受審後の実務

水戸市の工事の入札参加資格と経審|令和9・10年度の受付期間・総合数値と主観数値の項目

水戸市の建設工事の入札参加資格で、令和9・10年度の受付期間と申請先、経審の結果が客観数値になる仕組み、市独自の主観数値の項目を、市の公式ページと資料から整理します。

水戸市 令和9・10年度 建設工事 茨城県との共同受付
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

水戸市の令和9・10年度の建設工事の入札参加資格は、茨城県との共同受付で、令和8年11月11日から12月11日までです。市での個別の受付はありません。市の名簿では、経審の総合評定値通知書の工種ごとの数値が「客観数値」になり、市独自の「主観数値」を足したものが「総合数値」です。資格の有効期間は令和9年4月1日から令和11年3月31日までです。

この記事は、市の受付ページと、令和9・10年度の名簿の主観数値の資料から、市に固有の部分を整理します。確認できなかった点は、最後の節にまとめています。

令和9・10年度の受付期間と申請先

令和9・10年度の建設工事の入札参加資格審査申請(水戸市「令和9・10年度入札参加資格審査申請について」、2026年10月1日更新)
項目内容
受付期間令和8年11月11日(水)から令和8年12月11日(金)
申請方法電子申請、または書留郵便(簡易書留か一般書留)による紙申請
申請要領の掲載先茨城県土木部監理課建設業担当のホームページ
書類の郵送先茨城県入札参加資格共同受付センター(水戸市笠原町978-25、茨城県開発公社ビル2階、茨城県行政書士会 分室内)
有効期間令和9年4月1日から令和11年3月31日まで
水戸市の資格・個別書類の問い合わせ水戸市財務部契約検査課(電話 029-232-9136)

市は「水戸市での個別受付は行いません」と案内しています。そのうえで、共同受付の申請先に出す水戸市の個別書類があり、確認項目に当てはまらない場合でも個別書類チェック表は必ず出すよう求めています。個別書類の中身は、共同受付センターの申請の手引き(入札参加資格申請書手引き(水戸市))に載っています。

茨城県の共同受付には、水戸市を含む県内40の市町村が参加しています。予備登録は10月21日からと、県の建設業担当サイトに載っています。県の受付の全体像は茨城県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方で整理しています。県の案内は、市町村の入札参加資格の決定などは各市町村へ問い合わせるよう書いています。

総合数値は客観数値と主観数値の合計

水戸市の令和9・10年度の資料は、総合数値を「客観数値+主観数値」と定義しています。客観数値は、総合評定値通知書にある工種ごとの数値です。申請のときに有効な経審の結果が、そのまま市の名簿の土台になります。経審のP点の見方はP点と入札ランクの関係、自社のP点からの目安は入札ランク目安ツールで確かめられます。

主観数値は、市の契約事務に関する規程の第9条に定める評価項目で決まります。経審の評点に入っていない、市の工事成績、市内での実績、地域貢献などが入ります。経審の点数が同じでも、主観数値の差で総合数値が変わります。

主観数値の項目と配点(令和9・10年度名簿)

市が受付ページに載せている令和9・10年度の資料では、評価項目は次のとおりです。令和7・8年度の資料から、ほう賞の数え方が変わっています(前回は2年連続の受賞で20点、1回で10点。今回は対象工事1件につき10点、上限20点)。

誰でも評価される項目(令和9・10年度有資格請負業者名簿(建設業)の主観数値)
項目内容
工事成績過去2年間(令和6年度から令和7年度)の工事成績の平均点で、基準点(65点)を超える点数の5倍
ほう賞市の建設業者等ほう賞規程に基づく建設業者ほう賞の対象となった工事1件につき10点(上限20点)
本店・営業所の所在地水戸市内に本店があれば10点。市外に本店があり市内に営業所があれば5点(申請に基づき加点)
入札参加資格停止停止の件数と期間で減点。2週間の停止は1件につきマイナス5点、2週間超1か月以下はマイナス10点、1か月超は計算式で減点(上限なし)

次の項目は、水戸市内に本店がある者に限り、申請に基づいて加点されます。表の「共同」は、資料の★印で、茨城県との共同受付の調書に基づいて加点する項目です。

水戸市内に本店がある者の加点項目(同じ資料から抜粋)
項目内容共同
技術者の確保(その1)通知書に記載の技術者1人につき、1級技術者3点、2級技術者2点、基幹技能者1点(上限30点)。格付工種に限る
技術者の確保(その2)前1年間に増えた35歳未満の常勤技術職員のうち、若年者の入職を促す取組による入職者1人につき5点(上限10点)★
労働安全衛生建設業労働災害防止協会に加入で5点★
社会貢献活動(その1)市と防災活動の協定を結んでいれば15点(組合等に加入していれば可)、県と結んでいれば5点(重複加点なし)★
社会貢献活動(その2)県・市の要請で市内の防疫活動を行った場合に1回5点(上限10点)
働き方改革(その1)「健康経営優良法人」の認定で20点、「パートナーシップ構築宣言」の公表で5点(重複加点なし)★
働き方改革(その2)くるみん、プラチナくるみん、トライくるみんのいずれかの認定で5点
ダイバーシティ常勤技術職員のうち女性または35歳未満1人につき5点(上限20点)。えるぼし認定で5点。特定技能などの在留資格を持つ常勤職員の雇用で10点。障害者の雇用で5点一部★
法定外福利厚生就業規則等で制度化していれば5点

この表は、主な項目を抜粋したものです。資料には、ほかにも項目があります。市内に本店がない者は、後半の加点項目の対象外です。同じ経審の点数でも、本店の所在地で総合数値が分かれることになります。評価の基準日は項目ごとに決まっていて、資料は「令和8年11月1日現在」のように、期間や日付を明記しています。入札参加資格の停止は、令和6年11月1日から令和8年10月31日の件数と期間で減点されます。

名簿の公表と総合数値の固定

市は、有資格請負業者名簿を、閲覧所(水戸市情報公開センターと契約検査課)と、契約検査課のホームページで公表します。郵送による登録結果の通知は行いません。名簿に載った総合数値は、有効期間内は、合併や法人格化の場合を除いて固定されます。有効期間の途中で経審を受け直しても、総合数値は変わりません。

格付の工種については、申請のときに昇級を希望しない旨を申し出ると、格付の等級を残留させる措置があります。資料からは、等級ごとの点数の区切りは確認できていません。

この記事で確認できなかった点

  • 総合数値から等級が決まる区切りの点数。確認した市のページには載っていませんでした。
  • 個別書類チェック表の項目の中身。共同受付センターの手引きにあり、この記事では読んでいません。

確認した一次資料

申請の可否や個別の判断は、市と県の最新の案内、および審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 水戸市の令和9・10年度の建設工事の入札参加資格は、茨城県との共同受付で、令和8年11月11日から12月11日まで。市での個別受付はなく、市の個別書類を共同受付センターへ出す。
  2. 市の名簿の総合数値は「客観数値(経審の工種ごとの数値)+主観数値」。有効期間(令和9年4月1日から2年間)は固定される。
  3. 主観数値は、工事成績、ほう賞、本店の所在地、資格停止の減点のほか、市内に本店がある者は技術者、防災協定、働き方改革などで加点される。
  4. 等級の区切りの点数は、確認した市のページに載っていない。申請の前に市の最新の案内で確かめる。

県の制度は茨城県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方、ほかの自治体との並びは地域別の入札参加資格と経審の一覧で確認できます。

よくある質問

水戸市の建設工事の入札参加資格は、いつ申請できますか?
令和9・10年度分は、茨城県との共同受付で、令和8年11月11日から12月11日までです。市での個別の受付はなく、電子申請か書留郵便で共同受付センターへ出します。有効期間は令和9年4月1日から令和11年3月31日までです。
水戸市の総合数値は、どう決まりますか?
市の資料では、総合数値は「客観数値+主観数値」です。客観数値は経営事項審査の総合評定値通知書にある工種ごとの数値で、主観数値は工事成績、ほう賞、本店の所在地、資格停止による減点などで決まります。
水戸市の主観数値で、工事成績はどう評価されますか?
令和7・8年度の資料では、過去2年間の工事成績の平均点が基準点(65点)を超える点数の5倍が加点されます。
水戸市内に本店がないと、主観数値で不利になりますか?
令和7・8年度の資料では、市内に本店があれば10点、市外に本店があり市内に営業所があれば5点です。技術者の確保や防災協定などの加点項目は、市内に本店がある者に限られます。

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