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CCUSの施工体制登録|下請の登録方法3種類と、未登録の事業者・削除の注意点

建設キャリアアップシステム(CCUS)で、元請事業者が登録した現場に下請事業者を載せる「施工体制登録」を整理します。3つの登録方法、CCUSに未登録の事業者の入れ方、下請を削除したときの影響を、CCUS公式の「現場運用マニュアル 第5章」から説明します。

CCUS公式 現場運用マニュアル 第5章(一般財団法人建設業振興基金)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト)/確認日:2026年10月25日

CCUSでは、元請事業者が現場と契約の情報を登録し、下請事業者が、その現場に対して自社の施工体制を登録します。登録の方法は、現場ごとに要請と承認を繰り返す方法と、あらかじめ事業者どうしで合意しておく方法に分かれます。現場の数や下請の段数が多い会社ほど、どちらを使うかで事務の手間が変わります。

施工体制登録の前提

マニュアルは、施工体制を登録するには、現場に関わるすべての事業者がCCUSに登録する必要があるとしています。上位の事業者が1社でも登録していないと、下位の事業者に所属する技能者の就業履歴の蓄積が不完全になります。

不完全になるのは、能力評価の基準に関わる、職種や立場(職長・班長など)の情報です。施工体制を登録しておくと、カードを読み取ったときに、技能者の職種や立場、作業内容つきの就業履歴が残ります。

施工体制は工事の途中でも、追加などで更新できます。着工後に下請が増えたときも、あとから足せます。

なお、CCUS上で施工体制が未登録でも、就業履歴の直接入力で職種や立場の情報を登録できると、マニュアルは注記しています。

登録方法は3種類

第5章の03節は、事業者の登録方法を次の3つに分けています。ほかに、CCUSに未登録の事業者を入れる方法が別にあります。

施工体制の登録方法(第5章 03)
方法範囲事前の合意
自社による登録(直近上位から下位への要請)1現場ごと不要。現場ごとに毎回、要請と承認が要る
直近上位による代理手続き複数の現場に適用(2社間)要。事業者間合意(要請と承認)が先に要る
施工体制パターンによる代理手続き複数の現場に適用(3社以上)要。パターンに含まれる全社の承認で成立する

代理手続きの合意は、直近上位の事業者から下位の事業者へ要請しても、下位から上位へ要請しても結べます。

現場ごとに要請と承認で登録する方法

もっとも基本の方法です。直近上位の事業者が下位の事業者を選んで要請し、下位の事業者が承認すると登録されます。元請から一次下請、一次下請から二次下請、と1段ずつ繰り返します。

  1. 上位の事業者が、管理者ID(事業者責任者と各階層の管理者)でログインする
  2. 「事業者検索」か「主に要請する事業者リスト」から、下位の事業者を選ぶ
  3. 下位の事業者に要請する
  4. 下位の事業者が承認し、施工体制に登録される
この方法は、現場ごとに、毎回、それぞれ要請と承認が必要です。同じ下請と何度も組む会社は、次の節の方法のほうが手間を減らせます。

代理手続きと施工体制パターン

あらかじめ事業者間で合意しておくと、以降の現場では、上位の事業者が下位の事業者の分も登録できます。合意は、いずれの現場でも有効です。

2つの代理手続きの違い(第5章 05・06)
項目直近上位による代理手続き施工体制パターン
社数2社間3社以上の複数社間
合意の成立下位の事業者が承認するパターンに含まれる代理手続き委託事業者のすべてが承認する
合意と取り消しシステム上で行う(承認から否認の操作)システム上で行う

マニュアルは、下位の事業者が合意の画面で「否認」を押すと、施工体制登録ができないと注記しています。承認を求められたときは、上位の事業者と登録の範囲を確かめてから押します。

施工体制パターンの作成は、元請事業者の画面でメニュー「620_施工体制登録」の「11_施工体制パターン登録」を開き、パターン名(必須)を入れて始めます。このとき使うのは、管理者IDのうち代行登録担当者のIDを除くものです。

施工体制パターンは、1000パターンまで登録できます。

既存のパターンは、編集することも、流用して新しいパターンにすることもできます。

CCUSに未登録の事業者を入れるとき

下請の事業者がCCUSに登録していなくても、施工体制には載せられます。直近上位の事業者が、未登録の事業者の「事業者名」と「代表者名」だけを入力して登録します。

未登録の事業者Bを、事業者Aが入れる場合(第5章 03・07・08)
場面だれがすることと表示
事業者Bを入れる直近上位の事業者A「CCUS未登録の場合は必須」の欄に事業者名と代表者名を入れて設定する。施工体制には、事業者IDが「CCUS未登録」と表示される
Bの下位の事業者Cを入れる事業者ABが未登録のため、Aが行う
Bがあとで登録を済ませた事業者A「CCUS未登録事業者」を「CCUS登録事業者」へ置き換える
未登録の事業者は、技能者の登録ができません。就業履歴を残すには、その事業者にCCUSへ登録してもらう必要があります。

下請事業者を削除するとき

施工体制から下請事業者を外したいときは、その事業者本人か、その上位の事業者(直近上位より上の事業者を含む)が削除します。

  • 下位の事業者も同時に消えます:二次下請を削除すると、その下位の三次下請も削除されます。二次下請を削除できるのは、元請か一次下請です。
  • 技能者も消えます:施工体制から事業者が削除されると、その事業者に関連付いている技能者も削除されます。

削除の前に、その事業者の下に別の下請がいないかを確かめます。技能者の関連付けは、『CCUSの事業者IDと技能者IDの関連付け』で整理しています。

読むときの注意

  • 画面は変わります:この記事は、2026年10月25日に確認した第5章(2025年8月20日付の5.1.0版)の記載です。マニュアルは、一部の内容が未更新で、最新の機能は動画で解説していると断っています。操作の直前に公式の最新版と動画を確かめてください。
  • 個別の判断:自社の現場でどの方法を使うかは、元請や上位の事業者と、CCUSの問合せ窓口で確かめてください。

次に知りたいこと

確認した一次資料

まとめ

  1. 施工体制には、現場に関わる全事業者のCCUS登録が要る。登録は工事の途中でも更新できる。
  2. 登録方法は、現場ごとの要請と承認、2社間の代理手続き、3社以上の施工体制パターンの3つ。
  3. 現場ごとの方法は毎回の要請と承認が要る。代理手続きとパターンは、事前の合意が要る代わりに複数の現場で使える。
  4. 未登録の事業者は、直近上位が事業者名と代表者名だけで入れられるが、技能者は登録できない。
  5. 下請を削除すると、下位の事業者と、関連付いた技能者も削除される。

この記事は公式資料の整理です。申請の代行や個別の相談はしていません。当サイトの試算は本人利用の概算で、正式な評点は審査結果が優先します。

よくある質問

CCUSの施工体制登録には、どんな方法がありますか?
現場ごとに直近上位の事業者が要請し下位の事業者が承認する自社による登録、2社間で事前に合意する直近上位による代理手続き、3社以上で事前に合意する施工体制パターンによる代理手続きの3つです。後ろの2つは複数の現場に適用できます。
施工体制パターンは、いくつまで登録できますか?
1000パターンまで登録できます。パターンに含まれる代理手続き委託事業者のすべてが承認すると合意が成立し、その後は、いずれの現場でもパターンを使って施工体制を登録できます。
CCUSに未登録の下請事業者は、施工体制に載せられますか?
載せられます。直近上位の事業者が、未登録の事業者の事業者名と代表者名だけを入力して登録します。施工体制には事業者IDが「CCUS未登録」と表示され、未登録の事業者は技能者の登録ができません。
未登録だった事業者があとからCCUSに登録したら、どうしますか?
施工体制の「CCUS未登録事業者」を、取得した事業者IDの「CCUS登録事業者」へ置き換えます。マニュアルの第5章08節に手順があります。
施工体制から下請事業者を削除すると、どうなりますか?
削除できるのは、その事業者本人か上位の事業者です。削除すると下位の事業者も同時に削除され、その事業者に関連付いている技能者も削除されます。二次下請を削除できるのは元請か一次下請です。

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