営業年数は、経審のW2(建設業の営業継続の状況)の評価項目です。建設業の許可を受けて営業してきた年数がそのまま点数になる、努力ではなく時間が積み上げる珍しい加点項目です。この記事では、点数の仕組みと注意点を解説します。
点数の仕組み:6年2点から35年60点まで
営業年数の点数は次の構造です。
- 6年未満:0点
- 6年:2点。以降1年ごとに2点ずつ増える
- 35年以上:60点で頭打ち
たとえば15年なら20点、25年なら40点です。創業から35年までは、何もしなくても毎年2点ずつW点の材料が積み上がっていくことになります。
P点への効き方(実測)
本サイトのモデルケース(年間完成工事高3億円・技術職員6名の小規模建設業者)で、営業年数だけを変えて実測すると次のとおりです。
| 営業年数 | 総合評定値P(令和8年新基準) |
|---|---|
| 5年(6年未満=0点) | 693点 |
| 15年 | 719点 |
| 25年 | 745点 |
| 35年(頭打ち) | 772点 |
本サイトの計算エンジンで実測(評点テーブルは国土交通省の公式資料と照合済み)。
5年と35年ではP点にして79点の差になります。業歴の長い会社が同規模の若い会社よりP点で優位に立つ構造は、この項目から生まれています。
注意点:営業休止期間は差し引かれる
営業年数は単純な「創業からの年数」ではありません。営業を休止していた期間は営業年数から控除されます。また、W2には営業年数のほかに「民事再生法又は会社更生法の適用の有無」の項目があり、再生・更生手続きがあった場合は減点(-60点)の対象になります。
W点全体の構成は経審のW点(社会性等)とは、すぐに動かせる加点項目は建退共の加点・建設機械の加点を参照してください。
まとめ
- 営業年数は6年未満0点・6年2点から1年2点刻み・35年以上60点で頭打ち。
- モデルケースの実測では、5年と35年でP点に79点の差(693点→772点)。
- 営業休止期間は控除される。民事再生・会社更生は別途減点対象。
- 自社の年数での点数は経審P点シミュレーターで実測できる。