受審後の実務

高崎市の入札参加資格と経審|土木一式のA等級は総合数値880点超・主観点は14項目

群馬県高崎市の建設工事の等級は、経審の総合評定値(P点)に主観点を足した「総合数値」と、平均完工高などで決まります。令和8年度の基準表と主観点14項目を、市の資料から整理します。

高崎市 令和8年度の等級及び等級区分・主観項目(建設工事)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

高崎市の等級は、経審の総合評定値(P)に主観点を加えた総合数値で決まります。ただし、総合数値が基準を上回っていても、経審の結果通知書の平均完工高が基準に届かなければ、下位の等級になります。

この記事は、高崎市の「等級及び等級区分並びに主観点項目について」のページとその添付資料、「令和8・9年度 建設工事入札参加資格申請の手引き(定期申請)」を原文で確認し、経審の点数と等級の関係を整理します。申請の流れや提出書類は高崎市の建設工事の入札参加資格(随時申請)で説明しています。

総合数値と審査基準日

市のページは、総合数値を「経営事項審査結果通知書の総合評定値(P)に、主観項目に基づき主観点を加点した数値」と説明しています。令和8年度の審査基準日は令和8年1月1日で、有効な通知が複数あるときは最新のものを使います。

申請できるのは、令和8年1月1日と申請日の両方の時点で、建設業法第27条の29第1項の総合評定値の通知を受けている業者です。通知を受けていない業種は、申請できません。

高崎市の等級は、総合数値の点数だけでなく、平均完工高の基準でも決まります。平均完工高の数え方は2年平均と3年平均の選び方で確認できます。

業種別の等級の基準

基準表は、土木、建築、電気、管、舗装、水道施設の6業種に定められています。A等級は、対象業種の特定建設業の許可を持っていることが前提で、1級技術者と監理技術者の人数も求められます。

等級及び等級区分の基準(総合数値と平均完工高)
業種A等級B等級C等級
土木工事880点超・平均完工高1億円以上730点超880点以下・4千万円以上730点以下・4千万円未満
建築工事870点超・平均完工高1億円以上730点超870点以下・5千万円以上730点以下・5千万円未満
電気工事840点超・平均完工高1億円以上720点超840点以下・3千万円以上720点以下・3千万円未満
管工事840点超・平均完工高1億円以上720点超840点以下・3千万円以上720点以下・3千万円未満
舗装工事770点超・平均完工高2千万円以上690点超770点以下・5百万円以上690点以下・5百万円未満

A等級に必要な人数は、土木が1級技術者5人以上と監理技術者3人以上、建築が1級技術者3人以上と監理技術者2人以上です。電気と管は1級技術者2人以上と監理技術者2人以上、舗装は1級技術者3人以上と監理技術者2人以上です。

水道施設工事の等級の区分は、高崎市水道局の指定給水装置工事事業者に対して行われます。A等級は総合数値780点超・平均完工高1千8百万円以上・給水装置工事主任技術者3人以上、B等級は630点超780点以下・8百万円以上・同2人以上、C等級は630点以下・8百万円未満・同1人以上です。

基準表の点数には、「超」と「以下」の区切りが使われています。たとえば土木工事の総合数値がちょうど880点なら、A等級ではなくB等級の範囲です。

主観点の14項目

令和8年度の「主観項目及び主観点」は、次の14項目です。対象業種に関する項目は、業種ごとに数えます。

主観項目と主観点(令和8年度)
項目主観点
1 令和6年度の建設工事の種類別工事評定(成績の平均値による)85点以上50点、80点以上85点未満40点、75点以上80点未満30点、70点以上75点未満20点。60点以上65点未満が1件以上3件未満は-10点、60点未満が1件以上、または60点以上65点未満が3件以上は-20点
2 令和6年度の本市等の発注工事の受注状況受注件数が平均以上5点・平均未満3点、受注金額が平均以上5点・平均未満3点
3 身障者雇用状況法定雇用率の達成、または障害者を1人以上雇用で10点
4 自立更生支援活動の実施状況協力雇用主として登録5点、2か年に3か月以上雇用5点
5 指名停止措置・文書による注意-5点から-20点(死亡事故にかかる場合は-20点)
6 施工中の安全管理不足による事故の発生状況-10点または-20点
7 本市との災害防災協定の締結締結している組合等の加入者は15点(1社15点が限度)
8 令和6年度の災害応急対策業務の出動回数平均以上15点、1回以上平均未満10点
9 優秀技術者(令和6年度竣工)工事成績評点80点以上が1件以上で10点(1社10点が限度)
10 除雪作業委託業者15点
11 令和6年度の除雪年間出動回数平均以上10点、1回以上平均未満5点(委託業者以外は点数が半分)
12 令和5・6年度の地域貢献2年間継続10点、1年間5点
13 消防団員登録状況1名5点、複数名10点
14 暴力団排除への取組み不当要求防止責任者の選任届出と講習の受講で10点

主観点には、加点だけでなく減点もあります。指名停止や工事現場での事故があると、総合数値が下がり、等級にも響きます。経審の点数の内訳はP点の計算の仕組みで説明しています。

水道施設工事は、10・11の除雪の項目を「除雪作業委託業者もしくは修繕待機業務委託業者」「除雪年間出動回数もしくは緊急修繕出動回数」として扱います。ただし、重複して加点されることはありません。

市内業者の範囲

手引きでは、市内業者は次のいずれかに当てはまる業者です。市内業者は、基準日時点の市内の本店・営業所の技術者を明らかにする書類などを、独自の添付書類として出します。

  • 高崎市内に本店を有している。
  • 高崎市外に本店があり、市内の営業所に技術者を50人以上配置している。

入札ランク目安ツールの結果は目安で、高崎市の等級を決めるものではありません。

受付と有効期間

令和8・9年度の定期申請の受付は、令和8年1月7日から1月30日まで(土・日・祝日を除く)で、ぐんま電子入札共同システムの競争入札参加資格申請受付システムから申請しました。資格の有効期間は、令和8年4月1日から令和10年3月31日までです。

申請の単位は法人で、建設工事は5業種以内で選びます。6業種以上申請したときは、基準日で有効な最新の経審の総合評定値(P点)、年間平均完工高の順で、上位5業種が認定されます。

確認した一次資料

この記事は、高崎市の公表資料を整理したものです。等級の判定や申請の可否は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 総合数値は、経審の総合評定値(P)に主観点を足した数値。令和8年度の審査基準日は令和8年1月1日。
  2. 土木工事は、A等級が880点超・平均完工高1億円以上、B等級が730点超880点以下・4千万円以上。A等級は特定建設業の許可と技術者の人数も必要。
  3. 平均完工高が基準に届かなければ、総合数値が高くても下位の等級になる。
  4. 主観点は14項目で、工事成績の最大50点のほか、災害協定15点、除雪委託15点などがある。指名停止や事故は減点。
  5. 令和8・9年度の資格は、令和8年4月1日から令和10年3月31日まで。

よくある質問

高崎市の総合数値とは何ですか?
経営事項審査結果通知書の総合評定値(P)に、主観項目に基づく主観点を加えた数値です。令和8年度の審査基準日は令和8年1月1日で、有効な通知が複数あるときは最新のものを使います。
高崎市の土木工事でA等級になる条件は何ですか?
対象業種の特定建設業の許可があり、総合数値が880点超、経営事項審査結果通知書の平均完工高が1億円以上であることです。あわせて、1級技術者5人以上と監理技術者3人以上が求められます。
総合数値が高ければ、平均完工高が低くても上位の等級になりますか?
なりません。市のページは、総合数値が基準を上回っていても、経営事項審査結果通知書の平均完工高が基準値に満たない場合は下位の等級になると説明しています。
高崎市の主観点で、最も配点が大きい項目は何ですか?
令和6年度の建設工事の種類別工事評定で、成績の平均値が85点以上なら50点です。成績が悪いと減点もあり、60点未満の工事が1件でもあれば-20点です。
高崎市の令和8・9年度の資格は、いつまで有効ですか?
令和8年4月1日から令和10年3月31日までです。定期申請の受付は、令和8年1月7日から1月30日まで(土・日・祝日を除く)でした。
高崎市の市内業者には、市外に本店がある業者も含まれますか?
含まれる場合があります。手引きでは、高崎市内に本店を有している業者のほか、市外に本店があり、市内の営業所に技術者を50人以上配置している業者が市内業者です。

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