鈴鹿市の工事の等級格付と経審|土木一式A1は等級別評点950点以上
三重県鈴鹿市の建設工事で、経審の総合評定値に工事成績と資格停止の加減点を足した「等級別評点」が、土木一式・建築一式・舗装の格付にどう使われるかを、令和8年度の格付発注基準から整理します。
鈴鹿市 令和8年度 建設業者格付と発注基準鈴鹿市は、土木一式・建築一式・舗装の3業種で、経審の総合評定値(客観点数)に工事成績と技術者数(主観点数)を合わせて業者を格付します。令和8年度の格付は、令和8年6月1日以降に公告する入札から適用されます。
この記事は、鈴鹿市技術監理契約課が公開している「令和8年度建設業者格付及び建設工事発注基準」のページと「鈴鹿市建設業者格付発注基準について」のPDFを原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。
格付の方法(等級別評点の作り方)
市の資料には、格付の方法として「経営事項審査の総合評定値(客観点数)、工事成績評点及び技術者数(主観点数)を用いて格付しています」とあります。等級別評点は、経審の総合評定値に工事成績の加点・減点を足したものです。
工事成績の対象は、鈴鹿市が発注した工事のうち、対象期間に完成・検査引き渡しをした設計金額200万円を超える工事です。令和8年度の対象期間は、令和5年4月1日から令和8年3月31日です。種別ごとの平均点(小数点以下切り捨て)を、次の表に当てはめて加減します。
| 工事成績の平均点 | 加減点 |
|---|---|
| 95点以上100点未満 | +50 |
| 90点以上95点未満 | +40 |
| 85点以上90点未満 | +30 |
| 80点以上85点未満 | +20 |
| 75点以上80点未満 | +10 |
| 70点以上75点未満 | +5 |
| 65点以上70点未満 | 0 |
| 60点以上65点未満 | -5 |
| 55点以上60点未満 | -10 |
| 50点以上55点未満 | -15 |
| 50点未満 | -20 |
資格(指名)停止を受けた月数がある場合は、月数を5倍した点数を引きます。対象期間は工事成績と同じです。
P点そのものの計算はP点の計算の仕組みで整理しています。
等級ごとの評点の基準
市内に本店がある業者は、土木一式をA1・A2・B・C・Dの5区分(Aだけ2つに分かれます)、建築一式と舗装をA・B・Cの3等級に格付します。市外に本店があり市内に支店がある業者は、土木一式、建築一式、舗装のいずれもA・Bの2等級です。
| 業種 | 等級 | 等級別評点 | 業者数 |
|---|---|---|---|
| 土木一式 | A1 | 950点以上 | 17 |
| A2 | 900点以上950点未満 | 8 | |
| B | 730点以上900点未満 | 26 | |
| C | 650点以上730点未満 | 36 | |
| D | 650点未満 | 56 | |
| 建築一式 | A | 800点以上 | 13 |
| B | 670点以上800点未満 | 16 | |
| C | 670点未満 | 21 | |
| 舗装 | A | 800点以上 | 28 |
| B | 680点以上800点未満 | 28 | |
| C | 680点未満 | 66 |
市内に支店がある業者のA等級の基準は、土木一式が1,000点以上、建築一式が860点以上、舗装が1,080点以上です。
評点どおりに等級が決まらない場合があります。市の資料には、次の要件が書かれています。
- 特定建設業の許可を受けていない業者は、最上位等級に格付されません。
- 市が定めた技術者数と技術者の実績を満たさない場合は、評点に応じた格付になりません。
- 前回の格付より2等級上には格付されません。
- 前1年間に資格停止措置を受けた業者は、前回の等級より上位には格付されません。2回以上受けた業者は、1等級下位になります。
- 名簿の随時受付で格付された業者は、最下位の等級になります。
新規の格付も最下位等級からです。市内にある支店の業者すべてが格付されるわけではなく、新規に支店業者を格付するには、等級別評点が市内本店のA等級の範囲に入っているなどの基準があります。入札ランク目安ツールは目安であり、鈴鹿市の格付を決めるものではありません。
等級ごとの発注基準(設計金額)
格付された等級によって、参加できる工事の設計金額が決まります。設計金額は消費税・地方消費税を含む額です。200万円以下の工事は、全等級の業者が選定の対象です。
| 業種 | 等級 | 設計金額 |
|---|---|---|
| 土木一式 | A1 | 3,000万円以上(支店Aは3億円以上) |
| A2 | 2,000万円以上1億5,000万円未満 | |
| B | 500万円以上3,000万円未満 | |
| C | 200万円を超え1,000万円未満 | |
| D | 200万円を超え500万円未満 | |
| 建築一式 | A | 1,500万円以上(支店Aは1億5,000万円以上) |
| B | 300万円以上4,000万円未満 | |
| C | 200万円を超え1,500万円未満 | |
| 舗装 | A | 500万円以上(支店Aは3,000万円以上) |
| B | 300万円以上1,500万円未満 | |
| C | 200万円を超え500万円未満 |
土木一式は、設計金額が2,000万円以上1億5,000万円未満の工事で、A1とA2の両方が参加できます。1億5,000万円以上の工事に参加できるのはA1だけです。
市の入札監視委員会の会議録(令和6年度第1回)では、A1とA2に分けた理由を、大きな工事の実績を積んで国や県の工事を受注してほしいという考えと説明しています。同じ会議録は、経審の点数を基準にするのは他の自治体と同じでも、工事成績などの加点と、何点以上をどの等級にするかの線引きは自治体ごとに違い、同じ点数でも等級が異なる場合があると説明しています。
格付の時期と提出書類
令和8年度の格付は、令和8年6月1日に公開されました。その後は、7月1日、11月1日、3月1日に随時格付が行われます。格付の審査基準日は、名簿に登載する日の前月1日です。
市内に本店等がある業者が格付を希望するときは、「格付・入札参加資格確認用技術者調書」を出します。令和8年度の提出期間は4月3日から4月14日で、メール、市のウェブサイトの提出フォーム、郵送、持参のいずれかで出せました。基準日は令和8年4月1日です。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 技術者調書 | 基準日に雇用されている技術者を記載。押印は不要 |
| 資格を確認できる書類の写し | 国家資格者証、国土交通大臣の認定証など |
| 常勤であることを示す書類の写し | 監理技術資格者証、健康保険・厚生年金の標準報酬決定通知書、雇用保険の資格取得等確認通知書、住民税の特別徴収税額通知書のいずれか1点 |
常勤とは、基準日に3か月以上継続して雇用され、社会保険に適正に加入している人を指します。上の4点が出せない場合は、賃金台帳または所得税源泉徴収簿と、出勤簿の2点を出します。
格付の有効期間は、格付を施行した日から、次回の格付を施行する日の前日までです。経審の結果通知書の有効期間と審査基準日の関係は経審の有効期間と逆算で確認できます。三重県の共同受付は三重県の入札参加資格と経審を参照してください。
この記事で確認できなかった点
- 市が定める技術者数と技術者の実績の具体的な基準(運用基準に別に書かれている)。
- 令和9年度以降の提出期間と基準日。
- 入札ごとの参加条件(案件ごとの公告で決まる)。
確認した一次資料
- 鈴鹿市「令和8年度建設業者格付及び建設工事発注基準について(令和8年6月1日)」適用開始日、随時格付の時期、審査基準日(2026-10-17確認。更新日2026年6月4日)
- 鈴鹿市「鈴鹿市建設業者格付発注基準について(お知らせ)」PDF等級別評点の基準、工事成績の加減点、等級ごとの設計金額(2026-10-17確認)
- 鈴鹿市「令和8年度 格付・入札参加資格確認用技術者調書の提出について」PDF提出期間、基準日、提出書類(2026-10-17確認)
- 鈴鹿市「令和6年度第1回鈴鹿市入札監視委員会 会議録概要」PDFA1・A2を分けた理由と、自治体ごとに格付の線引きが違うという説明(2026-10-17確認)
この記事は、鈴鹿市の公表資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。
まとめ
- 鈴鹿市の格付は、経審の総合評定値に工事成績と資格停止の加減点を足した等級別評点で決まる。対象は土木一式・建築一式・舗装。
- 市内本店の土木一式は、A1が950点以上、A2が900点以上950点未満、Bが730点以上。建築一式のAは800点以上、舗装のAも800点以上。
- 土木一式のA1は設計金額3,000万円以上、1億5,000万円以上の工事に参加できるのはA1だけ。
- 令和8年度の格付は6月1日適用で、随時格付は7月・11月・3月。次回の提出期間は市のページで確認する。
よくある質問
- 鈴鹿市の格付は、何の点数で決まりますか?
- 経営事項審査の総合評定値に、鈴鹿市が発注した工事の成績の加減点を足し、資格停止を受けた月数の5倍を引いた等級別評点で決まります。対象は土木一式、建築一式、舗装です。
- 鈴鹿市の土木一式でA1になる評点は何点ですか?
- 市内本店の業者は、等級別評点が950点以上でA1、900点以上950点未満でA2です。特定建設業の許可がない業者は、最上位等級に格付されません。
- 鈴鹿市の工事成績は、評点にどれくらい影響しますか?
- 平均点が95点以上100点未満なら+50点、65点以上70点未満なら0点、50点未満なら-20点です。対象は設計金額が200万円を超える工事で、令和8年度は令和5年4月1日から令和8年3月31日に完成した分です。
- 鈴鹿市の土木一式A1は、いくらの工事に参加できますか?
- 設計金額3,000万円以上の工事です。1億5,000万円以上の工事に参加できるのはA1だけで、2,000万円以上1億5,000万円未満はA1とA2の両方が参加できます。
- 鈴鹿市の格付は、いつ見直されますか?
- 令和8年度の格付は6月1日に公開され、7月1日、11月1日、3月1日に随時格付が行われます。審査基準日は、名簿に登載する日の前月1日です。
- 鈴鹿市で格付を希望するときに出す書類は何ですか?
- 格付・入札参加資格確認用技術者調書、技術者の資格を確認できる書類の写し、常勤であることを示す書類の写しです。令和8年度の提出期間は4月3日から4月14日でした。
公開日: 2026-10-17
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