受審後の実務

東京の区の工事の入札方法を予定価格で比較(北区・豊島区・練馬区・板橋区の一般競争と指名競争の境目)

東京の区の工事で、どの金額から一般競争入札になり、どの金額帯が指名競争入札になるかを、北区・豊島区・練馬区・板橋区について予定価格の線で並べます。指名する業者の数、案件の公表の日、公表される予定価格の扱いも、各区の公式資料から整理します。

各区の発注基準・入札制度の公式ページ
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

同じ東京の区でも、一般競争入札になる金額の線は違います。練馬区と豊島区は予定価格1,000万円、北区は9,000万円です。板橋区は、予定価格200万円を超える工事請負契約が条件付き一般競争入札の対象になります。

この記事は、4区の入札参加資格の記事で2026年10月21日から23日に確認した内容のうち、「予定価格でどの入札方法になるか」だけを取り出して並べたものです。入札参加資格を取っていても、自社の規模に合う金額帯の案件でなければ参加できません。狙う区の線を先に知っておくと、どの案件を見ればよいかが決まります。

予定価格ごとの入札方法を並べた表

工事の入札方法は、各区とも予定価格で分かれます。大きい金額は一般競争入札、小さい金額は希望制の指名競争入札という並びは共通ですが、境目の金額が違います。

工事の入札方法と予定価格(各区の公式資料から)
区一般競争入札の対象指名競争入札の対象
北区予定価格(税込)9,000万円以上200万円超9,000万円未満は希望制指名競争入札
豊島区予定価格1,000万円以上は条件付一般競争入札250万円以上1,000万円未満は希望型指名競争入札、130万円以上250万円未満は指名競争入札
練馬区原則として予定価格1,000万円以上は制限付き一般競争入札原則として1,000万円未満は希望制指名競争入札
板橋区予定価格200万円を超える工事請負契約が条件付き一般競争入札の対象(総務部長が特に認めた場合を除く)一般競争入札に付さない案件のうち、予定価格200万円を超える工事は希望制(公募型)指名競争入札の対象

板橋区は他の3区と書き方が違い、金額の線ではなく「対象になる契約」として200万円超を定めています。実際にどちらの方式で出るかは、案件ごとの公告で確かめます。

指名競争入札の指名数と公表のしかた

指名競争入札では、区が事業者を指名します。希望制は、事前に参加希望を募り、その状況を参考に区が指名する方式です。指名の数や案件の公表のしかたが公式資料に書かれているのは、北区と豊島区です。

北区の指名業者数(予定価格・税込、発注基準から)
予定価格指名数
5,000万円超8者程度
2,000万円超5,000万円以下7者程度
1,000万円超2,000万円以下6者程度
200万円超1,000万円以下4者程度

北区は、希望票を出した事業者が指名数に満たないときは指名数を減らせますが、原則として4者以上で入札を行います。指名数の3分の2以上は、区内本店業者か区内支店業者(準区内業者を含む)から選びます。

豊島区は、予定価格250万円以上の案件を、電子調達サービスの発注案件情報で公表します。公表日は原則として毎週火曜日と金曜日(祝日の場合は翌日)で、締切は15時です。入札予定価格は、1,000万円以上の案件が事前公表、250万円以上1,000万円未満の案件が事後公表です。

練馬区は、案件を原則として東京電子自治体共同運営サービス上で公告または公表します。紙入札で行う一部の案件は、同サービスの「お知らせ情報」で公表されます。

豊島区には、指名業者選定委員会が事後公表と決めた案件が事後公表になる例外があります。1,000万円以上の案件でも、予定価格が事前に分からないことがあります。

自社の規模から狙う区を考える順番

入札参加資格を取る区を決めるときは、次の順に確かめると、取っても案件が合わない失敗を減らせます。

  1. 自社が受けたい工事の予定価格の幅を決める。
  2. その幅が、狙う区で一般競争入札になるか指名競争入札になるかを、上の表で確かめる。1,000万円前後の工事なら、練馬区と豊島区では一般競争と指名競争の境目に当たる。
  3. 指名競争入札の案件を狙うなら、希望票を出す手順と、区内の事業者が優先される範囲を区の案内で確かめる。
  4. 等級が必要な区では、経審の点数で決まる等級を確かめる。等級と予定価格の対応は各区の記事で説明している。

各区の等級の決まり方は、北区、豊島区、練馬区、板橋区の記事で確認できます。

確認した一次資料

この記事は、各区の公表資料を整理したものです。予定価格の線や公表の方法は改正されることがあります。個別の案件で参加できるかは、案件の公告と各区の最新の案内が優先されます。

まとめ

  1. 一般競争入札になる予定価格は、北区が9,000万円以上、豊島区と練馬区が1,000万円以上と、区で違う。
  2. 指名競争入札の下限は、北区と板橋区が200万円超、豊島区が130万円以上。
  3. 板橋区は、予定価格200万円を超える工事請負契約を条件付き一般競争入札の対象としている。
  4. 北区の指名数は予定価格に応じて4〜8者程度で、3分の2以上を区内本店・区内支店の業者から選ぶ。

次に知りたいこと:東京の区の「区内扱い」を7区で比較、東京の区の入札参加資格を5区で比較、地域別の経審の活用一覧。

よくある質問

東京の区の工事は、いくらから一般競争入札になりますか?
区によって違います。北区は予定価格9,000万円以上、豊島区は1,000万円以上、練馬区は原則1,000万円以上です。板橋区は200万円を超える工事請負契約が条件付き一般競争入札の対象です。
北区の希望制指名競争入札は、いくらの工事が対象ですか?
予定価格(税込)が200万円を超え9,000万円未満の工事です。指名数は予定価格に応じて4者程度から8者程度で、3分の2以上は区内本店・区内支店の業者から選びます。
豊島区の入札方法は予定価格でどう分かれますか?
1,000万円以上は条件付一般競争入札、250万円以上1,000万円未満は希望型指名競争入札、130万円以上250万円未満は指名競争入札です。
豊島区の案件はいつ公表されますか?
予定価格250万円以上の案件は、電子調達サービスの発注案件情報で原則毎週火曜日と金曜日(祝日の場合は翌日)に公表され、締切は15時です。
練馬区の希望制指名競争入札とは何ですか?
原則として予定価格1,000万円未満の工事で、案件の公表を見て指名を希望し、区がその状況を参考に事業者を指名して入札を行う方式です。

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