自治体・機関ごとの入札参加資格(財務省)

財務省の建設工事の入札参加資格|令和7・8年度の随時申請・財務局ごとの提出場所・等級と予定価格

財務省関係機関(財務本省、財務(支)局、税関、国税庁、国税局)の建設工事の競争参加資格について、令和7・8年度の公示と関東財務局の案内ページから整理します。随時申請の方法、提出書類、競争に参加できない者、総合評定値(P点)による等級と予定価格、資格の有効範囲と有効期間、再認定の公示を説明します。

財務省関係機関の公示で確認
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

財務省関係機関の建設工事の資格は、財務(支)局ごとに付与されます。関東財務局に申請して得た資格は、関東地区の財務省関係機関だけで有効です。令和7・8年度の定期申請は終わっていて、いまは郵送による随時受付です。資格の有効期間は、等級を付与された日から令和9年3月31日までです。

令和9・10年度の入力欄は財務省の入札参加資格申請(申請希望部局の選び方と管轄地域)の記事で説明しています。この記事は、現在の令和7・8年度の資格を取る、または広げる人のために、公示の内容をまとめます。

定期申請の終了と随時申請の方法

関東財務局のページによると、令和7・8年度の定期受付は令和7年1月15日で終了しました。いまの申請は随時受付です。

令和7・8年度の申請の時期と方法
区分期間方法
定期申請令和6年12月2日から令和7年1月15日までインターネット。国土交通省の建設工事の受付サイトへ申請用データを送信する
随時申請令和7年1月16日から令和9年3月31日まで(関東財務局のページ)郵送。持参は原則廃止

公示によると、随時の申請は、申請者の本店所在地の区分に応じた提出場所へ、原則として郵送で出します。令和7年4月1日以降の入札に間に合わない場合もあるので注意する、とも書かれています。

公示は、定期申請を郵送で出せる場合も定めています。経常建設共同企業体として申請する場合や、事業協同組合で特例計算を希望する場合などです。この場合は書留郵便で、当日消印有効でした。

提出場所と資格の有効範囲

財務省の資格は、全国で1つではなく、財務(支)局の単位で付与されます。公示は、申請書を出した財務(支)局が管轄する地域の財務省関係機関に対して有効、としています。

公示が示す本店所在地ごとの提出先(別記)
地区本店所在地提出先
北海道北海道北海道財務局
東北青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県東北財務局
関東茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、新潟県、山梨県、長野県関東財務局
関東千葉県千葉財務事務所
関東東京都東京財務事務所
関東神奈川県横浜財務事務所
北陸富山県、石川県、福井県北陸財務局
東海岐阜県、静岡県、愛知県、三重県東海財務局
近畿滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県近畿財務局
中国鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県中国財務局
四国徳島県、香川県、愛媛県、高知県四国財務局
北九州福岡県、佐賀県、長崎県福岡財務支局
南九州熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県九州財務局

関東財務局のページは、関東地区の有効範囲を「財務本省、関東財務局、東京税関、横浜税関、国税庁、関東信越国税局、東京国税局」と示しています。関東地区以外の財務省関係機関の競争に参加したい場合は、それぞれの地区の財務(支)局へ別に申請します。

公示には、簡単にできる方法もあります。一の地区に申請書類を出した人が、他の地区でも資格を得たいときは、申請書類の提出に代えて、「一般競争(指名競争)参加資格者名簿登録申請書」と「等級決定通知書」の写しを出せばよいとされています。

建設工事の提出書類

公示が、郵送による申請の添付書類として挙げている建設工事の書類は、次のとおりです。

建設工事の添付書類
書類補足
総合評定値通知書の写し雇用保険、健康保険、厚生年金保険の加入状況がいずれも「加入」または「適用除外」のものに限る
工事経歴書すべての申請者
営業所一覧表すべての申請者
納税証明書(その3、その3の2、その3の3)またはその写し国税通則法施行規則の別紙第9号書式
建設共同企業体協定書の写し経常建設共同企業体による場合
適格組合証明書の写し官公需適格組合による場合

総合評定値通知書で保険が「未加入」だったあとに「加入」または「適用除外」になった場合は、そのことを証明する書類も出します。グループ経営事項審査や持株会社化経営事項審査の結果による場合、合併で新しく設立された会社の場合にも、別の書類が決まっています。通知書の種類は経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書の見方の記事で確認できます。

競争に参加できない者

公示が挙げている、競争に参加できない者のうち、建設工事に関わる主なものは次のとおりです。

  • 予算決算及び会計令第70条に該当する者
  • 契約の履行で故意に工事を粗雑にした者、公正な競争を妨げた者、正当な理由なく契約を履行しなかった者などで、その事実から2年を経過していない者
  • 申請書や添付書類の重要な事項に虚偽の記載をした者、または重要な事実を記載しなかった者で、その事実から2年を経過していない者
  • 建設業法第3条の許可と、同法第27条の23第2項の経営事項審査を受けていない者

経営事項審査には、審査基準日の条件があります。随時の申請では、審査基準日が申請する日の1年7か月前の日より後のものに限ります。さらに、総合評定値通知書の雇用保険、健康保険、厚生年金保険の加入状況が、いずれも「加入」または「適用除外」である必要があります。

総合評定値による等級と予定価格

公示によると、競争に参加できる者の資格審査は、付与数値の合計点で行います。建設工事は、総合工事(土木一式工事、建築一式工事)とそれ以外で、等級の分け方が違います。

公示が定める等級区分(別記)
区分等級付与数値予定価格の範囲
総合建設工事A1,250以上7億2,000万円以上
B1,100以上1,250未満3億円以上7億2,000万円未満
C850以上1,100未満6,000万円以上3億円未満
D850未満6,000万円未満
総合建設工事以外の工事A900以上1,500万円以上
B700以上900未満500万円以上1,500万円未満
C700未満500万円未満

予定価格がこの範囲に当たる競争に参加するには、原則として、その等級に格付けされている必要があります。同じP点でも、区分によって等級が変わります。たとえばP点900点は、総合建設工事ではC、総合建設工事以外の工事ではAです。P点の計算の仕組みは経営事項審査のP点の計算の仕組みの記事で説明しています。

有効期間と再認定の公示

審査の結果は、「等級決定通知書」で郵送により通知されます。資格の有効期間は、資格を付与された日から令和9年3月31日までです。公示は、令和8年度中に令和9・10年度の資格審査の公示を予定している、としています。

経営事項審査の審査基準の改正に伴う「再認定に関する公示」が、令和8年7月1日付で出ています。改正前の基準の総合評定値通知書で資格を得ている人が、改正後の基準の通知書で再認定を申請できる、という内容です。受付は令和8年7月1日から令和8年12月21日まで、提出書類は改正後の総合評定値通知書の写しと工事経歴書などです。再審査との違いは経審の再審査と競争参加資格の再認定の違いの記事にまとめています。

確認した一次資料

まとめ

  1. 令和7・8年度の定期申請は終了。いまは郵送による随時受付で、持参は原則廃止。
  2. 資格は財務(支)局ごとに付与され、その管轄地域の財務省関係機関で有効。
  3. 他の地区でも資格を得るときは、名簿登録申請書と等級決定通知書の写しで足りる。
  4. 等級は付与数値(P点)で決まり、総合建設工事とそれ以外で基準が違う。
  5. 資格は令和9年3月31日まで有効。審査基準の改正に伴う再認定の公示も出ている。

受付期間や提出書類は変わることがあるため、最新の公示で確認してください。次に知りたいことは、次の2本で確認できます。

手元の数字からP点を試算するなら経審P点シミュレーターが使えます。評点は概算で、正式な評点は審査結果が優先されます。

よくある質問

財務省の建設工事の随時申請は、インターネットでできますか?
公示では、随時の申請は原則として郵送で受け付けます。関東財務局のページは、郵送による申請とし、持参は原則廃止としています。受付期間は令和9年3月31日までです。
財務省の資格は、全国の財務省関係機関で使えますか?
使えません。資格は財務(支)局の単位で付与され、申請書を出した財務(支)局が管轄する地域の財務省関係機関に対して有効です。他の地区でも資格を得るには、その地区へ別に手続きをします。
ほかの地区の財務局でも資格を得るには、もう一度すべて申請しますか?
公示によると、一の地区に申請書類を出した人は、申請書類の提出に代えて、一般競争(指名競争)参加資格者名簿登録申請書と等級決定通知書の写しを出せば足ります。
財務省の建設工事の等級は、どう決まりますか?
付与数値の合計点で決まります。総合建設工事は1,250以上がA、それ以外の工事は900以上がAなど、区分ごとに基準が違います。予定価格の範囲にも等級が対応します。
財務省の建設工事の資格は、いつまで有効ですか?
資格を付与された日から令和9年3月31日までです。公示は、令和8年度中に令和9・10年度の資格審査の公示を予定している、としています。

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