受審後の実務

岐阜市の工事の入札参加資格と経審|主観点数の項目と配点・申請の受付期間・名簿の作成時期(令和8年度)

岐阜市の工事の入札参加資格で、経審の総合評定値に市独自の主観点数がどう加わるかを、市の受付ページと審査要領から整理します。

岐阜市 令和8年度 建設工事 主観的事項審査
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

岐阜市は、建設工事の業者の順位付けに、経審の総合評定値(客観点数)と、市独自の主観的評価(主観点数)を使っています。資格の申請そのものは県と市町村の共同受付で行い、主観点数は別に、毎年1月に市へ申請します。令和8年度の主観点数の申請は、令和8年1月5日から1月30日までで、すでに終了しています。

市が示している範囲で、申請の仕組み、主観点数の項目と配点、名簿の作成時期を整理します。確認できなかった点は、最後の節にまとめています。

客観点数と主観点数の関係

岐阜市の受付ページは、建設工事の業者の順位付けを行う基準として、国が公表している経営事項審査総合評定値(客観点数)に加え、市独自の主観的評価(主観点数)を活用していると説明しています。経審で受ける審査の項目とは別の項目を、市が追加で審査して点数にするものです。審査要領の第1条も、格付の適正性と透明性を確保するため、経営事項審査の項目以外の項目を審査すると書いています。

資格の申請の仕組み(県と全市町村の共同受付、随時受付、名簿への登載月)は、県の制度と共通です。岐阜県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方で整理しています。この記事は、岐阜市に固有の主観点数だけを扱います。市の建設工事の申請ページは、受付と審査を「岐阜県・市町村共同入札参加資格審査申請書提出要領」に基づいて行うと案内しています。

申請の受付期間と対象

令和8年度の主観的事項審査の受付(岐阜市「令和8年度建設工事業者の主観的事項審査の受付」)
項目内容
受付期間令和8年1月5日(月)から1月30日(金)午後3時必着(受付は終了)
新規・再申請・業種追加の場合令和8年2月に申請する者は、2月28日(土)まで、県・市町村入札参加資格審査の共同受付で行う
対象業者岐阜市入札参加資格者名簿(建設工事:建設業29業種)に登録されている者で、岐阜市内の本店、支店または営業所で登録しているもの
問い合わせ先岐阜市契約課(用度係)

審査要領は、対象業者を「毎年1月1日現在」で名簿に登録されている者と、新規に名簿へ登録される者としています。新規に資格審査を受ける者は、主観点数の申請と資格の申請を同時に行います(要領 第4条第2項)。申請に基づいて審査する項目は、期限までに申請がなければ評価されません。一方、工事成績評定など一部の項目は、申請の有無にかかわらず評価されます(要領 第5条第3項)。

令和9年度分の受付日程は、確認した範囲では市のページに載っていません。毎年1月に受け付ける形ですが、日程は市の案内で確かめてください。

主観点数の項目と配点

令和8年1月1日施行の審査要領は、評価項目ごとの基準で点数を出し、その合計を主観点数とします。評価は原則として前年の状況です。申請に基づいて審査する項目は、次のとおりです。

申請に基づき審査する項目(主観的事項審査要領 別表第2、受付ページの記載)
項目加点の基準
ISO認証取得前年12月31日現在、ISO9001の認証取得で20点、ISO14001の認証取得で10点
SDGsの達成に向けた取組状況ぎふSDGs推進パートナーのゴールドで10点、シルバーで5点
環境配慮状況自然工法管理士またはグリーンドクター(樹木医を含む)を雇用していれば1名につき1点、1業者5点まで
障がい者雇用状況前年6月1日現在、雇用義務を達成していれば10点。報告義務のない者は、障がい者である常勤の役員または使用人が在籍していれば10点
少子化対策又は女性活躍推進都道府県労働局長の認定があれば15点。従業員100人以下で一般事業主行動計画を提出していれば5点
保護観察対象者等の雇用状況協力雇用主として登録され、過去2年間に90日以上雇用していれば10点
障がい者雇用、少子化対策・女性活躍、保護観察対象者の雇用、共育・女性活躍推進、多様な人材による柔軟な働き方等の推進(ワークダイバーシティ賛同企業10点)の加点を合わせた上限は、1業者35点です(受付ページ、見直しのお知らせ)。

申請の有無にかかわらず評価する、実績の項目もあります。工事成績評定は、前年1月1日から12月31日までの平均評定点で加点・減点されます。市の優良建設工事業者表彰を受けた者には30点が加わります。

工事成績評定の平均点による加減点(受付ページの記載)
平均評定点点数
95点以上+70点
90点以上95点未満+60点
85点以上90点未満+50点
80点以上85点未満+40点
75点以上80点未満+30点
70点以上75点未満+10点
65点以上70点未満0点
60点以上65点未満-10点
60点未満-30点

資格停止措置(市分)を前年に受けた場合は、1月以内で1件につきマイナス10点から、6月超で1件につきマイナス50点まで減点されます。地域貢献は、前年に市と除雪業務、排雪業務、スクリーン清掃業務、河川敷公園の施設撤去及び復旧作業のいずれかの契約を結んだ場合に10点で、土木一式工事と舗装工事だけが評価の対象です(要領 第5条第2項)。工事成績評定と地域貢献は、業種別に評価されます。

令和8年1月1日の改正では、SDGsの項目とワークダイバーシティの項目が新設され、ISOの基準が「ISO9000シリーズ」から「ISO9001」に改められました。加点の基準日は「前年12月31日現在」などと項目ごとに決まっているため、取得や登録の時期は申請の前に確かめます。経審の評点の仕組みはP点と入札ランクの関係、自社のP点からの目安は入札ランク目安ツールで確かめられます。

主観点数評価名簿の作成と有効期限

主観点数の評価の名簿(主観点数評価名簿)は、毎年度4月1日現在で作成され、その日から使い始めます。有効期限は、次の名簿が作成される日の前日までです(要領 第6条)。名簿は、帳票による閲覧と市のホームページへの掲示で公表されます(第7条)。令和8年1月1日から適用された新基準は、令和8年4月1日から名簿に反映されると、市は案内しています。

この流れでは、前年の状況を評価して、翌年度の名簿に反映することになります。ISOの認証やSDGsパートナーの登録は「前年12月31日現在」の状況を見るため、その日より後に取得したものは、評価の基準日に間に合いません。

この記事で確認できなかった点

  • 客観点数と主観点数を合わせて、どの点数でどの等級・ランクになるかの区分。確認した市のページには、この区分の表が見つかりませんでした。
  • 令和9年度分の主観的事項審査の受付日程。
  • 上下水道事業部の建設工事の主観的事項審査の受付。市の上下水道事業部には別のページがあり、この記事では契約課のページだけを確認しています。

確認した一次資料

申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 岐阜市は、経審の総合評定値(客観点数)に、市独自の主観点数を加えて業者を順位付けしている。
  2. 主観点数は毎年1月に市へ申請する。令和8年度は1月5日から1月30日で終了し、令和9年度の日程は確認できていない。
  3. 申請に基づく項目はISO・SDGs・環境配慮・雇用関係など。工事成績評定は平均点で+70点から-30点まで、申請なしでも評価される。
  4. 主観点数評価名簿は毎年度4月1日現在で作成され、次の名簿の前日まで有効。

県の制度は岐阜県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方、ほかの自治体との並びは地域別の入札参加資格と経審の一覧で確認できます。

よくある質問

岐阜市の工事の入札参加資格で、経審の結果はどう使われますか?
市は、業者の順位付けの基準として、経営事項審査総合評定値(客観点数)に、市独自の主観的評価(主観点数)を加えて活用していると案内しています。
岐阜市の主観的事項審査の申請は、いつ受け付けますか?
令和8年度分は、令和8年1月5日から1月30日の午後3時必着で、受付は終了しています。令和9年度分の日程は、確認した範囲では市のページに載っていないため、市の案内で確かめます。
岐阜市の主観点数で、工事成績評定はどう評価されますか?
前年1月1日から12月31日の平均評定点で、95点以上は+70点、65点以上70点未満は0点、60点未満は-30点と加減点されます。申請の有無にかかわらず評価されます。市の優良建設工事業者表彰を受けた者には30点が加わります。
岐阜市の主観点数のISO認証は、何点ですか?
前年12月31日現在、ISO9001の認証取得で20点、ISO14001の認証取得で10点です。令和8年1月の改正で、基準が「ISO9000シリーズ」から「ISO9001」に改められました。
岐阜市の主観点数評価名簿は、いつ作られますか?
毎年度4月1日現在で作成され、その日から使い始めます。有効期限は、次の名簿が作成される日の前日までです。

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