受審後の実務

四日市市の工事の入札参加資格と経審|年4回の名簿登録・土木一式A〜Eの発注基準

三重県四日市市の建設工事の入札参加資格について、共同受付の仕組み、名簿の登録時期と有効期間、経審の結果通知書の提出、土木一式・建築一式・ほ装・電気・管の発注基準を、市の公表資料から整理します。

四日市市 令和8〜11年度 建設工事の入札参加資格
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

四日市市の建設工事の入札参加資格は、三重県や津市などと共同で受け付けます。名簿への登録は年4回で、格付(ランク)は毎年6月に見直されます。

この記事は、四日市市調達契約課の入札情報ページと「建設工事等にかかる四日市市の発注基準」を原文で確認し、経審の結果通知書に関わる部分を整理します。

共同受付と市の個別申請書類

三重県内の建設工事の入札参加資格は、三重県、津市、四日市市、伊勢市、松阪市、桑名市、鈴鹿市などが共同で受け付けています。熊野市だけは個別の手続きが必要です。

共同受付の提出先は、津市にある公益財団法人三重県建設技術センターで、郵送で申請します。提出書類は三重県のページで確認します。三重県側の仕組みは三重県の入札参加資格と経審で説明しています。

四日市市内に本店がある業者は、共同受付とは別に、市へ個別申請書類を出します。

四日市市の個別申請書類(市のページから)
項目内容
提出する人令和8〜11年度の更新・新規(随時新規)を共同受付に申請した、四日市市内に本店のある業者
書類使用印鑑届、技術職員名簿(建設工事用)
提出先四日市市役所 調達契約課(郵送または持参)
受付期間随時。更新・新規の申請は令和8年1月6日から2月5日
書類の有効期間令和8年6月1日から令和12年5月31日

技術職員名簿には、各技術者の資格を確認できる書類と、3か月以上の雇用関係を確認できる雇用保険・社会保険などの写しを添えます。実務経験で主任技術者となる人を登録するときは、経営事項審査結果通知書の写しと技術職員名簿の写しも添えます。

完納証明書は、市税の納付後に反映までの時間がかかり、納期限から数日間は発行できない場合があります。

名簿の登録時期と有効期間

名簿への登録は、年4回(3月・6月・9月・12月)です。市の名簿ページは、登録月の10日頃に更新されます。

建設工事の名簿の有効期間(市の名簿ページから)
区分有効期間
更新・新規令和8年6月1日から令和12年5月31日
随時新規・業種追加各登録日(年4回)から令和12年5月31日

格付(ランク)は、毎年6月に見直されます。登録後は、登録日以降に公告・指名通知を行う案件から、その業種の入札に参加できます。

次の場合も、随時新規と同じ扱いで登録されます。

  • 変更届で「業種追加」や「申請団体の追加登録」をした場合
  • 名簿に登録はあるが、経審の結果通知書を遅れて提出し、再格付が必要な場合(市内業者のみ)

経審の結果通知書の提出

市のページには「経営事項審査結果通知書の有効期間は審査基準日から1年7ヶ月です。有効期限が切れている場合は入札に参加できなくなります」とあります。

更新した結果通知書が届いたら、そのコピーを三重県建設技術センターへ郵送で出します。宅配便でも構いません。市への直接の提出ではなく、共同受付の窓口へ出す点に注意してください。

結果通知書の更新を忘れると、有効期限の切れた日から四日市市の入札に参加できなくなります。審査基準日から有効期限までの数え方は経審の有効期間と逆算で確認できます。

通知書の読み方は経審の結果通知書の見方を参照してください。

工種ごとの発注基準

四日市市は、設計金額に応じて、入札に参加できる業者の条件(住所、技術者、特定建設業の要否)を発注基準で定めています。ここで取り上げる基準の改正日は「令和元年6月1日」と表記されています。個々の工事では、別の条件が付くことがあります。

一般競争入札では、共通事項として、予定価格(税抜き)以上の完成工事高を原則として求めます。剪定・除草・芝生管理・樹木管理・雪氷対策は、完成工事高を求めません。

土木一式工事の発注基準
ランク設計金額住所要件技術者等に求める資格許可区分
A5,000万円以上市内国家資格者(1級)特定
B2,500万円以上5,000万円未満市内国家資格者(2級以上)一般も可
C1,000万円以上2,500万円未満市内国家資格者(2級以上)一般も可
D500万円以上1,000万円未満市内国家資格者または実務経験者一般も可
D・E500万円未満市内北部・市内南部国家資格者または実務経験者一般も可

Aランクの工事の予定価格(税抜き)が2億円を超える場合、または500万円未満のD・Eランクの場合は、公告の参加要件に完成工事高を設定します。

建築一式工事・ほ装工事の発注基準
工種ランク設計金額技術者等に求める資格許可区分
建築一式A5,000万円以上国家資格者(1級)特定
A・B1,000万円以上5,000万円未満国家資格者(2級以上)一般も可
B・C1,000万円未満国家資格者または実務経験者一般も可
ほ装A500万円以上国家資格者(2級以上)一般も可
A・B200万円以上500万円未満国家資格者または実務経験者一般も可
B・C200万円未満(市内北部・南部)国家資格者または実務経験者一般も可

建築一式の耐震補強工事は、1ランク上位の「技術者等に求める資格」を適用します。新増築の建築工事の設計金額の中で建築設備工事が500万円以上あるものは、建築電気設備工事・建築機械工事として分離発注するのが原則です。

電気工事(建築電気設備)と管工事は、設計金額に加えて「総合点」の条件があります。

建築電気設備工事・管工事の発注基準(住所要件は市内)
設計金額総合点技術者等に求める資格許可区分
5,000万円以上700点以上国家資格者(1級)特定
2,500万円以上5,000万円未満600点以上国家資格者(2級以上)一般も可
1,000万円以上2,500万円未満500点以上国家資格者(2級以上)一般も可
1,000万円未満なし国家資格者または実務経験者一般も可

1,000万円以上の国家資格者は、電気工事は電気工事施工管理技士、管工事は管工事施工管理技士(大臣認定者を含む)に限られます。

鋼構造物工事とプラント関係の工事では、市外業者を入札に含める場合に、市外業者へ求める総合点(例:鋼構造物の5,000万円以上は1,000点以上)が別に定められています。入札ランク目安ツールは目安であり、四日市市の格付を決めるものではありません。

同じ三重県の津市は、経審の点数に工事成績を足した総合点で格付します。違いは津市の等級格付と経審で読めます。

この記事で確認できなかった点

  • 発注基準の「総合点」の算出方法(今回の資料には載っていない)。
  • 次回(令和12年度以降)の申請の日程と要件。
  • 入札ごとの地域要件(案件ごとの公告で決まる)。

確認した一次資料

この記事は、四日市市の公表資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 四日市市の建設工事の資格は三重県などとの共同受付で、市内本店は使用印鑑届と技術職員名簿を市へも出す。
  2. 名簿の登録は年4回で、令和8年6月1日からの有効期間は令和12年5月31日まで。格付は毎年6月に見直される。
  3. 経審の結果通知書の有効期間は審査基準日から1年7か月。更新したら三重県建設技術センターへ郵送する。
  4. 土木一式のAは設計金額5,000万円以上で1級の国家資格者と特定建設業、電気・管は総合点700点以上。次回の日程は市のページで確認する。

よくある質問

四日市市の入札参加資格は、いつ名簿に登録されますか?
名簿への登録は年4回(3月・6月・9月・12月)です。令和8年6月1日からの更新・新規の有効期間は令和12年5月31日までで、随時新規と業種追加は各登録日から同じ日までです。
四日市市の経営事項審査結果通知書は、どこに提出しますか?
更新した通知書のコピーを、津市にある公益財団法人三重県建設技術センターの入札参加資格登録共同受付へ郵送で提出します。有効期間は審査基準日から1年7か月で、切れると入札に参加できなくなります。
四日市市に本店がある業者は、共同受付のほかに何を出しますか?
使用印鑑届と技術職員名簿(建設工事用)を、市の調達契約課へ郵送または持参で出します。更新・新規の申請では、令和8年1月6日から2月5日が受付期間でした。
四日市市の土木一式でAランクになる条件は何ですか?
発注基準では、設計金額5,000万円以上の工事で、市内の業者、1級の国家資格者、特定建設業の許可が条件です。予定価格が2億円を超える場合は完成工事高も公告で設定されます。
四日市市の電気工事や管工事で、総合点はどう使われますか?
設計金額が5,000万円以上は700点以上、2,500万円以上5,000万円未満は600点以上、1,000万円以上2,500万円未満は500点以上が発注基準に書かれています。1,000万円未満は点数の条件がありません。
四日市市の格付は、いつ見直されますか?
市の名簿ページでは、格付(ランク)等を毎年6月に見直すとされています。

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