長岡市の入札参加資格と経審|総合評点に足す主観点7項目と申請できない条件
新潟県長岡市の建設工事で、経審の総合評定値に市独自の主観点を足して総合評点にする仕組みと、主観点7項目の配点、随時申請で申請できない条件、提出方法を、令和8・9年度の市の公表資料から整理します。
長岡市 令和8・9年度の入札参加資格(建設工事・随時申請)長岡市は、経営事項審査の総合評定値に、市独自の評価項目の得点(主観点)を加えて「総合評点」とします。令和8・9年度の随時申請では、災害協定の配点が15点から20点になり、建設キャリアアップシステムが新しい項目に加わりました。
この記事は、長岡市の「令和8・9年度 建設工事入札参加資格審査申請について」のページと、「建設工事入札参加資格審査申請書提出要領(随時申請)」を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。
経審に関わる申請できない条件
提出要領は、次のいずれかに当てはまる人は申請できないと定めています。経審に関わるのは、このうち次の3つです。
- 申請する建設工事について、経営事項審査を受けていない。
- 申請する建設工事について、総合評定値の通知を受けていない。
- 申請する建設工事について、経審の申請をする日の属する事業年度の開始の日の直前3年の各事業年度のどれにも完成工事高がない。
このほか、建設業の許可を受けて営業した期間が1年に満たない人も申請できません(1年経過後から随時申請します)。入札参加希望業種調書では、通知書に記載された平均完成工事高が0の業種は参加を希望できないと書かれています。
総合評定の算出に使う総合評定値は、申請日時点で有効かつ最新の総合評定値通知書に記載された値です。通知書のデータは、一般財団法人建設業技術者センター(CE財団)から市が入手しますが、証拠として通知書も提出します。経審の有効期間と受け直しの時期は経審の有効期間と逆算で整理しています。
総合評点に足す主観点7項目
長岡市の提出要領は、経営事項審査の総合評定値に、社会的貢献などの市独自の評価項目の得点(主観点)を加えて総合評点とすると説明しています。項目と加算点は次のとおりです。
| 項目 | 加算点 | 条件の要点 |
|---|---|---|
| 災害協定の締結 | 20点 | 長岡市と直接災害協定を結んでいる団体等に属している |
| 消防団協力事業所の認定 | 5点 | 長岡市の消防団協力事業所として認定されている |
| 新潟県多様で柔軟な働き方・女性活躍実践企業 | 5点(最大10点) | 認定されている。ゴールド認定、主任技術者資格を持つ女性技術者の雇用、子育て・妊娠・出産関係の有給休暇制度のいずれかで、さらに5点 |
| 障害者雇用 | 5点(最大10点) | 雇用義務があり実雇用率が法定雇用率を超える、または義務がなくても1人以上を雇用している。優良な中小事業主の認定事業主であれば、さらに5点 |
| 若年者雇用 | 5点(最大10点) | 令和3年10月1日から令和7年9月30日の間に、35歳未満の常勤職員を市内の本社・営業所等で採用し、申請日まで継続して雇用している。技術者・技能労働者である、または申請日に長岡市に住所がある場合は、さらに5点 |
| ながおか働き方プラス応援プロジェクト賛同企業等 | 5点(最大10点) | プロジェクトに賛同している。直前2年間に市内の事業所で職場体験やインターンシップ等の受入れを1日以上行えば、さらに5点 |
| 建設キャリアアップシステム | 10点 | 事業者登録を完了している |
若年者雇用の対象は、雇用期間の定めのない常勤職員として採用した人です。採用時に満34歳以下で、申請日現在も市内の本社または営業所等に勤務していることが条件に入っています。
建設キャリアアップシステムの事業者登録の手順はCCUS事業者登録の手順と料金で説明しています。経審のP点そのものの計算はP点の計算の仕組みを見てください。入札ランク目安ツールの結果は目安で、長岡市の総合評点を決めるものではありません。
令和6・7年度からの変更点
市は、前回の令和6・7年度申請からの主な変更点を次のように示しています。
- 提出方法:原則、電子データで提出します。全ての書類をデータで出せるようになり、誓約書の押印は廃止されました。
- 市税の確認:「市税の未納がない証明」の提出をやめ、「市税の納入状況の確認に関する同意書」の提出に変わりました。同意書を出すと、市が納入状況を確認します。
- 主観点:災害協定を結んでいる企業の配点が15点から20点に変わりました。
- 主観点:新潟県のハッピー・パートナー企業の登録制度が廃止され、新潟県多様で柔軟な働き方・女性活躍実践企業の登録制度が新設されたため、評価項目と加点方法が変わりました。
- 主観点:建設キャリアアップシステムを導入している企業が、新しい項目として加わりました。
提出方法と主な書類
令和8・9年度の随時申請は、令和8年4月1日から受付が始まっています。入札参加資格と格付等級の有効期間は、資格が認められた日から令和10年3月31日までです。
提出は、市の契約検査課のメールアドレスあてに、zipファイルで送ります。ファイル名は「工事 業者番号 会社名.zip」の形で、新規の場合は「工事 新規申請 会社名.zip」とします。
- 必ず出すもの:建設工事入札参加資格審査申請書(兼入力票。Excelのまま提出)、誓約書、入札参加希望業種調書、工事経歴書、資本関係・人的関係に関する届出書、市税の納入状況の確認に関する同意書、経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書、建設業許可通知書、法人税・消費税及び地方消費税の未納がない証明書、チェックリスト。
- 該当する場合に出すもの:委任状、舗装機械・掘削機械の所有状況調書(市内本社で舗装・さく井の登録を希望する場合)、雇用保険・健康保険・厚生年金保険の加入の届出を確認できる書類、適用除外申告書、電子入札参加申請書など。
国税の未納がない証明書は、取得してから6か月を経過していないものを出します。長岡市の契約検査課で発注する建設工事の入札は、すべて電子入札で、原則として紙の入札書による入札は認められていません。入札に参加するには、電子入札コアシステムに対応するICカードが必要です。
この記事で確認できなかった点
- 総合評点ごとの等級の区分と、発注する金額の目安(確認した市のページには掲載されていません)。
- 次の定期申請(令和10年度以降)の受付日程。
- 入札ごとの参加条件(案件ごとの公告で決まる)。
確認した一次資料
- 長岡市「令和8・9年度 建設工事入札参加資格審査申請について」変更点、受付、提出方法、有効期限(2026-10-17確認。最終更新日2026年4月6日)
- 長岡市「令和8・9年度 建設工事入札参加資格審査申請書提出要領(随時申請)」PDF申請できない条件、主観点の項目と配点、提出書類(2026-10-17確認)
この記事は、長岡市の公表資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。
まとめ
- 長岡市は、経審の総合評定値に市独自の主観点を足して総合評点にする。
- 経審または総合評定値の通知がない、直前3年に完成工事高がない、通知書の平均完成工事高が0の業種は、申請や参加希望ができない。
- 主観点は7項目。災害協定が20点(令和6・7年度は15点)、建設キャリアアップシステムの登録が10点で、新しい項目として加わった。
- 令和8・9年度の資格は令和10年3月31日まで。提出は原則電子データで、契約検査課あてにメールで送る。
よくある質問
- 長岡市の総合評点は、何の点数で決まりますか?
- 経営事項審査の総合評定値に、長岡市独自の評価項目の得点(主観点)を加えた点数を総合評点とします。総合評定値は、申請日時点で有効かつ最新の総合評定値通知書に記載された値を使います。
- 長岡市の主観点には、どんな項目がありますか?
- 災害協定の締結(20点)、消防団協力事業所の認定(5点)、新潟県多様で柔軟な働き方・女性活躍実践企業、障害者雇用、若年者雇用、ながおか働き方プラス応援プロジェクト賛同企業等、建設キャリアアップシステム(10点)の7項目です。
- 長岡市で、建設キャリアアップシステムは主観点になりますか?
- なります。令和8・9年度の随時申請から新しい項目として加わり、事業者登録を完了している場合に10点が加算されます。
- 長岡市で、申請や参加希望ができないのはどんな場合ですか?
- 申請する建設工事について経営事項審査を受けていない、総合評定値の通知を受けていない、経審の申請をする日の属する事業年度の直前3年に完成工事高がない場合は申請できません。通知書の平均完成工事高が0の業種は、参加を希望できません。
- 長岡市の令和8・9年度の資格は、いつまで有効ですか?
- 入札参加資格と格付等級の有効期間は、資格が認められた日から令和10年3月31日までです。随時申請の受付は令和8年4月1日から始まっています。
- 長岡市への申請は、どう提出しますか?
- 原則として電子データで、契約検査課のメールアドレスあてにzipファイルで送ります。ファイル名は「工事 業者番号 会社名.zip」の形です。誓約書の押印は廃止されています。
公開日: 2026-10-17
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