コリンズの工事実績データ

コリンズの一般向け情報提供サービス|入手できるデータ・料金例・申込みの流れ

コリンズの工事実績データは、有償で一般にも提供されています。ただし企業名と技術者名は含まれず、特定の会社の実績を調べる用途には向きません。対象データ、料金の例、申込みの流れを、JACICの案内から整理します。

JACICの公式案内(2026年10月確認)で整理
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

コリンズ(CORINS)に登録された公共工事の実績は、JACIC(一般財団法人日本建設情報総合センター)の「コリンズデータの一般向け情報提供サービス」で、一般の人も有償で入手できます。受注した工事の登録とは別の、データを受け取る側のサービスです。

この記事は、サービスの対象データ、受け取れる項目、料金の例、申込みから受取りまでの流れを整理します。自社が登録する側の手順はコリンズ(CORINS)とは、登録した情報の提供先の全体はコリンズに登録した工事実績の提供先の記事にまとめています。

サービスの概要と使いみち

JACICは、官民データの活用を進めるため、コリンズに登録された工事実績のうち、依頼のあった発注機関の分を一般向けに提供しています。申込み時に利用目的や取扱者の範囲を確認し、有償で提供する仕組みです。

JACICが例に挙げている使いみちは、次の3つです。

  • 学術研究などの統計分析
  • 業界団体による、業種ごとの発注動向の分析
  • 土地取引の参考にするための、地域や期間ごとの工事状況の確認
注意:このサービスは「技術者実績確認書発行サービス」ではありません。自社の技術者の実績を証明する書類が必要なときは、登録内容確認書の手続きを使います。

提供される工事の範囲

提供の対象は、次の2つの条件を両方満たすコリンズデータです。

  1. このサービスでのデータ提供を希望した発注機関の工事であること(対象の発注機関はJACICが一覧で公開しています)
  2. 工期の終了日が、過去15年度以内、および当該年度以降の範囲に入ること

コリンズの登録種別には「受注」「変更」「竣工」がありますが、提供されるのは工事ごとの最新の登録データだけです。全国の公共工事がすべて入っているわけではなく、提供を希望した発注機関の分に限られます。

受け取れる項目と、含まれない項目

提供されるのは、工事件名、工期、請負金額などの主な項目で、CSVファイル(文字コードutf-8)で受け取ります。JACICの提供項目一覧(2024年2月19日時点)では、項目ごとに提供の可否が決まっています。

提供項目一覧の主な区分(JACIC、2024年2月19日時点)
区分提供される主な項目提供されない主な項目
工事の内容件名、請負金額、契約方式、公共事業の分野、工種、施工場所の住所と座標施工場所分類名
工期契約工期と実工期の開始年月日・完了年月日変更事由発生年月日
発注機関発注機関コード、発注機関名、都道府県名郵便番号、電話番号、実績内容確認の担当者情報
請負者(企業)なし請負者名称、企業名、建設業許可番号、事業所の住所・電話番号

JACICの案内にも「企業情報、技術者情報および技術データは提供対象外」「企業名や技術者名は一切含まれていない」とあります。そのため、特定の会社がどの工事を受注したかを調べる目的には使えません。自社の受注実績の確認は、自社が登録した実績をコリンズの登録内容確認書・実績データのダウンロードで取得する方法が基本です。

申込み時に指定できる条件

申込みでは、次のどちらかの形で条件を指定します。

  • 3つの項目の組み合わせ:工期(開始日または終了日)の年度、施工場所(都道府県)、公共事業の分野
  • コリンズの登録番号:1回の申込みで最大10個まで

登録番号での指定は、ほかの公開情報で登録番号が確認できる場合に限って使うよう、JACICが案内しています。

料金の例

料金は対象のデータ件数で変わり、申込み後に条件と件数を確認したうえで見積りが示されます。JACICは次の3つの例を載せています。

JACICが示す利用料金の例(税込)
条件対象件数料金
登録番号を指定10件まで440円
工期終了年度が2023年度以降、施工場所が東京都と千葉県、分野が道路1,504件10,340円
工期開始年度が2015〜2019年度、施工場所が北海道、分野はすべて5年度の合計で55,242件160,600円

3つ目の件数は、JACICが年度別に示した10,493件、11,873件、11,086件、10,973件、10,817件を合計したものです。例の件数は申込み時点のデータや対象の発注機関によって変わり、同じ条件でも同じ件数になるとは限りません。

支払いは契約後に送られる請求書に基づく指定口座への振込みで、振込手数料は利用者の負担です。利用料金が1万円(税抜)以上になると契約書が印紙税の対象になり、JACICと利用者がそれぞれ相手方保管分の印紙税を負担します。契約金額が100万円(税抜)以下なら1通200円です(国や地方公共団体などは除く)。

申込みから受取りまでの流れ

  1. JACICの申込フォームから申し込む。
  2. 「利用目的や利用方法等を記載した書面」を提出する。
  3. JACICから概算の見積額と契約書の案が示される。
  4. 「反社会的勢力に該当しないこと等の表明書」を提出する。
  5. 見積書と契約書が示され、契約書を取り交わす。
  6. 請求書に従って利用料金を支払う。
  7. JACICが指定するオンラインストレージからデータをダウンロードする。
注意:契約前に利用目的、利用方法、取扱者の範囲が確認され、内容によっては提供を断られることがあります。申込みからデータ取得まで日数がかかるため、急ぎの用途には向きません。

受け取ったデータの扱い

JACICは、提供したデータの全部または一部(復元できる形に加工したものを含む)を第三者に提供すること(閲覧を含む)を、原則できないとしています。管理についても次の基準を示しています。

  • データの保管先を特定し、取扱者以外が閲覧できないようにアクセスを制限する。
  • 取扱者の間で送受信するときは、ファイルを暗号化し、安全なウェブメールやオンラインストレージを使う。
  • 契約時に定めた管理方法を変えるときは、事前にJACICの承認を得る。
  • 利用目的に照らして不要になったデータは、速やかに確実に消去する。

詳しい条件はJACICの「コリンズデータの一般向け情報提供サービスの利用に関する規約」で定められています。申込みの前に最新の内容を確認してください。問い合わせ先は、JACICのサービス案内ページにあるヘルプデスクです。

確認した一次資料

まとめ

  1. コリンズの工事実績は、JACICの一般向け情報提供サービスで、有償で入手できる。
  2. 対象は、提供を希望した発注機関の工事のうち、工期終了日が過去15年度以内、および当該年度以降の範囲に入るもので、工事ごとの最新の登録データだけが提供される。
  3. 受け取れるのは件名、工期、請負金額、施工場所などで、企業名と技術者名は含まれない。
  4. 料金は件数で決まり、登録番号の指定なら10件まで440円(税込)など、JACICが例を示している。
  5. 契約前に利用目的の審査があり、受け取ったデータは第三者に提供(閲覧を含む)できない。

制度は変わることがあるため、最新の内容はJACICの公式案内で確認してください。次に知りたいことは、次の2本で確認できます。

手元の数字からP点を試算するなら経審P点シミュレーターが使えます。評点は概算で、正式な評点は審査結果が優先されます。

よくある質問

コリンズの工事実績データは、一般の人も入手できますか?
JACICの「コリンズデータの一般向け情報提供サービス」で、有償で入手できます。申込み時に利用目的や取扱者の範囲が確認され、内容によっては提供を断られることがあります。
コリンズの一般向け情報提供サービスで、他社の受注実績を調べられますか?
調べられません。提供項目に企業情報と技術者情報は含まれず、JACICも企業名や技術者名は一切含まれないと案内しています。提供されるのは件名、工期、請負金額、施工場所などです。
コリンズの一般向け情報提供サービスの料金はいくらですか?
対象のデータ件数で変わり、申込み後の見積りで示されます。JACICの例では、登録番号を指定して10件までなら440円(税込)、東京都と千葉県の道路工事1,504件なら10,340円(税込)です。
コリンズの一般向け情報提供サービスで入手できる工事の範囲は?
提供を希望した発注機関の工事のうち、工期終了日が過去15年度以内、および当該年度以降の範囲に入るものです。受注、変更、竣工の登録種別のうち、最新の登録データだけが提供されます。
コリンズの一般向け情報提供サービスで受け取ったデータを、他の人に見せてよいですか?
原則できません。JACICは、提供したデータの全部または一部(復元できる形に加工したものを含む)を、第三者に提供(閲覧を含む)することを原則認めていません。不要になったデータは速やかに消去します。

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