受審後の実務

多摩市の工事入札|金額ごとの入札方式と市内業者・準市内業者の届出

東京都多摩市の工事の入札で、予定価格ごとの入札方式、市内業者と準市内業者の違いと毎年の届出、電子調達サービスの資格の有効期限と継続申請を、市の公式ページから整理します。経審の通知書がどう使われるかもわかります。

多摩市 工事契約制度・入札参加資格の継続申請・市内業者の取扱基準
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

多摩市の工事の入札は、予定価格で方式と参加できる業者の範囲が変わります。500万円以上は条件付一般競争入札、500万円未満は指名競争入札で、500万円以上5,000万円未満は原則として市内業者に限られます。市内業者・準市内業者として入札に参加するには、電子調達サービスの資格に加えて、市への毎年の届出が必要です。

2026年10月23日に確認した内容です。工事契約制度のページの更新日は2026年5月26日、資格の継続申請のページは2023年3月10日、市内業者の取扱基準のページは2024年7月18日です。最新の案内は多摩市「工事契約制度の基本的な考え方」でご確認ください。

予定価格ごとの入札方式と参加できる業者

市の「工事契約制度の基本的な考え方」は、予定価格に応じて次のように定めています。単価契約は含みません。

多摩市の工事の入札方式(予定価格ごと)
予定価格入札方式参加できる業者
500万円未満指名競争入札原則として市内業者
500万円以上5,000万円未満条件付一般競争入札原則として市内業者(市内に本社機能を有する業者)
5,000万円以上7,000万円未満条件付一般競争入札原則として市内業者と準市内業者(市内に営業所等を置く業者)

価格を守る仕組みも決まっています。200万円超1億5,000万円未満の競争入札には最低制限価格を設定し、1億5,000万円以上には低入札価格調査制度を導入しています。200万円を超える競争入札は、予定価格を事前に公表します。

7,000万円以上の工事の参加範囲は、このページには書かれていません。案件ごとの公告で確認します。

市内業者・準市内業者の届出

市内業者・準市内業者として入札に参加するには、東京電子自治体共同運営サービスの資格を持つだけでは足りません。毎年、市に届出をして、要件を満たしているかの確認を受けます。

市内業者・準市内業者の届出(市のページの記載)
項目内容
対象電子調達サービスに登録された事業者のうち、市内に本店または支店を開設して6か月を経過している事業者
提出の時期新規は、電子調達サービスの資格が承認され、要件を満たした日以降。継続は、資格の承認を受けた日以降、速やかに
提出書類届出書、競争入札参加資格審査受付票(写)、印鑑証明書(写)、法人市民税または市民税の納税証明書(原本)
提出方法郵送または持参
審査の結果は、市から知らせてもらえません。確認したいときは、総務契約課契約係へ問い合わせます。要件を満たさないと、市内業者・準市内業者としては入札に参加できません。

市は必要に応じて実態調査も行います。改善指導通知書が出たあと、3か月以内に改善報告書を出さないと、届出書類をすべて出し直すことになります。

資格の有効期限と継続申請

電子調達サービスの資格の有効期限は、申請した直前の決算月の翌月から1年8か月です。決算月によって、会社ごとに期限が違います。個人事業者は12月を決算月として数えます。

市のページには、次の例があります。2021年1月から12月の決算で、2022年4月に申請した場合、有効期限は2023年8月末で、継続申請の期間は2023年1月から8月です。

  • 継続申請は、有効期限内に行います。期限内に行わないと資格がなくなり、入札に参加できません。
  • 資格がなくなったあとに続けたいときは、新規申請になります。
  • 期限は、電子調達サービスの電子入札で「事業者の認証」を行い、「自治体選択」画面で確認します。
  • 継続申請の手続きの問合せ先は、コールセンター(0570-05-1090)です。

ほかの自治体の例は小金井市の入札参加資格もご覧ください。

経審の通知書と共同格付の使われ方

市は、経営事項審査結果通知書や履行実績などについて、最新の資料の提出を求め、履行能力を判定するとしています。経審は、受けて終わりではなく、入札のたびに最新のものが見られます。

電子調達サービスでは、承認された業種ごとに、ABCなどの等級と順位を「共同格付」として定めます。建設工事の申請で、各業種の「最高完成工事経歴」が入力されていないと、その業種は無格付になります。経審の通知書と入札参加資格の関係は経審と入札参加資格の違いで説明しています。

自社のP点は経審P点シミュレーターで試算できます(正式な評点は審査結果が優先されます)。

この記事で確認していない点

  • 共同格付のA・B・Cを分ける基準の数字(共同運営の電子調達サービスで確認する)。
  • 7,000万円以上の工事の参加条件と、案件ごとの公告の内容。
  • 市内業者・準市内業者の取扱基準要領の細かい要件(要領のPDFで確認する)。

確認した一次資料

申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 500万円未満は指名競争入札、500万円以上は条件付一般競争入札。500万円以上5,000万円未満は原則として市内業者に限られる。
  2. 市内業者・準市内業者として参加するには、電子調達サービスの資格に加え、毎年の届出が必要。審査の結果の連絡はない。
  3. 資格の有効期限は直前の決算月の翌月から1年8か月。期限内に継続申請をしないと、新規申請からやり直しになる。

東京都内の自治体は国分寺市の入札参加資格と小平市の入札参加資格で説明しています。少額の契約は小規模契約希望者登録をご覧ください。自治体を並べて探すときは自治体別の入札参加資格と経審の一覧をご覧ください。

よくある質問

多摩市の工事の入札は、金額でどう変わりますか?
500万円未満は指名競争入札、500万円以上は条件付一般競争入札です。500万円以上5,000万円未満は原則として市内業者、5,000万円以上7,000万円未満は市内業者と準市内業者が対象です。
多摩市の市内業者・準市内業者とは何ですか?
市内業者は市内に本社機能を有する業者、準市内業者は市内に営業所等を置く業者です。市内に本店または支店を開設して6か月を経過した事業者が、届出の対象です。
多摩市の市内業者の届出は、毎年必要ですか?
必要です。電子調達サービスの資格の承認を受けたあと、届出書、受付票の写し、印鑑証明書の写し、納税証明書の原本を郵送または持参します。審査結果の連絡はありません。
多摩市の入札参加資格の有効期限は、いつまでですか?
申請した直前の決算月の翌月から1年8か月です。決算月で会社ごとに違うため、電子入札の「事業者の認証」で「自治体選択」画面を開いて確認します。
多摩市の入札参加資格の継続申請を忘れたら、どうなりますか?
有効期限内に継続申請をしないと資格がなくなり、入札に参加できません。続けたいときは、新規申請からやり直します。

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