受審後の実務

大館市の入札参加資格と経審|総合評定値500未満の欠格・発注者別評価・随時申請

大館市(秋田県)の建設工事の入札参加資格では、経審の総合評定値が500未満だと登録されません。市内業者の発注者別評価と令和8年度の随時申請の期間も、市の手引から整理します。

大館市「令和8・9年度 入札参加資格審査申請の手引(令和8年度 随時申請)」
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

大館市の建設工事の入札参加資格には、経審(経営事項審査)の総合評定値が500未満(舗装工事は600未満)の会社は申請できない、という条件があります。令和8・9年度の定期申請は令和8年1月に終わり、いま受け付けているのは市内の会社向けの随時申請です。

市の案内ページと申請の手引(令和8年度 随時申請)を、2026年10月26日に読みました。追加申請の日程は予定の段階なので、確定として読まないでください。

経審の結果で申請できなくなる条件

手引には、書類を出しても名簿に登録されない欠格事項が並んでいます。建設工事には、経審の結果に関する欠格事項が次の3つあります。

大館市 建設工事の欠格事項(経審に関するもの)
欠格となる場合手引の内容
経審を受けていない建設業法第27条の23の経営事項審査を受けていない者(総合評定値の通知を受けた者に限る)
総合評定値が低い総合評定値が500未満(舗装工事の場合は600未満)の者
完成工事高がない総合評定値通知書で、2年平均または3年平均の完成工事高が「0(無)」の者
総合評定値が500未満の会社は、書類を出しても大館市の名簿に登録されません。舗装工事は600が基準です。

総合評定値は経審の総合評定値(P)のことで、通知書に載っています。自社の値が基準に届くかは、経審の結果通知書の見方で、通知書のどの欄を見るかを確かめられます。

手引は、「建設工事」に登録した会社は、役務提供の小規模修繕等には登録できないとも書いています。小規模修繕等は、建設工事として登録できない人のための登録項目だからです。

定期・追加・随時申請の時期

大館市の申請は、2年に1度の定期申請、その間の年の追加申請、4月(定期申請年は2月)から11月までの随時申請の3つに分かれます。

大館市の申請の種類と時期(令和8・9年度)
種類受付期間有効期間対象
定期申請令和8年1月6日から1月30日(終了)令和8年4月1日から令和10年3月31日全業者
追加申請令和9年1月5日から1月29日(予定)令和9年4月1日から令和10年3月31日全業者
随時申請(令和8年)令和8年2月2日から11月30日受付日の翌々月の1日から令和10年3月31日。令和8年2月の申請分は5月1日から市内業者
随時申請(令和9年)令和9年4月1日から11月30日同上市内業者

市外の会社が申請できるのは、定期申請と追加申請です。随時申請は市内業者だけが対象です。令和8年度の随時申請は、2026年10月26日の時点では11月30日まで受け付けています。

手引には、受付日が決まっても個別のお知らせはしない、情報は市のホームページと広報紙で出す、と書かれています。随時申請では、登録済みの市内業者が業務種別や登録項目を足すこともできますが、建設工事の工種の追加はできません。

等級の決まり方と発注者別評価

市内業者の等級は、総合評定値に「発注者別評定値」を足した総合点と、有資格技術者数調書の技術職員の数で決まります。発注者別評価は、市が発注した工事の工種別の成績評定点や地域貢献活動の状況などを評価する制度です。

大館市の等級格付の材料
区分格付に使うもの
市内業者総合評定値と発注者別評定値を足した総合点、有資格技術者調書の技術職員の数
市外業者総合評定値のみ

市内業者として建設工事に申請する会社は、発注者別評価申告書を必ず出します。加点を希望しない場合は、加点されません。等級は、登録業者を総合点の高い順に並べた分布や発注の状況を見て、受付の締切後に資格審査委員会が決めます。一度決まった等級は、原則として名簿の有効期間中は変わりません。

手引には、一般土木、建築一式、電気、給排水暖冷房衛生設備、舗装のA等級などについて、有資格技術者の保有基準の表があります。たとえば一般土木のA等級は、1級・2級の土木施工管理技士などが8人以上(うち1級が2人以上)です。ただし手引は、この基準だけで等級が決まるわけではないと注記しています。

等級は異議の申立てができません。結果は名簿の公表をもって通知に代わります。市の格付は経審の点数に市の評価を重ねる形です。他の市との比べ方は自治体別の入札参加資格と経審の一覧で見られます。

申請の出し方と市内業者の範囲

随時申請は、電子メールで受け付けます。メールで出せない場合は郵送です。

大館市の随時申請の出し方
方法手引の主な決まり
電子メール書類のデータを1つのPDFにまとめて添付する。件名は「大館市入札参加資格審査申請(会社名)」。1通7MB以内で、超える場合は2通に分ける。申請の翌々日までに受付通知が届く
郵送書留郵便など受領が確認できる方法で送る。封筒に「資格審査申請書在中」と朱書する

提出した書類の差し替えは認められません。重複して申請すると、先に受け付けたものが有効になります。市内業者の範囲は、建設工事では、大館市内に主たる営業所がある会社です。従たる営業所だけでは市内業者になりません。

市は、発注の条件を「市内業者」から「県内業者」「東北管内の業者」へと広げていくと書いています。登録する営業所の所在地で、入札に参加できる機会に差が出ます。

確認した一次資料

上の2つに書かれた範囲だけをまとめています。追加申請の日程は予定です。申請の前に、市の最新の案内で確かめてください。

まとめ

  1. 経審の総合評定値が500未満(舗装工事は600未満)の会社は、大館市の名簿に登録されない。
  2. 令和8・9年度の定期申請は終了。追加申請は令和9年1月の予定で、随時申請は市内業者が11月30日まで。
  3. 市内業者の等級は、総合評定値に発注者別評定値を足した総合点などで決まる。市外業者は総合評定値のみ。

よくある質問

大館市の入札参加資格は、経審の総合評定値がいくつ以上で申請できますか?
市の手引では、総合評定値が500未満(舗装工事の場合は600未満)の者は欠格事項に当たり、名簿に登録されません。経審を受けていない場合や、完成工事高の平均が0の場合も欠格です。
大館市の令和8・9年度の定期申請と追加申請はいつですか?
定期申請は令和8年1月6日から1月30日で終了しています。追加申請は令和9年1月5日から1月29日の予定と市のページにあります。予定は変わることがあるため、市の最新の案内で確かめてください。
大館市の随時申請は誰でも出せますか?
随時申請は市内業者だけが対象です。令和8年は2月2日から11月30日、令和9年は4月1日から11月30日です。建設工事の市内業者は、大館市内に主たる営業所がある会社を指します。
大館市の等級は、何で決まりますか?
市内業者は、総合評定値に発注者別評定値を足した総合点と技術職員の数で決まります。市外業者は総合評定値のみです。等級は資格審査委員会が決め、異議の申立てはできません。
大館市の入札参加資格の申請は、メールで出せますか?
随時申請は電子メールで受け付け、出せない場合は郵送です。書類を1つのPDFにまとめ、1通7MB以内にします。申請の翌々日までに受付通知が届き、これをもって受付完了です。

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