受審後の実務

国立印刷局の入札参加資格(建設工事)|随時受付・経審の通知書の条件・提出書類

独立行政法人国立印刷局が発注する建設工事の競争入札に参加するための資格審査について、受付期間、有効期間、経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の条件、提出書類、国のインターネット一元受付との違いを、国立印刷局の公示と作成要領から整理します。

令和7・8年度 随時受付 令和9年3月31日まで
編集:建設経営ラボ編集部 / 運営方針・出典

国立印刷局の競争参加資格は、国立印刷局にだけ有効な資格です。国土交通省の一元受付とは別に、申請書を国立印刷局へ郵送して審査を受けます。令和7・8年度の建設工事等は、定期審査の期間が終わったあとも随時受付を続けていて、令和9年3月31日まで申請できます。

この記事は、国立印刷局の「資格審査」ページ(2026年11月2日更新)、令和6年10月31日付の「競争参加者の資格に関する公示」、同月付の「競争参加資格審査申請書作成要領(建設工事)」を、2026年11月4日に原文で確認して整理しました。申請の可否と最新の様式は、国立印刷局の資格審査ページが優先されます。

国の一元受付とは別の資格

国立印刷局の要領は、国立印刷局が付与する「競争参加資格」について、国立印刷局にのみ有効で、財務省など他の機関への競争参加資格を付与するものではないと書いています。つまり、国土交通省のインターネット一元受付の参加24機関に申請済みでも、国立印刷局の工事に入札するには、国立印刷局への申請が別に要ります。

申請の単位は、法人または個人事業主1つです。要領は、支店や営業所による申請はできないと書いています。公示によると、提出先に申請書を出せば、その資格は国立印刷局のすべての機関で有効です。

公示に書かれた建設工事の業種区分
区分内容
総合建設工事土木一式工事、建築一式工事
総合建設工事以外大工工事、左官工事、電気工事、管工事、舗装工事、解体工事など28区分(最後は「その他」)

同じ公示は、測量・建設コンサルタント等の区分(測量、建築士事務所、建設コンサルタント、地質調査、補償コンサルタント、土地家屋調査、計量証明、その他)も対象にしています。参加できる入札の範囲は、付与された業種に限られます。

受付期間と有効期間

この資格の審査は2年ごとの区切りです。2年度分をまとめて前年度に受け付ける「定期審査」と、2年度の途中で受け付ける「随時審査」があります。令和7・8年度の区切りは次のとおりです。

令和7・8年度(建設工事)の受付と有効期間(作成要領)
種類受付期間資格の有効期間
定期審査2024年10月31日から12月13日(当日消印有効)2025年4月1日から2027年3月31日
随時審査2024年12月14日から2027年3月31日資格決定日から2027年3月31日

国立印刷局の資格審査ページは、2026年11月2日の更新時点でも「令和7・8年度建設工事等に係る競争参加資格(随時)」を令和9年3月31日まで受け付けると掲載しています。要領は、随時審査は結果の通知までに長期間かかる場合があるため、できるだけ定期審査の期間に申請するよう求めています。公示も、結果通知書の有効開始日は資格を付与したときからなので、希望する入札に間に合わないことがあると注意しています。

令和7・8年度の随時受付は、2027年3月31日までです。入札に間に合わせたいときは、通知書が届く時期を見込んで、早めに郵送します。

令和9・10年度の公示は、2026年11月4日の確認時点で、この資格審査ページには載っていません。定期審査の日程は、公表されたときに同じページで確かめてください。

経審の通知書に求められる条件

建設工事の申請には、建設業法施行規則第21条の4に定める総合評定値通知書の写しが要ります。経営事項審査を受けていない会社は、この申請書類をそろえられません。通知書の条件は、定期審査と随時審査で違います。

総合評定値通知書の条件(令和7・8年度の作成要領)
種類審査基準日の条件
定期審査令和5年5月14日以降を審査基準日とするもので、複数あるときは最新のもの
随時審査申請日の1年7か月前までの間の決算日を審査基準日とするもので、申請日の直前に受けたもの

どちらの場合も、雇用保険、健康保険、厚生年金保険の加入状況が、すべて「加入」または「適用除外」になっている必要があります。通知書で「未加入」だったあとに加入した場合は、通知書の写しに加えて、保険料の領収書の写しなど、加入を証明する書類を出します。

申請書の「営業年数」の欄には、直近の総合評定値通知書の営業年数(1年未満切り捨て)を書きます。申請書の技術職員数、自己資本額、利益額、経営状況の評点(Y)、その他の審査項目の評点(W)も、通知書から転記します。通知書の読み方は経営規模等評価結果通知書の見方で説明しています。

提出書類

申請書は国立印刷局の様式で、作成要領にそって記入し、郵送で出します。申請書は黒のボールペンで書くほか、パソコンで作って印刷してもかまいません。ファイルとじやひもとじは不要です。書類に不備があると、受付されません。

建設工事の主な提出書類(作成要領)
書類内容
競争参加資格審査申請書様式第1号と、完成工事高の様式第1号の2
総合評定値通知書の写し前の章の条件を満たすもの
工事経歴書・営業所一覧表様式第2号、様式第3号
納税証明書法人は「その3の3」(法人税と消費税及び地方消費税の未納がないこと)、個人は「その3の2」。写しでも可
返信用の封筒資格審査結果通知書の送付用。切手を貼り、宛名を書いて同封する

共同企業体として申請する場合は共同企業体協定書の写し、官公需適格組合の場合は官公需適格組合証明書の写しも要ります。申請書の住所や商号が通知書の表記と違うときは、登記事項(履歴事項)証明書の写しを添えます。

公的機関が発行する書類は、申請日から3か月以内のものです。ほぼ原寸大で内容がはっきり読める写しなら提出できます。

納税証明書の種類は、入札参加資格申請の納税証明書の種類で、ほかの機関の場合とあわせて整理しています。

審査の結果、申請書の「商号又は名称」「等級」「法人番号」は、国立印刷局のホームページの資格者名簿に掲載されます。申請書の記入方法や必要書類の問い合わせ先は、国立印刷局の資格審査受付窓口(電話03-3587-4317)です。

業者番号は9桁

国立印刷局の電子入札システムに利用者登録するときは、「業者番号」が要ります。国立印刷局の資格審査ページは、この業者番号は9桁で、全省庁統一資格で付与される10桁の「業者コード」とは違うと書いています。業者番号は、同じページの競争参加資格者名簿で確かめます。

作成要領によると、業者番号が付与されている場合は、返信用封筒の右下に業者番号(9桁)を書きます。

物品・役務は全省庁統一資格でも可

建設工事とは別に、物品の製造・販売、役務の競争入札には、各省各庁の全省庁統一資格を持っていれば、有資格者として扱うと、資格審査ページは書いています。この場合は、公示に基づく申請をお願いするという案内です。令和7・8・9年度の物品の製造・販売等は、随時受付が令和10年3月31日までです。

これは物品・役務の話で、建設工事は対象になっていません。建設工事の資格は、先に述べた国立印刷局への申請で得ます。

確認した一次資料

申請の可否は、国立印刷局の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 国立印刷局の競争参加資格は国立印刷局にだけ有効で、国土交通省の一元受付とは別に、申請書を郵送して審査を受ける。
  2. 令和7・8年度の建設工事等は、定期審査の期間が終わったあとも随時受付で、2027年3月31日まで申請できる。有効期間は資格決定日から同日まで。
  3. 建設工事の申請には総合評定値通知書の写しが要る。随時審査では、申請日の1年7か月前までの決算日が審査基準日のもので、直前に受けた通知書に限る。社会保険は「加入」または「適用除外」が条件。
  4. 電子入札の利用者登録に使う業者番号は9桁で、全省庁統一資格の10桁の業者コードとは別。

次に知りたいこと: 一元受付の参加24機関・入札参加資格申請の納税証明書の種類・令和9・10年度の対象要件

よくある質問

国立印刷局の入札参加資格は、国土交通省の一元受付で申請できますか?
できません。国立印刷局の競争参加資格は国立印刷局にのみ有効で、申請書は国立印刷局へ郵送して審査を受けます。国土交通省の一元受付とは別の申請です。
国立印刷局の建設工事の資格は、令和9・10年度の定期審査を待たないと申請できませんか?
待たなくても申請できます。令和7・8年度の建設工事等は随時受付で、2027年3月31日まで受け付けています。資格の有効期間は、資格決定日から2027年3月31日までです。
国立印刷局の随時審査では、どの時期の経審の通知書が使えますか?
申請日の1年7か月前までの間の決算日を審査基準日とするもので、申請日の直前に受けた総合評定値通知書です。雇用保険、健康保険、厚生年金保険がすべて「加入」または「適用除外」である必要があります。
国立印刷局の申請で使う納税証明書は、どの様式ですか?
法人は国税通則法施行規則別紙第9号書式その3の3(法人税と消費税及び地方消費税の未納がないこと)、個人は同書式その3の2です。写しでも出せます。
国立印刷局の電子入札で使う業者番号は、全省庁統一資格の業者コードと同じですか?
同じではありません。国立印刷局の業者番号は9桁で、全省庁統一資格の10桁の業者コードとは別です。競争参加資格者名簿で確かめます。

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