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CCUSの事業者IDと技能者IDの関連付け|4つのパターンと、できていないときの直し方

建設キャリアアップシステム(CCUS)で、会社の事業者IDと従業員の技能者IDを結び付ける「関連付け」を整理します。登録の順番で変わる4つのパターン、関連付けができていないときの直し方、会社が代わりに申請する方法、できているかの確かめ方を、CCUS公式の「現場運用マニュアル 第2章」から説明します。

CCUS公式 現場運用マニュアル 第2章(一般財団法人建設業振興基金)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト)/確認日:2026年10月25日

CCUSで会社と従業員の登録が済んでいても、2つのIDが結び付いていないと、現場で技能者の正しい就業履歴が残りません。この結び付けが「関連付け」です。登録した順番と、技能者が申請書に事業者IDを書いたかどうかで、自動で済む場合と、あとから手続きが要る場合に分かれます。

関連付けとは、なぜ必要か

マニュアルは、技能者が登録したときに取得した技能者IDと、所属する事業者が登録したときに取得した事業者IDを結び付けることを、関連付けと呼んでいます。

現場の情報を登録するのは元請事業者です。下位の事業者も施工体制を登録し、その現場に入る技能者を登録します。このとき2つのIDが関連付いていると、技能者の正しい就業履歴が蓄積されます。

関連付けは、技能者の登録申請で事業者IDを入れたかどうかで、自動で済むかが決まります。会社と本人が別々に登録したときは、確かめておく価値があります。

4つのパターンと、自動で済む場合

マニュアルは、関連付けを4つのパターンに分けています。分かれ目は、どちらのIDを先に取ったかと、技能者の登録申請で事業者IDを入れたかです。

関連付けの4パターン(第2章 03)
パターン状況関連付け
1事業者IDを先に取得。技能者が登録申請のときに事業者IDを入力した完了。所属する事業者に自動承認される
2事業者IDを先に取得。技能者が登録申請のときに事業者IDを入力しなかった未完了。自動承認されない
3技能者IDを先に取得。あとから事業者が登録した未完了。登録内容変更申請が要る
4登録済みの技能者に、事業者が代行申請して関連付ける技能者の同意のうえで、代行の変更申請で完了

マニュアルは、パターン2とパターン3は関連付けができていないと明記しています。該当する従業員がいる会社は、次の節の手順で直します。

マニュアルの確認表は、建設業許可がある事業者と関連付ける場合のものです。許可がない事業者の扱いは、この確認表には載っていません。

関連付けができていないときの直し方

パターン2と3では、どちらも技能者側の「登録内容変更申請」で、所属する事業者の事業者IDを入力します。違いは、そこに至った経緯です。

パターン2と3の違い
パターン経緯直し方
2会社は登録済み。本人が申請書に事業者IDを書かなかった技能者ID取得後に、登録内容変更申請で事業者IDを入力する
3本人が先に登録。会社があとから登録した事業者ID取得後に、登録内容変更申請で事業者IDを入力する

パターン3では、会社が登録を終えると、本人が申請時に入れた建設業許可番号または法人番号と、会社が入れたものが合致する技能者に、事業者登録完了の通知が送られます。通知が届いたら、本人が事業者IDを入力する流れです。

入力した事業者IDが、所属する事業者のものとして承認されると、関連付けは完了です。

会社が代わりに関連付ける方法

本人が手続きしにくいときは、パターン4のとおり、会社が代行申請で関連付けられます。登録済みの技能者に対して、会社が同意を依頼し、技能者が承認する順番です。

代行申請による関連付けの流れ(第2章 05)
順番だれがすることと画面
1所属事業者管理者ID(事業者責任者IDか代行登録担当者ID)でログインし、メニュー「710_代行申請」→「30_技能者の変更代行申請同意依頼」で、技能者IDを入れて同意を依頼する
2技能者依頼に同意する
3所属事業者同意の確認のあと、技能者に代わって変更申請し、技能者情報に事業者IDを入れる
変更代行申請の有効期間は、技能者が同意してから2か月以内です。過ぎたときは、同意の依頼からやり直します。

関連付けの変更申請が完了すると、事業者と技能者のポータル画面にそれぞれ完了の通知が出て、メールも送られます。

関連付けができているかの確かめ方

マニュアルは、会社側と本人側の両方からの確かめ方を載せています。

関連付けの確認(第2章 23ページ)
見る人操作問題がない状態
会社(管理者ID)メニュー「510_閲覧」→「30_技能者の検索」所属している技能者が表示される
技能者(技能者ID)メニュー「310_閲覧」→「10_技能者情報」「現在の所属事業者」欄に事業者IDが表示される

現場を立ち上げる前に、施工体制に入れる従業員を、会社側の技能者の検索で見ておくと、抜けに気づけます。

従業員が退職したときの関連付けの取消

公式の「現場運用マニュアル ポイント抜粋版」(2026年6月15日発行)は、技能者が退職した場合に、自社との関連付けを取り消す必要があると書いています。管理者IDでログインし、メニュー「720_所属技能者確認」→「10_所属技能者関連付け」で一覧を開きます。「承認状況」が初期値の「すべて」のまま検索すると、過去の所属者を含めた所属技能者が並びます。「承認済」の人が、自社に関連付いている人です。

  1. 退職した技能者のチェックボックスに、レ点を入れる
  2. 「取消」ボタンを押し、確認画面と情報登録画面で「はい」を押す
  3. チェックボックスが消え、「承認状況」が「取消」に変わったことを確かめる

取り消すと、その技能者を施工体制の作業員名簿(「620_施工体制登録」→「20_技能者登録」)に登録すること、所属技能者統計情報(「510_閲覧」→「20_所属技能者統計情報」)への集計、同じ統計情報の「所属技能者一覧・選択」での確認ができなくなります。在籍中の人を誤って選ばないよう、氏名と技能者IDを見てから押します。

退職して所属事業者がなくなる本人は、「ご利用ガイダンス 技能者」(29〜32ページ)によると、登録内容変更申請で所属事業者の欄に「ナシ」「なし」の行を足して主たる所属事業者に設定します。このとき社会保険情報がリセットされるため、健康保険情報はすべて「適用除外」とし、確認書類は添付しません。旧所属事業者には終了日(退社日)を入れると、リストには残りますが所属から外れます。

会社の登録情報を変えるとき

関連付けとは別に、すでに登録した事業者情報を変える手順も、同じ第2章にあります。管理者ID(事業者責任者IDか代行登録担当者ID)でログインして進めます。

  1. 事業者ポータルのメニュー「820_変更」→「10_変更申請」を選ぶ
  2. 変えたい項目の右にある鉛筆ボタンを押し、内容を直す
  3. 「申請内容確認へ」で、変えた箇所が黄色で出るのを確かめる
  4. 「申請」を押し、確認画面で「はい」を押す
  5. 表示される申請番号を控える

申請後は、登録したメールアドレスに申請完了のメールが届きます。メールには問合せに必要な申請番号が書かれているため、変更完了の通知が届くまで保管するよう、マニュアルは求めています。

他の事業者が会社の情報を変更するとき

公式サイトの「ポイント抜粋版」(2025年10月20日発行)には、会社自身ではなく、別の事業者が代行して事業者情報を変える方法もあります。流れは、代行する事業者が変えたい事業者へ同意を依頼し、変えたい事業者が同意し、代行する事業者が変更を申請する順番です。画面は「710_代行申請」の「50_事業者の変更代行申請同意依頼」から入ります。この変更代行申請の有効期限も、事業者が同意してから2か月間です。

マニュアルの版と確認日

第2章は2018年12月14日の1.0.0版から改訂が続いています。確認したのは、2025年10月20日付の5.1.0版(改訂内容は目次の不備訂正)です。関連付けのパターンの図は、2019年3月1日の1.0.1版、2022年4月1日の4.0.0版、2023年9月12日の5.0.1版でも直されており、手順は版によって表現が変わっています。

読むときの注意

  • 画面は変わります:この記事は、2026年10月25日に確認したマニュアルの記載です。メニュー名や画面の順番は変わることがあるため、操作の直前に公式の最新版を開いてください。
  • 個別の判断:自社の従業員の登録がどのパターンにあたるかは、CCUSの問合せ窓口で確かめてください。

次に知りたいこと

確認した一次資料

まとめ

  1. 関連付けは、技能者IDと事業者IDを結び付けること。できていると、現場で正しい就業履歴が残る。
  2. 会社を先に登録し、本人が申請時に事業者IDを入れたときだけ自動で完了する。ほかの場合は手続きが要る。
  3. パターン2と3は、本人の登録内容変更申請で事業者IDを入力して直す。
  4. 会社が代行するときは、技能者の同意後2か月以内に申請する。
  5. 会社側は「技能者の検索」、本人側は「現在の所属事業者」欄で確かめる。
  6. 従業員が退職したら、会社は「所属技能者関連付け」の一覧で関連付けを取り消す。

この記事は公式資料の整理です。申請の代行や個別の相談はしていません。当サイトの試算は本人利用の概算で、正式な評点は審査結果が優先します。

よくある質問

CCUSの事業者IDと技能者IDの関連付けとは何ですか?
技能者が登録したときに取得した技能者IDと、所属する事業者が登録したときに取得した事業者IDを結び付けることです。関連付いていると、現場で技能者の正しい就業履歴が蓄積されます。
CCUSの関連付けが自動で完了するのは、どんな場合ですか?
事業者IDを先に取得し、所属する技能者が登録申請のときに事業者IDを申請書やパソコンで入力した場合です。技能者が所属する事業者に自動承認され、関連付けが完了します。
技能者の登録申請で事業者IDを入れ忘れたときは、どう直しますか?
技能者IDの取得後に「登録内容変更申請」を行い、所属する事業者の事業者IDを入力します。入力しないままだと、所属する事業者に自動承認されず、関連付けは未完了です。
技能者のほうが先にCCUSに登録していたときは、どうなりますか?
事業者が登録を終えると、技能者が申請時に入れた建設業許可番号または法人番号が事業者のものと合致する技能者に、事業者登録完了の通知が送られます。関連付けは、事業者ID取得後の登録内容変更申請で事業者IDを入力して行います。
会社が従業員の代わりに関連付けの申請をできますか?
できます。事業者が技能者に代行申請の同意を依頼し、技能者が同意したあとに、事業者が代行して変更申請します。変更代行申請の有効期間は、技能者の同意後2か月以内です。
CCUSで従業員が退職したときの関連付けは、どう取り消しますか?
管理者IDでログインし、メニュー「720_所属技能者確認」の「10_所属技能者関連付け」で一覧を開きます。退職した技能者にレ点を入れて「取消」を押し、「はい」を2回押すと、「承認状況」が「取消」に変わります。取消後は、その技能者を作業員名簿に登録できなくなります。
CCUSで関連付けができているかは、どこで確かめますか?
事業者の管理者IDでは「510_閲覧」→「30_技能者の検索」で所属の技能者が表示されれば問題ありません。技能者IDでは「310_閲覧」→「10_技能者情報」の「現在の所属事業者」欄に事業者IDが表示されれば問題ありません。

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