受審後の実務

前橋市の入札参加資格と経審|土木一式は総合評定値830点以上がA等級・730点以上がB等級

群馬県前橋市の建設工事では、経審の総合評定値(P点)をそのまま格付基準に当てはめて、市内業者の等級を決めます。令和8・9年度から適用される審査要領の資格基準と格付基準を整理します。

前橋市 建設工事等競争入札参加資格審査要領(令和8・9年度から適用)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

前橋市の市内業者の等級は、経審の総合評定値を工事種別ごとの格付基準に当てはめて決まります。土木一式工事では、830点以上がA等級、730点以上がB等級、730点未満がC等級です。

この記事は、前橋市の「建設工事等競争入札参加資格審査要領」と、令和8・9年度の随時申請のしおりを原文で確認し、経審の点数と等級の関係を整理します。申請の流れや提出書類は前橋市の建設工事の入札参加資格(随時申請)で説明しています。

申請に必要な経審の条件

随時申請のしおりでは、審査基準日時点で有効、かつ申請受理日時点で有効な、建設業法第27条の29第1項の総合評定値の通知を受けていることが条件のひとつです。有効な通知が複数あるときは、最新のもので審査します。

このほか、別表第1の建設業の許可を受けていること、納めるべき税を完納していること、審査基準日時点で健康保険・厚生年金保険・雇用保険に加入していること(加入義務のない場合を除く)が求められます。

前橋市では、資格の有効期間中に建設業の許可か総合評定値の通知の要件を満たさなくなった時点で、入札に参加できなくなります。経審の有効期間の考え方は経審の有効期間と逆算で確認できます。

資格基準:年間平均完成工事高と技術職員

審査要領の別表第1は、工事種別ごとに、年間平均完成工事高、技術職員、建設業の許可の3つを資格基準にしています。技術職員はいずれも1人以上です。

建設工事に係る資格基準(一部の工事種別)
工事種別年間平均完成工事高技術者の資格等
土木一式工事2,500万円以上2級土木施工管理技士以上
舗装工事1,500万円以上2級土木施工管理技士以上
建築一式工事3,000万円以上2級建築士以上、または2級建築施工管理技士以上
電気工事1,000万円以上2級電気工事施工管理技士以上、または第1種電気工事士
管工事1,000万円以上2級管工事施工管理技士以上
塗装工事700万円以上総合評定値通知書の「その他」技術者以上
造園工事1,500万円以上2級造園施工管理技士以上

水道施設工事、とび・土工・コンクリート工事などの上の7種別以外は、年間平均工事高を有することが基準です。金額の下限は示されていません。完成工事高の平均の考え方は2年平均と3年平均の選び方で説明しています。

工事種別ごとの格付基準

市内業者の等級は、通知を受けた工事種別ごとの総合評定値を、別表第3の格付基準に当てはめて決めます。主観点を足す仕組みは、この要領には書かれていません。

格付基準(総合評定値)
工事種別A等級B等級C等級
土木一式工事830点以上730点以上730点未満
舗装工事730点以上690点以上690点未満
建築一式工事780点以上670点以上670点未満
電気工事790点以上630点以上630点未満
管工事780点以上620点以上620点未満
水道施設工事740点以上600点以上600点未満
とび・土工・コンクリート工事700点以上700点未満―

土木一式、舗装、建築一式、電気の各工事は、決まった等級がA等級でも、その工事種別の特定建設業の許可を受けていないときは、1つ下の等級になります。

等級残留措置の適用を申請した人は、点数から決まる等級が前回の有効期間の末日の等級より上がる場合でも、従前の等級のままになります。仕組みは随時申請の記事で説明しています。

入札ランク目安ツールの結果は目安で、前橋市の等級を決めるものではありません。

市内業者とみなされる場合

等級を決める対象は、認定を受けた市内業者です。審査要領は、建設工事の市内業者を、市内に建設業法上の営業所(本店に限る)を有する事業者としています。

本店が市外でも、次の3つをすべて満たす事業者は、市内業者とみなされます。

  1. 市内に営業所(支店、または建設業法施行令第1条の支店に準ずるもの)を有し、30年以上継続して置いている。
  2. 前橋市の法人市民税の課税対象者である。
  3. 従業員数が50人以上である。

有効期間と工事種別の上限

資格の有効期間は、随時申請では資格認定日から令和10年3月31日までです。審査は、入札参加を希望する工事種別ごとに行い、7種別が限度です。限度を超えるときは、平均完成工事高の高い工事種別から認定されます。

一度審査を受けた工事種別は、合併や事業譲渡などの場合を除いて、資格の有効期間内に再度審査を受けることはできません。申請は2年に1回の定期申請と、その間の随時申請があり、ぐんま電子入札共同システムで行います。

確認した一次資料

この記事は、前橋市の公表資料を整理したものです。等級の判定や申請の可否は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 市内業者の等級は、工事種別ごとの総合評定値を格付基準に当てはめて決まる。主観点を足す仕組みは要領にない。
  2. 土木一式は830点以上がA、730点以上がB、730点未満がC。建築一式は780点以上・670点以上、電気は790点以上・630点以上。
  3. 土木・舗装・建築・電気のA等級は、特定建設業の許可がなければ1つ下の等級になる。
  4. 資格基準は工事種別ごとの年間平均完成工事高と技術職員1人以上。土木一式は2,500万円以上と2級土木施工管理技士以上。
  5. 随時申請の資格は、認定日から令和10年3月31日まで。工事種別は7種別が限度。

よくある質問

前橋市の等級は、何の点数で決まりますか?
市内業者は、通知を受けた工事種別ごとの経営事項審査の総合評定値を、審査要領の別表第3の格付基準に当てはめて決まります。要領には、主観点を足す仕組みは書かれていません。
前橋市の土木一式工事は、何点でA等級になりますか?
総合評定値が830点以上でA等級、730点以上でB等級、730点未満でC等級です。ただしA等級でも、土木一式の特定建設業の許可を受けていないときは、1つ下の等級になります。
前橋市の土木一式工事の資格基準は何ですか?
年間平均完成工事高が2,500万円以上、2級土木施工管理技士以上の技術職員が1人以上、土木工事業の許可を受けていることです。
本店が前橋市外でも、市内業者になれますか?
次の3つをすべて満たせばみなされます。市内の支店などを30年以上継続して置いていること、前橋市の法人市民税の課税対象者であること、従業員が50人以上であることです。
前橋市で申請できる工事種別は、いくつまでですか?
7種別が限度です。希望が限度を超えるときは、平均完成工事高の高い工事種別から認定されます。
前橋市の随時申請の資格は、いつまで有効ですか?
資格認定日から令和10年3月31日までです。審査基準日時点と申請受理日時点で有効な総合評定値の通知を受けていることが条件のひとつです。

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