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経審のW点(社会性等)とは|W1〜W8の全体像と配点

社会保険・営業年数・法令遵守など8項目の合計から求まる評点です。

国土交通省の告示・通知
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

W(社会性等)は、社会保険や労働環境への取り組み、営業継続の実績など、財務指標以外の「企業としての社会性」を評価する項目です。W1〜W8の8区分から構成されます。

W1〜W8の構成

令和8年新基準におけるW1〜W8の内容と区分別上限点
区分内容令和8年新基準の区分別上限点
W1建設工事の担い手の育成及び確保(建退共・退職一時金・法定外労災・若年技術者・知識技術向上・ワークライフバランス・就業履歴・自主宣言)77点
W2建設業の営業継続の状況(営業年数・民事再生法等の適用有無)60点
W3防災活動への貢献の状況(防災協定の締結)20点
W4法令遵守の状況(指示・営業停止処分の有無)0点
W5建設業の経理の状況(監査の受審状況・公認会計士等数)30点
W6研究開発の状況(研究開発費の額)25点
W7建設機械の保有状況(所有・リース台数)15点
W8国又は国際標準化機構が定めた規格による認証又は登録の状況(ISO9001・14001・エコアクション21)10点

区分別上限点は、その区分だけを満点にし、他の区分は加点も減点も無い中立状態にした場合の点数(本サイトのエンジンで実測)。8区分の上限点を合計するとW1〜W8合計の最高点237点と一致します。W4(法令遵守)は加点項目が無く、指示・営業停止処分による減点のみのため上限0点です。

CPD・能力評価の点数

W1には「知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況」があり、技術者のCPD単位取得と技能者の能力評価をもとに0〜10点で評価されます。技術者数・技能者数の構成を含む算式で評価点が決まるため、CPD単位数そのものと0〜10点の評価点は別の数値です。

経審P点シミュレーターには、経営規模等評価結果通知書などで確認した0〜10点の評価点を直接入力してください。点数が分からない場合は「不明(0点として仮計算)」を選べ、結果とEvidence Reportに未反映であることが表示されます。

この項目が0点から10点になると、端数処理前の公式算式ではW評点への影響が87.5点、Pへの加重影響が13.125点相当です。実際に表示される整数の差は、W評点とP点の端数処理や他項目を含む現在値によって変わります。算式と区分は国土交通省「経営事項審査の主な改正事項」(公式PDF)で確認できます。

W評点への変換式

W評点=(W1〜W8の合計点数)×10×175/200で求め、小数点以下を切り捨てます。

W1〜W8の合計点数は、令和8年改正後で最高237点・最低-90点です。この範囲は改正前基準(最高237点・最低-210点)と比べて最低点が改善しています。本サイトのエンジンで、国土交通省の改正概要資料に記載されたこの合計値と一致することを検証済みです。

令和8年新基準と改正前基準のW1〜W8合計点の範囲
合計の最高点合計の最低点
令和8年新基準237点-90点
改正前基準237点-210点

点数を上げる優先順位

W1の建退共・退職一時金(企業年金)・法定外労災の3制度は、いずれも「加入しているか」の二択で各15点と配点が大きく、未加入の場合は加入を検討する価値があります。

建設機械の保有・リースも1台ごとに加点され、15台以上で頭打ちになります。研究開発費(W6)は会計監査人設置会社のみが対象のため、多くの中小建設業者には該当しません。

各項目の詳しい解説

加点項目をどこから手を付けるべきかはW点を上げる方法(優先順位)で実測値つきに整理しています。各項目の詳細は以下を参照してください。

W1には「若年の技術者及び技能労働者の育成及び確保の状況」もあります。若年技術職員数が技術職員数の15%以上なら継続的な育成として1点、新規若年技術職員数が技術職員数の1%以上なら新規の育成として1点、合計2点が加点対象です(関東地方整備局「経営事項審査の手引き 別添資料【令和8年7月改正版】」)。満35歳未満の判定・名簿の確認順は若年技術職員ガイドで確認できます。

W4(法令遵守)の指示-15点・営業停止-30点の減点は、審査対象年に建設業法第28条の規定により指示され、または営業の全部・一部の停止を命ぜられた場合に適用されます(関東地方整備局「経営事項審査の手引き 別添資料【令和8年7月改正版】」)。審査対象年より前の処分歴は対象外です。処分年月日と書類の照合はW4法令遵守ガイドで確認できます。

W5(経理の状況)の「公認会計士等の数」は、建設業経理士1級・2級とも合格した日(または受講した日)の属する年度の翌年度の開始の日から起算して5年を経過しないものを確認します。監査区分・人数係数・完成工事高別表はW5の監査と公認会計士等数で1社分を順に確認できます。

まとめ

  • W評点はW1〜W8の合計点数×10×175/200(切り捨て)で求まる。
  • 令和8年改正で合計の最低点が-210点→-90点に改善。
  • W1のCPD・能力評価は0〜10点で、CPD単位数そのものではなく評価点を用いる。
  • 建退共・退職一時金・法定外労災は配点が大きく未加入なら要検討。
  • 自社のW評点は、社会性等の入力項目から自動計算できる。

令和8年改正の詳細は改正のW点変更点、P点全体の計算方法は経審P点の計算方法を参照してください。

算出したP点が入札参加資格の等級にどう影響するかは入札参加資格ランクの目安計算で確認できます。

評点表・算式の転記元は一次資料・出典一覧で確認できます。

よくある質問

W点は何点満点ですか?
W1〜W8の合計点数(最高237点・改正後の最低-90点)に「10×175/200」を掛けた値がW評点になります。令和8年改正で最低点が-210点から-90点に改善しました(本サイトの計算エンジンで改正概要記載値との一致を検証済み)。
W1〜W8はそれぞれ何を評価しますか?
W1建設工事の担い手の育成及び確保(建退共・退職一時金・法定外労災・若年技術者・知識技術向上・ワークライフバランス・就業履歴・自主宣言)、W2営業継続の状況(営業年数・民事再生の有無)、W3防災協定、W4法令遵守、W5経理の状況(監査受審・公認会計士等数)、W6研究開発費、W7建設機械保有、W8ISO等の認証登録です。
CPD単位数をそのまま0〜10点として入力しますか?
いいえ。W1の0〜10点は、技術者のCPD単位取得と技能者の能力評価を、技術者数・技能者数の構成を含む算式で評価した点数です。シミュレーターには結果通知書等で確認した評価点を入力し、不明なら不明を選択します。
W点を上げるのに即効性があるのはどれですか?
建退共・退職一時金・法定外労災の3制度はいずれも「加入しているか」の二択で各15点と配点が大きく、未加入なら加入を検討する価値があります。建設機械の保有・リースも1台ごとに加点され、15台以上で頭打ちになります。

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本ツールは事業者ご自身が入力・利用する試算です(申請の代行・作成支援は行っていません)。個別のご相談は承っておりません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。数値は概算であり、実際の申請前に専門家へご確認ください。算定方法・出典・免責