文京区の入札参加資格|指名制限件数(区内5件・区外2件)・総合評価の配点(価格点21点)
東京都文京区の工事の入札を、区の公式ページと要綱から整理します。入札方法が変わる予定価格と、指名される件数の上限がわかります。予定価格2,500万円以上が対象の総合評価方式の配点も確認できます。
文京区の競争入札文京区の工事は、予定価格が1,000万円を超える建築・土木工事から、希望した業者の中で指名する「希望型指名競争入札」になります。指名される件数には上限があり、区内業者は重複して5件まで、区外業者は2件までです。総合評価方式は、原則として予定価格2,500万円以上の工事から選ばれます。
2026年10月23日に確認した内容です。文京区「工事請負契約に係る入札・契約制度について」のページの更新日は2026年9月28日でした。最新の案内は文京区「工事請負契約に係る入札・契約制度について」でご確認ください。
予定価格ごとの入札方法
文京区は、工事請負契約の入札方法を予定価格で分けています。入札参加資格は、東京都内の自治体が共同で運営する「東京電子自治体共同運営 電子調達サービス」で取ります。
| 予定価格 | 入札方法 |
|---|---|
| 建築工事・土木工事で1,000万円を超え1億円未満 | 希望型指名競争入札 |
| 設備その他工事で500万円を超え1億円未満 | 希望型指名競争入札 |
| 1億円以上 | 制限付き一般競争入札 |
共同企業体(JV)に発注する大規模工事の対象金額は、令和8年10月1日から引き上げられました。変更後は、建設工事が7億3千万円以上、土木工事が4億2千万円以上、設備工事が2億7千万円以上です。変更前は、それぞれ5億円以上、3億円以上、2億円以上でした。変更後の金額は、令和8年10月1日以後に工事件名や概要を公表する工事から適用されます。
指名制限件数
文京区は、特定の業者に発注が偏らないように、指名制限をかけています。対象は、予定価格が200万円を超える総価契約の入札案件です。土木工事は、1,000万円以上の案件が対象です。単価契約の入札案件、見積競争、緊急工事などの随意契約は、対象から除かれます。
| 区分 | 重複して指名される件数の上限 |
|---|---|
| 区内業者 | 5件まで |
| 区外業者 | 2件まで |
令和7年2月1日から、土木工事について、区内業者の工事の指名制限件数が引き上げられました。引き上げ後の件数は、区の「工事請負契約における指名制限件数の一部改正について」で確認できます。令和8年7月1日の文京区契約事務規則の改正で、対象工事の予定価格も変わっています。
総合評価方式の対象と配点
文京区は、価格に加えて施工能力と地域・社会貢献を見る「施工能力等審査型総合評価落札方式」を、平成24年4月から試行しています。区が採用している型は「特別簡易型」で、技術的な工夫の余地が小さい一般的な工事が対象です。対象は原則として予定価格2,500万円以上の工事で、制限付き一般競争入札または希望型指名競争入札として行います。
| 区分 | 項目 | 配点 |
|---|---|---|
| 価格点 | 70×(1−入札価格÷予定価格)。入札価格が予定価格の7割を下回るときは、7割として計算する | 最高21点 |
| 施工能力等評価点(満点29点) | 工事成績評価点 | 最高16点 |
| 配置予定技術者の資格点 | 最高3点 | |
| 配置予定技術者の実績点 | 最高3点 | |
| 地域・社会貢献評価点 | 最高7点 |
予定価格の範囲内で入札した者のうち、評価値が最も高い者が落札者になり、同点ならくじで決めます。工事の公表の日が属する年度とその前3年度の間に完了した工事のうち、最も直近の工事成績点が60点未満の者は、入札に参加できません。
工事成績評価点は、直近3件の工事成績点の平均で決まります。完了した工事が2件ならその平均、1件ならその点数、ない場合は60点として扱います。平均が60点以上62.5点未満なら1点、75点以上77.5点未満なら8点、85点以上なら16点です。
配置予定技術者の資格点は、1級技術者が3点、2級技術者が2点、その他の技術者が1点です。実績点は、同じ工種の工事に監理技術者として関わると3点、主任技術者なら2点、担当技術者なら1点で、工事実績情報サービス(コリンズ)に登録されたデータから算定します。コリンズの仕組みはコリンズとはで説明しています。
| 評価区分 | 対象となる事業者 | 配点 |
|---|---|---|
| 地域への精通 | 入札参加資格で、本店または支店の所在地を文京区に登録している | 2点 |
| 安全・安心なまちづくり | 区と災害協定を結んでいる、またはその団体の構成員。または消防団協力事業所の認定を受けている | 1点 |
| 区内下請業者の積極的活用 | その工事の下請負者を、区内に本店がある事業者から選ぶ | 1点 |
| 品質及び環境への配慮 | ISO9001、ISO14001、エコステージ(ステージ2以上)、エコアクション21のいずれかの認証を取得している | 1点 |
| 雇用確保の取組 | 障害者雇用率2.0%以上の雇用、高年齢者雇用確保措置、協力雇用主制度の登録のいずれか | 1点 |
| ワーク・ライフ・バランスの推進等 | くるみんの認定、女性活躍推進法の認定、区の女性のエンパワーメント原則推進事業所の登録のいずれか | 1点 |
これらの点は、入札参加の申請時に出す資料で評価されます。1つの評価区分で複数の項目に当てはまっても、点になるのは1つ分です。提出後は、記載内容も配置予定技術者も原則として変えられません。
最低制限価格と低入札価格調査の対象
ダンピングを防ぐため、文京区は2つの制度を設けています。どちらも、令和6年4月1日以降の設定範囲は、予定価格の10分の9.2から10分の7.5までです。
| 制度 | 対象 |
|---|---|
| 最低制限価格制度 | 予定価格が200万円を超え5,000万円未満の建設工事の請負契約 |
| 低入札価格調査制度 | 予定価格が5,000万円以上の建設工事。および、200万円を超え5,000万円未満で総合評価落札方式で入札するもの |
最低制限価格制度は、平成27年10月1日から導入されています。対象範囲は、令和8年7月1日施行の文京区契約事務規則の改正で変わりました。
小規模事業者登録制度
電子調達サービスを使っていない区内の事業者向けに、小規模で簡易な工事や物品購入などを受注できる「小規模事業者登録制度」があります。競争入札参加資格を持つ事業者は登録できません。区は、各課の小額の契約で区内の小規模事業者への発注に努めますが、発注を保証する制度ではありません。
登録できるのは、区内に本店または支店がある法人事業者、または区内に商業登記か住民登録がある個人事業者です。登録期間は2年単位で、令和7・8年度分の有効期間は令和7年4月1日から令和9年3月31日までです。毎月20日までに申請して登録されると、翌月1日から有効になります。
この記事で確認していない点
- 電子調達サービスの定期受付の日程と、資格の有効期限。
- 経審の点数が格付に使われる方法。
- 区内業者の認定の要件。
確認した一次資料
- 文京区「工事請負契約に係る入札・契約制度について」入札方法の金額、JV大規模工事の金額、指名制限(更新日 2026年9月28日、2026-10-23確認)
- 文京区「文京区施工能力等審査型総合評価落札方式の試行について」特別簡易型の説明、価格点・地域・社会貢献評価点の項目(2026-10-23確認)
- 文京区「文京区施工能力等審査型総合評価落札方式の実施に関する要綱」対象工事、評価の方法、各項目の配点、工事成績評価点の区分(2026-10-23確認)
- 文京区「最低制限価格制度について」対象範囲と設定範囲(更新日 2026年7月9日、2026-10-23確認)
- 文京区「低入札価格調査制度について」対象範囲と設定範囲(更新日 2026年7月17日、2026-10-23確認)
- 文京区「文京区小規模事業者の登録について」登録の要件、登録期間、受付(更新日 2026年7月15日、2026-10-23確認)
申請の可否や個別の判断は、文京区の最新の案内と審査結果が優先されます。
まとめ
- 建築・土木で予定価格1,000万円を超えると希望型指名競争入札、1億円以上は制限付き一般競争入札。指名制限は区内業者が重複5件、区外業者が2件まで。
- 総合評価方式は原則として予定価格2,500万円以上が対象。価格点は最高21点、施工能力等評価点は満点29点で、そのうち地域・社会貢献評価点が最高7点。
- 最低制限価格は200万円超5,000万円未満、低入札価格調査は5,000万円以上が対象。いずれも設定範囲は予定価格の10分の9.2から10分の7.5まで。
他の区との違いは、入札方法を予定価格で比べた記事と目黒区の入札参加資格で見られます。東京都の資格は東京都の入札参加資格、自治体を並べて探すときは自治体別の入札参加資格と経審の一覧をご覧ください。
よくある質問
- 文京区の工事は、いくらから希望型指名競争入札になりますか?
- 建築工事・土木工事は予定価格が1,000万円を超え1億円未満、設備その他工事は500万円を超え1億円未満が希望型指名競争入札の対象です。予定価格が1億円以上の工事は、制限付き一般競争入札になります。
- 文京区の指名制限件数は、何件までですか?
- 対象は予定価格が200万円を超える総価契約の入札案件で、土木工事は1,000万円以上です。区内業者は重複して5件まで、区外業者は重複して2件までです。令和7年2月1日から、土木工事の区内業者の件数が引き上げられています。
- 文京区の総合評価方式は、どんな工事が対象で、配点はどうなっていますか?
- 原則として予定価格2,500万円以上の工事が対象です。評価値は50点満点で、価格点が最高21点、施工能力等評価点が満点29点です。内訳は工事成績評価点16点、技術者の資格点3点、実績点3点、地域・社会貢献評価点7点です。
- 文京区の総合評価方式で、入札に参加できない場合はありますか?
- あります。工事の公表の日が属する年度とその前3年度に完了した工事のうち、最も直近の工事成績点が60点未満の場合は、入札に参加できません。
- 文京区の最低制限価格と低入札価格調査は、どんな工事が対象ですか?
- 最低制限価格は予定価格が200万円を超え5,000万円未満の建設工事、低入札価格調査は5,000万円以上の建設工事と、200万円を超え5,000万円未満で総合評価落札方式のものが対象です。設定範囲は予定価格の10分の9.2から10分の7.5までです。
公開日: 2026-10-23
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