受審後の実務

取手市の工事の入札参加資格|市内・準市内・市外の区分、A〜D級の格付、社会保険の加入要件

取手市(茨城県)の建設工事の入札参加資格について、3点を整理します。1つ目は、市内業者と市外業者の区分です。2つ目は、工事の業種ごとの等級格付です。3つ目は、社会保険の加入が申請の条件になっていることです。

取手市「競争入札参加者の資格等に関する規程」
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

取手市は、入札参加資格を取った事業者を、市内に本店・支店・営業所を置く「市内業者」、出張所や工場・作業所などを置く「準市内業者」、それ以外の「市外業者」に分けます。工事の業種は、経審の総合点数と設計金額の目安でA〜D級などに格付します。建設工事では、雇用保険・健康保険・厚生年金保険に加入していることが条件です。

取手市の規程(例規集)と入札・契約のページ2つを、2026年10月27日に読みました。名簿の有効期間は2年と定められています。市のページには令和7・8年度の入札参加資格者名簿が載っており、次の期間の申請日程は、この日に市のページで見つけられませんでした。日程は市の最新の案内で確かめてください。

市内業者・準市内業者・市外業者の区分

規程では、資格があると認めた者の全部を、別表の業者区分表で次の3つに分けます。

取手市の業者区分
区分当てはまる業者
市内業者市内に本店を置く業者、市内に支店を置く業者、市内に営業所を置く業者
準市内業者市内に出張所を置く業者、市内に工場・作業所等を置く業者
市外業者市内・準市内以外の業者
市内業者と準市内業者に認定されるには、取手市に法人市民税を納税していることが前提です。規程の別表に書かれた条件です。

規程では、申請書は隔年の審査基準年に提出させ、名簿を作ります。新規に営業を始めたときなど、やむを得ない理由があるときは、必要の都度、申請書を出させることがあります。

工事の業種ごとの等級格付

等級格付の対象は、別表に定める工事の業種に登録した者です。総合点数は、経営に関する客観的事項の審査結果の総合数値(経審の総合評定値)と、過去2年間に取手市の工事を施工した成績(主観的事項)を勘案して算出します。審査は、副市長を会長とする競争入札参加資格審査会が行い、2年ごとに1回開くとされています。

取手市の等級格付表(規程の別表)
業種格付総合点数設計金額
土木工事A800点以上3,000万円以上
B700点以上1億円未満
C600点以上7,000万円未満
D600点未満3,000万円未満
建築工事A800点以上3,000万円以上
B700点以上1億円未満
C600点以上7,000万円未満
D600点未満5,000万円未満
電気・管工事A750点以上3,000万円以上
B650点以上5,000万円未満
C650点未満3,000万円未満
ほ装工事A750点以上3,000万円以上
B650点以上5,000万円未満
C650点未満3,000万円未満
造園工事A750点以上3,000万円以上
B650点以上5,000万円未満
C650点未満3,000万円未満

設計金額の欄は、規程の表に書かれた区切りをそのまま写しています。この表は規程の別表に載る数値です。次の期間に向けて見直されることがあるため、申請の前に市の最新の案内で確かめます。

経審の総合評定値の見方は経審のP点の計算の仕組みで確認できます。ほかの市の格付の組み立ては自治体別の入札参加資格と経審の一覧で比べられます。

社会保険の加入要件と確認方法

市のページによると、平成29・30年度の審査から、建設工事の入札参加資格として社会保険等に加入していることを資格要件にしています。社会保険等とは、雇用保険、健康保険、厚生年金保険の3つです。規程にも、建設工事で加入義務のあるこれらに加入していない者は有資格者としない、と定められています。

取手市の社会保険等の加入状況の確認方法
経営規模等評価結果通知書の表示申請の扱い
すべての社会保険等が「有」または「除外」資格審査申請を受け付ける
いずれかが「無」原則は受け付けられない。ただし、未加入の保険ごとに、加入を証明できる書類または加入義務がないことを証明できる書類を出せば受け付ける

確認は、結果通知書の「その他の審査項目(社会性等)」欄で行います。この欄の見方は社会性等(W点)の見方で確認できます。

申請書に添付する書類と変更の様式

規程の別表が定める添付書類は18項目です。建設工事で関係するものを挙げます。

申請書の添付書類(規程の別表から、建設工事に関係するもの)
書類
電算入力用紙、競争入札参加資格審査申請書
許可・登録又は免許証明書の写し
経営規模等評価結果通知書の写し
営業所一覧表
工事経歴書又は実績調書(直前2年)
納税証明書
登記簿謄本(個人の場合は身分証明書)
主要取引金融機関名、印鑑証明書
建設業退職金共済組合加入履行証明書、中小企業退職金共済事業団加入証明書又は建設業労働災害防止協会加入証明書の写し
技術者経歴書、財務諸表
その他市長が必要と認める書類

建設業退職金共済の履行証明書は、建退共の手帳更新とあわせて確認すると整理しやすくなります。

申請後に住所、商号、代表者氏名、営業の内容、資本金などが変わったときは、その都度、入札参加資格審査申請書変更届を出します。市は、審査会の審査を経て、現在の格付が著しく不適当と認めたときは、格付を変更することがあります。市のページには、建設工事用の変更申請書、地位承継願、委任状、使用印鑑届の様式が載っています。問い合わせ先は、財政部管財課(電話0297-74-2141)です。

確認した一次資料

上の3ページに書かれた範囲だけをまとめています。格付の数値と申請の日程は、申請の前に市の最新の案内で確かめてください。

まとめ

  1. 市内に本店・支店・営業所があれば市内業者、出張所や工場・作業所は準市内業者。認定の前提は法人市民税の納税。
  2. 格付は経営事項審査の総合点数と過去2年の市の工事成績を勘案する。土木・建築のA級は800点以上、電気・管・ほ装・造園のA級は750点以上。
  3. 建設工事は社会保険等への加入が条件。通知書の社会性等が「無」でも、未加入の保険ごとに証明書類を出せば受け付ける。

よくある質問

取手市の入札参加資格では、市内業者と市外業者はどう分けられますか?
規程では、市内に本店・支店・営業所を置く業者が市内業者、出張所や工場・作業所等を置く業者が準市内業者、それ以外が市外業者です。市内・準市内の認定は、法人市民税の納税が前提です。
取手市の土木工事でA級になる総合点数はいくつですか?
規程の等級格付表では、土木工事のA級は総合点数800点以上です。建築工事も800点以上で、電気・管工事、ほ装工事、造園工事のA級は750点以上です。
取手市の格付の総合点数には、市の工事の成績も入りますか?
規程では、総合点数は経営に関する客観的事項の審査結果の総合数値と、過去2年間に取手市の工事を施工した成績に関する主観的事項を勘案して算出するとされています。
経営規模等評価結果通知書の社会保険が「無」だと、取手市に申請できませんか?
市のページでは、いずれかが「無」の場合は原則受け付けられませんが、未加入の保険ごとに、加入を証明できる書類または加入義務がないことを証明できる書類を出せば受け付けます。
取手市の入札参加資格者名簿の有効期間はどのくらいですか?
規程では、有資格者名簿の有効期間は2年です。ただし、次の名簿が作られるまで延長できるとされています。申請の日程は市の最新の案内で確かめます。

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