インターネット一元受付(西日本高速道路株式会社)

西日本高速道路の入札参加資格申請|希望工事種別23区分と道路保全2区分の許可条件(令和9・10年度)

西日本高速道路株式会社は、建設工事の入札参加資格をインターネット一元受付で申請できる機関の1つです。国土交通省の令和9・10年度の手引きから、入力の決まりと区分を整理します。画面で入力する内容、23区分の希望工事種別と必要な許可、認定通知書の扱いを順に説明します。道路保全の2区分だけは、必要な許可の条件がほかと違います。

国土交通省の手引き(令和9・10年度)で確認
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

西日本高速道路株式会社への申請では、希望工事種別に対応する「希望工事」にチェックを入れます。希望工事種別は23区分で、ほとんどの区分は対応する許可を1種類以上持てば申請できます。ただし「道路保全土木工事」と「道路保全施設工事」は、対応する許可をすべて持っていなければ申請できません。認定通知書は出ず、結果は2027年4月1日以降の有資格者名簿で確認します。

手引きの西日本高速道路株式会社の章(Ⅵ-83〜86ページ)を読み、入力の決まりと区分を表にしました。参加機関を並べた全体像は「インターネット一元受付(建設工事)とは」、パスワードの発行から送信までは「国交省の入札参加資格申請の手順」を読んでください。

申請画面で入力する内容

西日本高速道路を希望する人が開くのは、申請書の「登録部局等」の画面にある同社用の入力欄です。入力する内容は次の6点です。

  • 同社のホームページに載る「競争参加資格審査申請書作成の手引き(工事)令和9・10年度版」を必ず確認し、理解と承諾のうえで手続きを進めます。
  • 画面の「許可番号」の下にある「約款」に同意できる人でなければ、申請できません。
  • 申請を希望する希望工事種別に対応した「希望工事」のチェックボックスをクリックします。
  • 「年間平均完成工事高の内訳・伝送交換設備に係わる工事」と「年間平均完成工事高の内訳・無線設備に係わる工事」の欄に、年間平均完成工事高の内訳を入力します。
  • 希望工事種別に対応する許可を受け、その許可の経営事項審査も受けていなければ申請できません。
  • 同社は入札の連絡にメールを使うため、営業担当者など窓口になる人のメールアドレスを登録します。

東日本・中日本高速道路の画面と違い、手引きの西日本高速道路の章には、業態調書④を先に入力するという注意書きがありません。入力の順序は、申請画面の案内と手引きで確かめてください。

希望工事種別23区分と主な工事内容

手引きの「西日本高速道路株式会社の希望工事種別及び主な工事内容」には、次の23区分があります。工事を種類で大きく分けると、土木・舗装・橋梁、建築・設備、機器製作を伴う設備、道路保全の4つです。

西日本高速道路の希望工事種別と主な工事内容(抜粋)
希望工事種別主な工事内容
土木工事道路の新設、改築、改良(耐震補強対策を含む)、災害復旧、特定更新(トンネルインバート設置など)に係る土木一式工事など
土木補修工事道路の維持修繕、特定更新(のり面のグラウンドアンカー・脆弱岩対策、排水機能強化、トンネル覆工補強など)に係る土木一式工事など
舗装工事道路の新設、改築、改良、災害復旧、維持修繕に係る舗装工事
PC橋上部工工事/鋼橋上部工工事道路の新設に係るPC橋上部工工事/鋼橋上部工工事(別々の区分)
橋梁補修改築工事PC橋、鋼橋など橋梁の上部工の改築、改良(耐震補強対策を含む)、災害復旧、特定更新(床版の取替・全面打替、桁の補強、表面被覆など)、維持修繕に係る工事
建築工事事務所の社屋、料金所、公衆便所、車庫、社員宿舎、汚水処理施設等の新築、改築、修繕・模様替え
電気工事/通信工事/管工事道路照明施設・電力ケーブル施設/有線電気通信線路/給排水・衛生・ガス・空気調和・散水・融雪・汚水処理施設などの新設、改良、維持修繕
塗装工事鋼橋等の塗装工事(塗替塗装を含む)と、道路の区画線工事
造園工事道路の新設、改築、改良、維持修繕に係る造園工事、緑化資材のリサイクルに係る業務
道路付属物工事防護さく、立入防止さく、げん光防止施設、落下物防止さく等の交通安全施設、落石等の防護のためのネット、遮音壁、道路標識(照明設備を有するものを含む)等の新設、改築、改良、維持修繕
トンネル非常用設備/受配電設備/遠方監視制御設備/伝送交換設備/交通情報設備/無線設備/トンネル換気設備/機械設備の各工事いずれも機器製作、据付、試験調整を伴う新設、改良、維持修繕に係る工事(8区分)
道路保全土木工事道路の土木構造物に係る維持修繕作業(清掃、植栽、雪氷対策、災害応急復旧、交通事故復旧等)と、付帯または緊急を要する補修・取替
道路保全施設工事道路の電気・通信施設に係る維持修繕作業(清掃、交通事故復旧等)と、付帯または緊急を要する補修・取替

機器製作を伴う設備のうち、遠方監視制御設備・伝送交換設備・交通情報設備・無線設備は、それぞれ別の区分です。伝送交換設備と無線設備に係る工事は、申請画面で年間平均完成工事高の内訳も別の欄に入力します。

区分ごとに必要な許可:道路保全の2区分は全部の許可が要る

手引きは、対応表の右欄の許可のうち1種類以上を受け、その許可の経営事項審査も受けていなければ、左欄の希望工事種別は申請できないとしています。例外が、道路保全の2区分です。

西日本高速道路の希望工事種別と対応する許可の例(手引きの対応表から)
希望工事種別必要な許可
舗装工事舗装
電気工事・受配電設備工事電気
通信工事・遠方監視制御設備・伝送交換設備・交通情報設備・無線設備の各工事電気通信
塗装工事塗装
造園工事造園
管工事管、機械器具設置(○印: 熱絶縁、水道施設)
トンネル換気設備工事機械器具設置(○印: 鋼構造物)
道路保全土木工事土木一式、舗装(全て)、造園の許可をすべて
道路保全施設工事電気、電気通信(全て)の許可をすべて

対応表で「○」が付く許可(熱絶縁、水道施設、鋼構造物など)しか持っていなくても、その区分の申請自体はできます。ただし受注できるのは、その許可の工事だけを単体で発注する案件に限られます。手引きの例を挙げます。石工事の許可だけで「土木工事」の区分に認定された場合、受注できるのは、石工事だけを単体で発注する土木工事に限られます。

道路保全土木工事と道路保全施設工事だけは、対応表の許可を1つでも欠くと申請できません。ほかの21区分と同じ感覚で「1種類あればよい」と思い込まず、許可の一覧と経営事項審査の受審状況を先に確かめます。

土木、土木補修、橋梁補修改築、建築、道路付属物、機械設備は、対応する許可の種類が多く、表に収まりません。建築工事は建築一式のほか大工、左官、屋根、内装仕上など13種類が並びます。自社の許可がその一覧に入っているかは、手引きのⅥ-86ページの対応表で見てください。

認定通知書は出ない:有資格者名簿とメールアドレス

西日本高速道路は、申請者に「競争参加資格認定通知書」を送りません。認定されたかどうかは、令和9年(2027年)4月1日以降に同社のウェブサイトで公開される「有資格者名簿」を自分で開いて探します。4月当初はアクセスが集中すると見込まれるため、つながりにくいときは時間を置いて再度開くよう案内されています。

名簿の内容について質問があるときは、手引きのⅠ-5ページに載る同社の問い合わせ先へ連絡します。入札に関する連絡はメールで届くため、申請共通画面のメールアドレスは、営業担当者など窓口になる人のものを入れます。

確認した一次資料

まとめ

  1. 画面の約款に同意できる人だけが申請できる。希望するのは23区分のうち、持っている許可に対応するもの。
  2. ほとんどの区分は、対応する許可が1種類あり、その経営事項審査も受けていれば足りる。
  3. 道路保全土木工事は土木一式・舗装・造園、道路保全施設工事は電気・電気通信を、すべて持っていることが条件。
  4. 伝送交換設備と無線設備の工事は、年間平均完成工事高の内訳を専用の欄に入れる。
  5. 通知書は届かないので、2027年4月1日以降に有資格者名簿で自社を探す。

受付期間や区分の中身は更新されることがあります。申請前に、国土交通省と西日本高速道路の最新の案内を開いて照らし合わせてください。続けて読むなら、次の2本です。

自社の点数を確かめるなら経審P点シミュレーターへ。出る評点は概算で、正式な評点は審査結果が優先されます。

よくある質問

西日本高速道路の入札参加資格は、インターネット一元受付で申請できますか?
令和9・10年度の建設工事の定期受付では、西日本高速道路株式会社は一元受付に参加する機関の1つです。申請書の「登録部局等」の画面に、同社用の入力欄があります。
西日本高速道路の希望工事種別は、いくつありますか?
手引きの表では、土木、土木補修、舗装、PC橋上部工、鋼橋上部工、橋梁補修改築、建築、電気、通信、管、塗装、造園、道路付属物、トンネル非常用設備、受配電設備、遠方監視制御設備、伝送交換設備、交通情報設備、無線設備、トンネル換気設備、機械設備、道路保全土木、道路保全施設の23区分です。
西日本高速道路で、許可をすべて持っていないと申請できない区分はありますか?
道路保全土木工事と道路保全施設工事です。前者は土木一式、舗装、造園の許可を、後者は電気と電気通信の許可を、それぞれすべて受け、経営事項審査も受けている必要があります。
西日本高速道路で、年間平均完成工事高の内訳を別に入力する工事はありますか?
あります。申請画面に「伝送交換設備に係わる工事」と「無線設備に係わる工事」の2つの欄があり、それぞれ年間平均完成工事高の内訳を入力します。
西日本高速道路の認定通知書は、いつ届きますか?
認定通知書は発行されません。認定結果は、2027年4月1日以降に同社のウェブサイトへ掲載される有資格者名簿で確認します。掲載は予定です。

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