上 | 750点以上 | 1,500万円以上 |
| B | 500万円以上1,500万円未満 | 550点以上 | 500万円以上 | |
| C | 500万円未満 | なし | 年平均完成工事高を有する者 | |
| 舗装 | A | 1,500万円以上 | 650点以上 | 1,500万円以上 |
| B | 500万円以上1,500万円未満 | 550点以上 | 500万円以上 | |
| C | 500万円未満 | なし | 年平均完成工事高を有する者 |
建築一式のAは特定建設業の許可と、1級建築施工管理技士(建築)または1級建築士2名以上が必要です。同じ表の中で、管のAは2級管工事施工管理技士1名以上、舗装のAは2級の建設機械施工技士または2級土木施工管理技士(土木)1名以上が条件です。
この4工種以外(測量・地質調査・コンサルタントを除く)は、設計金額を問わず年平均完成工事高が1,000万円以上ならA1、1,000万円未満で年平均完成工事高があればA2です。
備考には、年平均完成工事高と技術者の数は、審査基準日が前々年の10月1日から翌年の9月30日に当たる通知書の記載を使うこと、特定建設業の許可は当該年度の5月1日時点で受けている者が対象になることも書かれています。入札ランク目安ツールは目安であり、津市の格付を決めるものではありません。
指名の優先順位
発注基準の別表第3は、指名の優先順位を次の順と定めています。
- 津市内に本店(本社)を有する者
- 県内に本店を有し、津市内に支店等を有する者
- 県外に本店を有し、津市内に支店等を有する者
- 県内に本店を有する者
- 県内に支店等を有する者
- その他の者
入札に参加する技術者の条件も定められています。設計金額が2,500万円以上の工事は、その業種の2級技術者以上を配置できること、6,000万円以上の工事は監理技術者を配置できることが求められます。
この記事で確認できなかった点
- 次回(令和12年度以降)の申請の日程と要件。
- 共同受付で提出する書類の一覧(三重県側の案内で確認する)。
- 入札ごとの地域要件(案件ごとの公告で決まる)。
確認した一次資料
- 津市「令和8〜令和11年度入札参加資格審査申請(工事・コンサル等)について」共同受付と独自受付の期間、名簿の登載時期と有効期間、審査基準日(2026-10-17確認。更新日2026年2月26日)
- 津市「発注基準」別表第2の格付基準、別表第3の指名の優先順位と技術者要件(2026-10-17確認)
- 津市「総合点の算出方法について(令和8年6月以降公告分より)」PDF総合点の内訳、主観点数A・B・Cの算出(2026-10-17確認)
この記事は、津市の公表資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。
まとめ
- 総合点は、経審のP点に、工事成績・指名停止・施工体制の主観点数を足したもの。対象は土木一式・建築一式・管・舗装。
- 土木一式のA1は総合点850点以上・年平均完成工事高1億5,000万円以上・特定建設業の許可・1級技士3名以上。建築一式のAは800点以上。
- 令和8〜11年度は4年周期で、名簿の有効期間は令和12年5月31日まで。格付の対象は市内に本店がある業者。
- 次回の日程は、津市調達契約課のページで確認する。
よくある質問
- 津市の格付に使う総合点は、どう計算しますか?
- 経審の総合評定値(P点)に、工事成績の主観点数A、指名停止の主観点数B、施工体制点検の主観点数Cを足して算出します。対象は土木一式、建築一式、管、舗装の4業種です。
- 津市の土木一式でA1になる条件は何ですか?
- 設計金額6,000万円以上の格付で、総合点850点以上、年平均完成工事高1億5,000万円以上、特定建設業の許可、1級建設機械施工技士または1級土木施工管理技士(土木)3名以上が条件です。
- 津市の工事成績は、総合点にどれくらい影響しますか?
- 前年度の工事成績評点の平均点に応じて、96点以上で+60点、65〜75点で0点、51点未満で-60点の主観点数Aが加減されます。
- 津市の令和8〜11年度の資格は、いつまで有効ですか?
- 令和8年6月1日から令和12年5月31日までです。令和8年10月1日に登載される分も、終わりは令和12年5月31日です。4年周期で受け付けています。
- 津市の格付は、市外に本店がある業者にもありますか?
- 市のページでは、格付を行うのは市内に本店を有する事業者と書かれています。指名の優先順位は、市内本店、県内本店で市内に支店等のある者の順に続きます。
- 建設業許可や経審がない会社は、津市に申請できますか?
- 共同受付の対象外ですが、津市内に本店があれば市の独自受付で申請できます。令和8年は3月2日から3月25日までで、調達契約課へ持参または郵送でした。
公開日: 2026-10-17
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