受審後の実務

町田市の工事の入札参加資格と経審|随時申請の締切・客観等級と主観等級・資格の有効期限

町田市の建設工事の入札参加資格で、経審の総合評定値(P点)が客観点数になる仕組み、完成工事の実績で決まる主観点数、毎月の申請の締切と資格の有効期限を、市の告示と公式ページから整理します。

町田市 建設工事 東京電子自治体共同運営 随時申請
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

町田市の建設工事の入札参加資格は、東京都内の区市町村が共同で運営する「電子調達サービス」で、1年を通じて申請できます。新規申請は毎月25日までに承認されれば、翌月1日から資格が得られます。等級は、経審のP点を使う「客観等級」と、過去の最高完成工事の金額で決める「主観等級」のうち、低いほうになります。

この記事は、市の告示第183号(令和7年9月1日施行、単体企業向け)と、市の電子調達サービスのページ、継続申請のお知らせから、市の入札参加資格のうち経審の結果に関わる部分を整理します。等級の点数の区切り(別表1)も、主な業種について表にしています。

申請の窓口と締切

市のページによると、市が発注する工事請負、物品購入、業務委託などの競争入札に参加するには、電子調達サービスで資格審査申請をして、競争入札参加資格を得る必要があります。このサービスは、東京都内の区市町村が共同で使っています。資格審査申請は随時行えます。

資格審査申請の種類(町田市「電子調達サービス(資格審査申請・入札情報・電子入札)について」)
種類内容
新規申請新たに市の競争入札への参加を希望する事業者が行う。毎月25日が締切で、25日までに承認されれば翌月1日から資格を得られる
継続申請資格を得た事業者が資格を継続するために、毎年行う
変更申請代表者名や所在地など、一部の登録内容を変更する
取り消し申請申請業種や申請先の自治体を一部取り消す、または資格そのものを取り消す

登録申請には、事前にICカード電子証明書を電子入札コアシステム対応の認証局から購入して、電子調達サービスへ登録する必要があります(告示第3の2)。必要書類は、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)、財務諸表、身分証明書、登記事項証明書、法人事業税の納税証明書、納税証明書その1などで、申請の送信後すぐに、指定された方法で郵送または電子送付します。登記簿謄本などは、発行日が申請日から3か月以内のものです。市は、2007年4月からすべての入札を電子入札で行っています。

等級の決まり方(客観と主観の低いほう)

告示は、資格を業種ごとに審査して、等級と順位を決めると定めています。等級を決める業種は、道路舗装工事、橋りょう工事、河川工事、水道施設工事、下水道施設工事、一般土木工事がA〜Eの5等級です。建築工事、電気工事、給排水衛生工事、空調工事はA〜Dの4等級です。それ以外の業種は等級がなく、順位だけです。

客観等級と主観等級が一致すれば、その等級になります。食い違った場合は、いずれか低いほうが、その業種の等級です。経審のP点が高くても、完成工事の経歴の金額が小さいと、等級は主観のほうに引きずられます。

等級を決める点数の区切りは、告示の別表1にあります。業種ごとに当てはめる表が決まっていて、主な業種は次のとおりです(道路舗装工事は表1、一般土木工事・橋りょう工事・河川工事・水道施設工事・下水道施設工事は表2、建築工事は表3、電気工事・給排水衛生工事・空調工事は表4)。

等級算定表(告示第183号 別表1)の客観点数と主観点数の区切り
適用する業種等級客観点数(経審のP点)主観点数
道路舗装工事(表1)A900点以上2億点以上
B750点以上900点未満8,000万点以上2億点未満
C650点以上750点未満3,000万点以上8,000万点未満
D600点以上650点未満700万点以上3,000万点未満
E600点未満700万点未満
一般土木工事など(表2)A900点以上3.2億点以上
B750点以上900点未満1.5億点以上3.2億点未満
C650点以上750点未満4,000万点以上1.5億点未満
D600点以上650点未満1,000万点以上4,000万点未満
E600点未満1,000万点未満
建築工事(表3)A900点以上4億点以上
B750点以上900点未満2億点以上4億点未満
C650点以上750点未満6,000万点以上2億点未満
D600点以上650点未満1,600万点以上6,000万点未満
E600点未満1,600万点未満
電気工事・給排水衛生工事・空調工事(表4)A750点以上4,500万点以上
B600点以上750点未満1,800万点以上4,500万点未満
C500点以上600点未満600万点以上1,800万点未満
D500点未満600万点未満

たとえば建築工事でP点が800点なら客観等級はBです。最高完成工事の経歴から出た主観点数が6,000万点以上2億点未満ならC、1,600万点以上6,000万点未満ならDで、低いほうの等級がその業種の等級になります。

同じ等級の中の順位は、客観点数が高いほうが上です。客観点数が同じ場合は、その業種の完成工事高の高い順、次に自己資本額の高い順、それでも同じなら受付番号の若い順です。

客観点数と経審のP点

経審を必要とする業種では、別表2が定める総合評定値P点が、そのまま客観点数になります。有効な審査基準日の結果が複数あるときは、直近のものを使います。該当する業種が複数ある場合は、最も高い点数のものです。申請の時点で、有効な経審の結果を持っていなければ、経審を必要とする業種には申請できません。

経審が必要な業種に申請するときは、社会保険等(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)に加入していることが前提です。審査基準日は、経審を必要とする業種では、申請時に有効な経審の審査基準日(複数あれば直近のもの)です。経審を必要としない業種だけに申請するときは、直近で決算手続が終わっている決算日です。経審のP点の見方はP点と入札ランクの関係、自社のP点からの目安は入札ランク目安ツールで確かめられます。

経審を必要としない業種の客観点数は、告示が別に定める計算式で出します。計算式は、経審のP点と同じ形(0.25×X1+0.15×X2+0.2×Y+0.25×Z+0.15×W)です。

主観点数と最高完成工事の経歴

主観点数は、業種ごとに申請する「最高完成工事(業務)経歴」の金額で決まります。発注者の区分ごとに申請した経歴のうち、最も高額な金額が主観点数です。民間の工事は、請負金額に2分の1を掛けた金額で比べます。

最高完成工事の経歴として申請できる条件(告示の主観的審査事項)
項目内容
対象の期間審査基準日の属する月の末日以前の7年間に完成させたもの(橋りょう工事と河川工事などは9年間)
施工した地域指定地域(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県。山梨県か静岡県に本店がある者はこの両県を加える)内で施工し、完成させたもの。一部の業種は除外
共同企業体の工事請負金額に出資割合の比率を掛けた金額で申請する
複数の業種を含む工事申請する業種の部分だけの金額で申請する。その業種の金額が全体の50%(建築工事は70%)を超えるときは、一つの業種の経歴として申請することを条件に全額で申請できる

主観点数には、条件に応じた加算があり、複数の条件に当てはまれば加算率を足します。たとえば、中小企業基本法の中小企業で本店が東京都内にある場合は20%(道路舗装工事から空調工事までの業種のみ)、ISO9001の認証を取得して更新していない場合は3%、認証後3年以上登録して1回以上更新している場合は5%です。最高完成工事の経歴が入力されていない業種は、等級も順位も与えられず「無格付」になります。

ISO関連の変更申請があったときは、主観点数の加算率について再審査が行われます。

資格の有効期限と継続申請

資格の有効期限は、登録申請をした月の直前の決算月の翌月から、1年8か月の末日までです。決算月によって、法人ごとに有効期限が違います(個人事業者は12月を決算月とします)。新規申請の場合は、決算の時期によって、有効期間が1年8か月に満たないことがあります。有効期限は、受付票に書かれています。

市のお知らせの例では、2025年1月から12月の決算で、2026年4月に申請した場合、有効期限は2027年8月末です。継続申請の期間は、前回の登録申請の直後の決算月の翌月から有効期限までの8か月間で、この例では2027年1月から8月です。期限内に継続申請をしないと、有効期限が過ぎた時点で資格がなくなり、入札に参加できません。そのあとで資格を得たいときは、新規申請になります。

経審が必要な業種では、継続申請のたびに、そのときに有効な経審のP点が客観点数になります。継続申請の期間に入る前に、経審の結果が使える状態かを確かめておきます。

この記事で確認できなかった点

  • 組合(事業協同組合)の場合の扱い。告示第184号が別に定めていますが、この記事では読んでいません。
  • 市の発注で、等級と発注金額がどう結びつくか。市のページには、確認した範囲では見つかりませんでした。

確認した一次資料

申請の可否や個別の判断は、市の告示と最新の案内、および審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 町田市の建設工事の入札参加資格は、東京電子自治体共同運営の電子調達サービスで随時申請できる。新規申請は毎月25日までに承認されれば翌月1日から資格を得られる。
  2. 等級は、経審のP点を使う客観等級と、最高完成工事の金額で決める主観等級のうち、低いほう。建築工事の客観等級は、P点900点以上がA、750点以上がB、650点以上がC。
  3. 最高完成工事の経歴がない業種は無格付で、等級も順位もつかない。
  4. 資格の有効期限は、直前の決算月の翌月から1年8か月。毎年の継続申請を忘れると資格が切れ、新規申請になる。

東京都の制度は東京都の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方、ほかの自治体との並びは地域別の入札参加資格と経審の一覧で確認できます。

よくある質問

町田市の建設工事の入札参加資格は、いつ申請できますか?
東京電子自治体共同運営の電子調達サービスで、随時申請できます。新規申請は毎月25日が締切で、25日までに承認されれば翌月1日から資格を得られます。
町田市の等級は、経審のP点だけで決まりますか?
決まりません。経審のP点を使う客観等級と、最高完成工事の金額で決める主観等級を出し、食い違った場合は低いほうが業種の等級になります。
町田市の入札参加資格の有効期限は、いつまでですか?
登録申請をした月の直前の決算月の翌月から、1年8か月の末日までです。継続申請は毎年行い、期限内にしないと資格がなくなり、新規申請になります。
町田市で無格付になるのは、どんな場合ですか?
建設工事の申請で、業種ごとの最高完成工事の経歴が入力されていない場合です。その業種には共同格付がつかず、等級も順位も与えられません。

P点から国交省・関東地方整備局の等級目安を確認(無料・登録不要):入札参加資格ランクの目安計算を使う

他の都道府県・政令指定都市のガイドを探す(地域別ガイド一覧)

事業者ご自身が入力する概算の試算です。申請の代行・作成支援や個別相談は行っていません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。算定方法・出典・免責