受審後の実務

境港市の令和9・10年度入札参加資格|建設工事の受付回・経審の審査基準日・TCASでの申請

鳥取県境港市の令和9・10年度の入札参加資格について、年6回の受付と認定期間、受付回ごとに決まる経営事項審査の審査基準日の範囲、鳥取県の共同受付システム(TCAS)への切り替え、市内業者と市外業者の書類、市が独自に求める書類を、市の告示と提出要領から整理します。

境港市 入札参加資格(令和9・10年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

境港市の令和9・10年度の入札参加資格(建設工事)は、2026年10月1日から2027年1月31日までの第1回受付で申請すると、2027年4月1日から2029年3月31日まで認定されます。今回から、従来の境港市入札参加資格電子申請システムではなく、鳥取県の共同受付システム(TCAS)で申請します。経営事項審査は、受付回によって審査基準日の範囲が決まっています。この記事では、2026年9月1日付の境港市告示第57号と、市の提出要領から確認できる内容を整理します。

県の資格については鳥取県の入札参加資格ガイドも、同じTCASを使う倉吉市の入札参加資格ガイドも参照してください。

受付回と認定期間

境港市の受付回と認定期間(提出要領)
期回受付期間認定期間
第1期第1回2026年10月1日から2027年1月31日2027年4月1日から2029年3月31日
第2回2027年4月1日から4月30日2027年7月1日から2029年3月31日
第3回2027年7月1日から7月31日2027年10月1日から2029年3月31日
第2期第4回2027年10月1日から2028年1月31日2028年4月1日から2029年3月31日
第5回2028年4月1日から4月30日2028年7月1日から2029年3月31日
第6回2028年7月1日から7月31日2028年10月1日から2029年3月31日

受付期間は鳥取県の共同受付と同じで、期間外の随時受付はありません。認定期間の終わりは、どの回も2029年3月31日です。

経営事項審査の審査基準日と工事実績

告示は、希望する工種に応じた建設業許可を持ち、申請日までに経営事項審査(経審)を受けていることを要件にしています。このとき、経審の審査基準日が入る範囲が、受付回で次のように決まっています。

受付回と、認められる経審の審査基準日(告示第57号)
申請する受付回審査基準日の範囲
第1回から第3回(2026年10月から2027年7月)2025年10月1日から2026年9月30日
第4回から第6回(2027年10月から2028年7月)2026年10月1日から2027年9月30日

第1回で申請する場合は、決算日などから決まる審査基準日が2026年9月30日までの経審を受けていることが必要です。告示には、この範囲の経審を受けていない事業者が第3回または第6回で申請する場合と、合併・設立などの日を審査基準日とした経審の扱いも定められています。該当する場合は、告示の本文で確かめてください。

工事実績も要件です。直前の経審の審査基準日からさかのぼって2年間、または審査基準日から申請日までの間に、希望する工種の工事を完成し引き渡した実績が必要です。プレストレスト・コンクリート、鋼橋、しゅんせつ工事は、さかのぼる期間が5年間になります。

  • 営業を開始してから、申請日までに1年を経過していること
  • 国税(消費税及び地方消費税、法人税または所得税)と、市税など境港市に納める料金に未納がないこと
  • 労働者災害補償保険と雇用保険に加入義務がある場合は、保険関係が成立し、保険料の未納がないこと
  • 健康保険、厚生年金保険、雇用保険の届出の義務を履行していること
  • 役員等が境港市暴力団排除条例にいう暴力団や暴力団員でないこと

経審の結果通知書の項目と、審査基準日の考え方は経審の結果通知書の見方と経審の流れと費用を参照してください。

申請方法と切り替えの注意

申請は、TCASに申請事項を入力し、必要な資料を添付して行います。添付する資料はすべてPDFファイルにします。申請様式は、TCASからダウンロードします。

市の案内は、境港市独自の電子申請システムでは申請できないと書いています。提出要領には、令和9・10年度分からTCASを使い、従来の境港市入札参加資格電子申請システムでは受け付けないと書かれています。一方、令和7・8年度分の変更申請は、従来のシステムで行います。
  • 申請内容に変更が出たら、変更後に速やかにTCASで変更申請する(令和9・10年度分)
  • 質問は、ファクシミリまたはメールで、件名を「入札参加資格審査申請に関する質問(工事)」とし、会社名、担当者名、連絡先、質問事項を書く
  • 問い合わせ先は、境港市建設部管理課維持管理係(〒684-8501 鳥取県境港市上道町3000番地、電話 0859-47-1073)
  • 市内に支店や営業所を持つ事業者を認める「準市内業者」の認定申請は、令和9・10年度分を後日案内するとされている

市内業者と市外業者の書類

提出要領は、市内に主たる営業所がある市内業者と、市外に主たる営業所がある市外業者で、書類の一覧を分けています。県や他の県内自治体と共通の書類は、鳥取県の手続説明に従い、境港市だけが求める書類が別に示されています。

市内業者・市外業者のどちらの一覧にも、境港市独自の書類として次のものが載っています。書類ごとに、TCASの画面で入力するもの、該当者だけが出すものの区別があるため、提出要領の一覧表で確かめてください。

  • 職員調書(技術職員)〈様式第4号〉と、常勤性を確認する書類、資格を証明する書類
  • 職員調書(その他の職員)〈様式第5号〉と、常勤性を確認する書類
  • 会社業態調書〈様式第6号〉
  • 研修等の状況〈様式第7号〉と、受講等の実績を証する書面の写し
  • 市内業者の一覧では、登記簿謄本または登記事項証明書も市独自の書類

共通の書類としては、建設工事入札参加資格審査申請書〈様式第1号〉、入札参加資格希望表〈様式第2号〉、工事経歴書〈様式第3号〉、建設業許可通知書の写し、経営規模等評価結果通知書及び総合評定値通知書の写し、納税証明書(国税)などが挙がっています。市外業者は、これに加えて委任状も一覧に載っています。

市が独自に求める書類の作り方

提出要領は、市独自の書類の作り方を次のように定めています。

  • 技術職員の調書には、建設業法第7条第2号のイ、ロ、ハに当てはまる技術職員のうち、申請日の前日に在籍する人を入力する。技術職員以外は様式第5号に入力し、4号と5号で人を重複させない
  • 保有する資格は、等級の区分がある場合は上位の資格だけを3桁コードで入力する。技士補の資格もコードを入力する
  • 技術職員と、その他の職員の常勤性は、雇用保険被保険者資格取得等確認通知書や、健康保険・厚生年金保険標準報酬決定通知書などの写しで確認する。加入義務のない人は不要
  • 会社業態調書は、国土交通省に出す業態調書の写しでもよい。「監査役」「執行役員」は役員に当たらないため入力しない
  • 市税等の納付義務がある場合は、市税等照会の同意で「自治体が納付状況を確認」を選ぶ
  • 研修等の状況は、令和7年度・令和8年度の研修などの受講実績を入力し、実績がなくても「実績なし」と入力して出す

特殊工事(プレストレスト・コンクリートなど)の入札参加資格を申請する場合は、提出要領の12ページ以降と、告示の要件を確かめます。たとえばプレストレスト・コンクリートの特殊工事の要件には、鳥取県内に本社を置くことや、1級土木施工管理技士を鳥取県内の営業所に常に備えることなどが含まれます。

申請前に確認する順序

  1. 申請する受付回を決める。令和9年度の最初から参加するなら、2027年1月31日までの第1回にする。
  2. 自社の直前の経審の審査基準日が、その受付回の範囲に入っているかを確認する。
  3. 希望する工種の工事実績が、審査基準日からさかのぼって2年間(特定の工種は5年間)にあるかを確認する。
  4. 市内業者か市外業者かを確認し、提出要領の該当ページで書類の一覧を見る。
  5. 鳥取県の手続説明で共通書類を確認し、PDFにして用意する。
  6. TCASで申請する。令和7・8年度分の変更が必要な場合は、従来のシステムで行う。

確認した一次資料

申請の可否、提出書類、結果は、申請時点の境港市の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  • 受付は年6回。第1回は2026年10月1日から2027年1月31日で、2027年4月1日から2029年3月31日まで認定される。
  • 経審の審査基準日は、第1回から第3回で2025年10月1日から2026年9月30日、第4回から第6回で2026年10月1日から2027年9月30日の範囲にあることが必要。
  • 申請は鳥取県のTCASに切り替わり、従来の市の電子申請システムでは受け付けない。
  • 技術職員の調書、会社業態調書、研修等の状況など、市独自の書類は提出要領の定めに従って作る。

よくある質問

境港市の令和9・10年度の入札参加資格は、いつまでに申請しますか?
令和9年度の最初から参加する場合は、2026年10月1日から2027年1月31日までの第1回受付で申請します。認定は2027年4月1日から2029年3月31日までです。
境港市の申請は、これまでと同じ市のシステムで行いますか?
行いません。令和9・10年度分からは鳥取県の共同受付システム(TCAS)で申請します。従来の境港市入札参加資格電子申請システムでは受け付けないと、提出要領に書かれています。
境港市に申請するには、どの時期の経営事項審査が必要ですか?
第1回から第3回で申請する場合は、審査基準日が2025年10月1日から2026年9月30日の経営事項審査を受けている必要があります。第4回から第6回は、2026年10月1日から2027年9月30日です。
境港市で工事実績はどの期間が見られますか?
直前の経審の審査基準日からさかのぼって2年間、または審査基準日から申請日までの間の実績が対象です。プレストレスト・コンクリート、鋼橋、しゅんせつ工事は5年間です。
境港市の問い合わせ先と問い合わせ方法を教えてください。
境港市建設部管理課維持管理係です。質問はファクシミリまたはメールで、件名を「入札参加資格審査申請に関する質問(工事)」とし、会社名や連絡先を書きます。

P点から国交省・関東地方整備局の等級目安を確認(無料・登録不要):入札参加資格ランクの目安計算を使う

他の都道府県・政令指定都市のガイドを探す(地域別ガイド一覧)

事業者ご自身が入力する概算の試算です。申請の代行・作成支援や個別相談は行っていません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。算定方法・出典・免責