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電子入札コアシステムとは|自治体の電子入札に必要な準備と、入札参加資格・コリンズとの違い

電子入札コアシステムは、発注機関が電子入札システムを作るときの基盤ソフトです。応札する建設会社が買うものではありません。事前に準備するもの、入札参加資格・コリンズとの役割の違いを、JACICと国土交通省の公式サイトから整理します。

JACIC・国土交通省の公式サイト
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

自治体の入札公告に「電子入札コアシステム」と書かれていて、何を用意すればよいのか迷うことがあります。結論から言うと、コアシステムそのものを買う必要はありません。必要なのは、パソコン、ICカード、ICカードリーダなどの準備と、発注機関ごとの利用者登録です。この記事では、コアシステムの位置づけと、入札参加資格やコリンズとの役割の違いを整理します。

応札者はコアシステムを購入しません(JACIC公式サイト「応札者向け情報」より):電子入札コアシステムは発注機関側の基盤ソフトです。応札者は、電子入札コアシステム対応の民間認証局を1社選んでICカードを入手すれば、コアシステムを採用しているすべての発注機関の入札に参加できます。

電子入札コアシステムとは

JACIC(一般財団法人日本建設情報総合センター)の「電子入札コアシステムとは」のページでは、紙で行っていた入札手続きをインターネットで行う仕組みを「電子入札システム」、その中心となるソフトウェアを「電子入札コアシステム」と説明しています。JACICがこのソフトウェアを提供しています。

パンフレットによると、コアシステムは利用者認証、電子署名の付与と検証、入札書などの暗号化と復号といった基本機能を持つパッケージソフトです。公共発注機関が電子入札システムを作るときは、コアシステムを採用したうえで、入札手続きの内容に合わせた追加の作り込みを行います。そのため、同じコアシステムを使っていても、画面や運用は発注機関ごとに異なります。

FAQでは、コアシステムが標準でカバーする範囲を「入札に伴う資格審査確認申請から入札結果公表に至るまでの部分」と説明しています。入札の手続きの部分を電子化したものです。

応札者が事前に準備するもの

JACIC公式サイトの「応札者向け情報」は、電子入札システムを使うための事前準備として、次の5つを挙げています。

  • パソコン(ハードウェア、ソフトウェア)
  • ICカードリーダ(読み取り機)
  • ドライバーソフト(ICカード、ICカードリーダ)
  • ICカード
  • ICカード専用クライアントソフト

同じページには、パソコンの条件は発注機関ごとに内容が異なるため各発注機関のヘルプデスクなどに、ICカード関連製品はコアシステム対応認証局に確認するよう書かれています。ICカード関連製品の販売はJACICではなく、電子入札コアシステム対応の民間認証局が行っています。

ICカードの申込みに必要な書類、費用、発行までの日数、カードの有効期限は認証局ごとに異なります。国土交通省の電子入札システムのページには、申込書類の例として、電子証明発行申込書、ICカード名義人の印鑑証明書、住民票が挙げられています。名義は、企業等の代表者、または権限の委任を受けた者です。

国土交通省の準備の順番(例)

国土交通省の電子入札システムの「ご利用について」は、事前準備を次の6段階で示しています。

国土交通省の電子入札システムの事前準備
順内容
1必要な機器及び環境の確認
2ICカードとICカードリーダの準備
3電子入札補助アプリのインストールと許可URLの設定
4ご利用端末のOS・ブラウザの設定と確認
5接続確認(試験用の環境での利用者登録と動作確認)
6本番の電子入札システムでの利用者登録と利用開始

5の接続確認の利用者登録は、本番の利用者登録とは別です。接続確認で登録した情報は本番では使えず、本番では改めて利用者登録をします。発注者へ申請する企業IDは、本番の利用者登録で採番されるものです。接続確認の環境は、一週間ごとにデータが削除されます。

この順番は国土交通省のシステムの案内です。自治体の電子入札は、発注機関ごとに準備の手順や名称が異なることがあります。

入札参加資格・コリンズとの役割の違い

入札に関わる手続きは名前が似ていますが、役割が別です。公式サイトの説明から、次のように整理できます。

3つの手続きの違い
入札参加資格電子入札のICカード・利用者登録コリンズ
何のためか発注機関の入札に参加できる事業者として名簿に載るため電子入札システムで本人を確認し、電子署名で入札書などを出すため受注した工事の実績を登録するため
どこに申請するか国・自治体などの発注機関(受付窓口は発注機関ごと)ICカードは民間認証局、利用者登録は発注機関のシステムJACIC
時期入札の前入札の前(入札に参加するまでに)工事の受注後

ICカードは、国の入札参加資格の一元受付の手引きには出てきません。資格申請のID・パスワードとICカードは別のものとして扱ってください。資格申請の手順は『入札参加資格の一元受付の申請手順』にあります。

コリンズは、公共機関等から直接受注した税込み500万円以上の工事などが対象の登録で、電子入札の準備とは別の手続きです。『コリンズとは』で全体像を確認できます。

資格を取る前に電子入札の準備を済ませる必要があるか、資格の通知を受けてからでよいかは、公式サイトでは全国一律の順番が示されていません。入札したい発注機関の案内で確かめてください。

自治体ごとに確かめること

コアシステムを採用している団体は、JACICの「コアシステム採用団体一覧」で確認できます。パンフレット(令和8年1月30日時点)では、採用を表明している団体は1,140団体以上、運用を開始している団体は1,100団体以上と書かれています。ただし、採用団体一覧は月ごとに更新されます。入札したい発注機関が電子入札を行っているかは、その発注機関の入札情報のページでも確かめます。

  • 入札したい発注機関がコアシステムを採用しているか(採用団体一覧、発注機関の入札情報のページ)
  • パソコンの条件(OS・ブラウザ・補助アプリ)は、発注機関のヘルプデスクの案内
  • ICカードの名義人を誰にするか(代表者か、権限の委任を受けた者か)。委任する場合は、発注機関が求める委任状の扱い
  • 利用者登録は、発注機関ごとに必要かどうか
  • 都道府県と市町村などの共同利用の場合に、どの団体のシステムから利用者登録をするか(パンフレットは、共同利用と単独導入の両方があると説明)

次に知りたいこと

確認した一次資料

まとめ

  1. 電子入札コアシステムは発注機関側の基盤ソフトで、応札者が購入するものではない。
  2. 応札者の準備は、パソコン、ICカードリーダ、ドライバーソフト、ICカード、専用クライアントソフト。ICカードは民間認証局から買う。
  3. 国土交通省では、接続確認のあとに本番で改めて利用者登録をする。自治体は発注機関ごとの案内に従う。
  4. 入札参加資格、ICカード・利用者登録、コリンズは別の手続き。ICカードを資格申請の書類と混ぜない。

この記事は公式サイトの案内の整理です。個別の発注機関の準備は、その発注機関のヘルプデスクとJACICの案内に従ってください。評点表・算式の転記元は一次資料・出典一覧で確認できます。

よくある質問

電子入札コアシステムは、応札する建設会社が購入するものですか?
購入しません。JACIC公式サイトは、応札者が電子入札コアシステムを購入する必要はないと案内しています。コアシステムは発注機関が電子入札システムを作るときの基盤ソフトです。
電子入札に参加するために、事前に何を準備しますか?
JACIC公式サイトは、パソコン、ICカードリーダ、ドライバーソフト、ICカード、ICカード専用クライアントソフトの5つを挙げています。パソコンの条件は発注機関のヘルプデスクに、ICカード関連は対応認証局に確認します。
ICカードはどこで手に入れますか?
電子入札コアシステム対応の民間認証局です。JACICではICカード関連製品を販売していません。必要書類、費用、発行までの日数、有効期限は認証局ごとに異なります。
ICカードは1枚あれば、どの自治体の電子入札にも使えますか?
JACIC公式サイトは、対応認証局を1社選んでICカードを入手すれば、コアシステムを採用しているすべての発注機関の入札に参加できると案内しています。ただし利用者登録や端末の条件は、発注機関ごとの案内に従います。
電子入札のICカードと、入札参加資格の申請は同じものですか?
別の手続きです。入札参加資格は発注機関の名簿に載るための申請で、ICカードは電子入札システムで本人を確認し電子署名をするためのものです。コリンズも、受注した工事の実績を登録する別の手続きです。

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